[2024年版] 伊坂幸太郎 作品一覧・感想を順番にご紹介(新作・おすすめ) 

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続きを読みたい期待感と完成度の高いストーリーを作る天才作家 伊坂幸太郎さん。

全作品は読んでないんですが、7割以上読破しているので、改めて刊行順に作品を並べて改めて確認しました。

ハズレが少なく、ファンになったら個性の強いキャラの虜になる事間違いなし。

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[2022年版] 伊坂幸太郎 作品一覧・感想を順番にご紹介(新作・おすすめ)

1.オーデュボンの祈り(2000年)

あらすじ
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

評価8/10

とある島にやって来た青年が出会った喋るカカシとの物語。

シュールな世界観とその物語の構成は、見事としか言えなデビュー作。

個人的にこの作品は、読む人選ぶけど一押しです。

 

2.ラッシュライフ(2002年)

あらすじ
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

評価 10/10

著者の作品の中では個人的にNo.1の作品。

物語の構成が素晴らしくて、読んでいるうちに「何でこうなったのだ?」と思う位に混じり合う人々が驚愕のラストへ導きます。

何度も読んだけど、まだ読みたい名作小説。

 

3.陽気なギャングが地球を回す(2003年)

あらすじ
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

評価8/10

シリーズになってるギャングシリーズの第1弾。

個人的にはこれ読んでおけば良いかな?と思う1作目が一番面白い

キャラが個性的で、エンタメ度高いので楽しめます。

 

4.重力ピエロ(2003年)

あらすじ
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

評価6/10

春が二階から落ちてきた」は一生忘れないフレーズ。

ファンにこれを言えば通じる作品。

タイトルからは想像できないシリアスな内容で、とても考えさせられるんだけど、物語のストーリーは見事でした。

でも、積極的に万人にオススメできない作品かな。

 

5.アヒルと鴨のコインロッカー(2003年)

あらすじ
ボブ・ディランはまだ鳴っているんだろうか?

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。第25回吉川英治文学新人賞受賞。

評価8/10

設定も見事で、伏線も見事で、物語の展開も見事な1冊でした。

傑作ミステリー作品としては、かなりレベル高くて、面白い作品ですよ。

伊坂さんの中でも5本の指に必ず入る名作。

 

6.チルドレン(2004年)

あらすじ
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

評価8/10

愛されキャラの陣内さんの出てくる名作といえばこちら。

伊坂作品はキャラ立ちした人の会話聞いてるだけで面白いのだけど、中でも本書の陣内とラッシュライフ等でお馴染み黒澤の存在は大きいです。

続編の「サブマリン」と合わせて読んで欲しい作品です。

 

7.グラスホッパー(2004年)

あらすじ
復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

評価8/10

怖い殺し屋が沢山出てくる押し屋の物語。

これも殺し屋稼業の変な物語なんだけど、会話がいつもの調子でポップなのでシュールに笑えるんですよね。

ストーリーも見事すぎるくらいに出来てるので、あっと驚く展開にラストまで目が離せないです。

 

8.死神の精度(2005年)

あらすじ
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

評価7/10

これは死神の千葉が出てくるへんてこりんな物語。

短編集ながらもちょっとずつ伏線があるので、最後には不覚にも涙しましたよ

サラッと読めるんだけど、ほんと内容は素晴らしくて最高ですよ。

 

9.魔王(2005年)

あらすじ
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

評価7/10

漫画にもなった人気物語。

この頃からちょっと作風を変えて来てるんだけど、内容的には社会派でもありつつ読みやすい。

視点が面白いです。

 

10.砂漠(2005年)

あらすじ
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

評価9/10

タイトルからは想像できない短編集。

これも5人のキャラが面白く、大学生という設定と合わせて青春してるなぁと思う。

日常の延長にちょっとしたドラマがあるんだけど、あくまでも日常に幸せが垣間見えてこんな時間を過ごしたいと思える物語。

テンポは軽快なんだけど、深い至福の物語がとても良かったです。

 

11.終末のフール(2006年)

あらすじ
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

評価6/10

こちらも短編集で、設定が地球が滅亡するという事で考えてしまう作品です。

随所で上手く話を交わらせる展開は良かったけど、なんとも言えない読後感。

 

12.陽気なギャングの日常と襲撃(2006年)

あらすじ
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。

評価7/10

ギャングシリーズの第2弾です。

相変わらずの面白さで一気読み確実の面白さ。

ギャングの1,2は確実にお勧めの作品です。

 

13.フィッシュストーリー(2007年)評価7/10

あらすじ
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

評価7/10

伊坂さん得意の短編集は、これも傑作でした。

パンクロックは世界を変えられなくても、1人を救い、またその人が人の人生を変えてしまうという不思議な縁を持った感動させられる様な話。

映画も見たけど面白かったです。

 

14.ゴールデンスランバー(2007年)

あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

評価6/10

世間に知られ中では一番有名な話なんじゃないでしょうか?

展開的に後半が微妙すぎて、個人的にはあまり好きじゃないですね。

 

15.実験4号(2008年)

あらすじ
舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球―。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It’s a small world』)が、いま爽やかに交錯する。熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集。Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語。

16.モダンタイムス(2008年)

あらすじ
5年前の惨事―播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには―問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント。

評価6/10

伊坂さんの作品で一番戸惑った小説。

この中期と言われる頃が苦手で、ちょっと遠ざかって居ましたが再読したらもう少し言いたい事が伝わった気もする。

最初には読まない方がいい作品。

 

17.あるキング(2009年)

あらすじ
山田王求。プロ野球チーム「仙醍キングス」を愛してやまない両親に育てられた彼は、超人的才能を生かし野球選手となる。本当の「天才」が現れたとき、人は“それ”をどう受け取るのか―。群像劇の手法で王を描いた雑誌版。シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版。伊坂ユーモアたっぷりの文庫版。同じ物語でありながら、異なる読み味の三篇すべてを収録した「完全版」。

18.SOSの猿(2009年)

あらすじ
三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを投げかける。「本当に悪いのは誰?」はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?そもそも答えは存在するの?面白くて考えさせられる、伊坂エンターテインメントの集大成。

評価5/10

こちらもあまり得意じゃなかった1冊。

エンタメ的な作品は好き嫌いが分かれますね。

 

19.オー!ファーザー(2010年)

あらすじ
父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

評価7/10

ここから再び復活したであろう作風。

設定が見事で、3人の父を持つ主人公の話。

会話の面白さや物語のセンスはさすがです。

 

20.バイバイ、ブラックバード(2010年)

あらすじ
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。

評価7/10

主人公は5股男の悲しくも、切ない短編集。

設定が凄すぎて独特な話の展開なんだけど、気になる度が高すぎてどんどん読んでしまう。

キャラも最高だよ。

 

21.マリアビートル(2010年)

あらすじ
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

評価7/10

再び殺し屋が動き出した。あのシリーズの続編。

舞台は新幹線で、新キャラも登場しての波乱万丈物語。

やっぱり伊坂ワールド凄いよね。

 

22.3652(2010年)

あらすじ
エッセイが得意ではありません―。自らはそう語る伊坂幸太郎がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。愛する小説、映画、音楽のこと。これまた苦手なスピーチのこと。憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる伊坂的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。15年間の軌跡を辿った、初のエッセイ集。裏話満載のインタビュー脚注に加え、幻の掌編2編を収録。

23.仙台ぐらし(2012年)

あらすじ
タクシーが、見知らぬ知人が、ずうずうしい猫が、多すぎる。タクシー運転手が嘆く不景気の元凶は何か、喫茶店で執筆中にやたらと話しかけてくるおじさんは誰なのか、どうすれば自分の庭に猫が糞をしなくなるか。仙台に暮らす心配性の著者が、身の回りで起きたちょっとおかしな出来事を綴る。2005年から2015年までに書き溜められたエッセイ集。短篇小説「ブックモビール」も収録。

24.PK(2012年)

あらすじ
人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

評価6/10

3つの短編が描き出す物語は見事な展開になってしまう長編的なお話。

ちょっと慣れない人には複雑かもしれませんが、奥深さがあっていい作品です。

 

25.夜の国のクーパー(2012年)

あらすじ
目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。

評価7/10

伊坂さんがこんな作品描くんだと意外だった作品。

猫を視点にオーデュポンとはまた違ったテーマで面白かったです。

これは世界観が変わって、面白いです。

 

26.残り全部バケーション(2012年)

あらすじ
当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。

評価7/10

伊坂さんお得意の面白キャラが沢山出てくる、キャッチーで肩の力抜ける面白作品。

短編なので、ちょっとしたタイミングで読むと楽しめます。

 

27.ガソリン生活(2013年)

あらすじ
のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に乗せた女優が翌日急死!パパラッチ、いじめ、恐喝など一家は更なる謎に巻き込まれ…!?車同士がおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる、仲良し家族の冒険譚!愛すべきオフビート長編ミステリー。

評価7/10

車が主人公のエンタメ作品。

伊坂さんの中でも暖かな心が篭った小説で、特に車やバイクに乗ってる人に読んで欲しいです。

 

28.死神の浮力(2013年)

あらすじ
娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。

評価6/10

死神 千葉が出てくる第2弾小説。

前作の方が面白かったけど、こちらもファンなら楽しめると思います。

 

29.首折り男のための協奏曲(2014年)

あらすじ
被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

評価7/10

首折り男ってなんだろう?と思いながら買ってみたけど、話の構成が面白くていつも通りの会話と光るキャラが最高でしたね。

見事すぎる展開にやっぱり天才かと思います。

 

30.アイネクライネナハトムジーク(2014年)

あらすじ
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

評価8/10

いいなぁ!いいなぁ!と思える様な作品続きで、読み終わってちょっとスッキリした短編集。

派手さはないけど、こんな話も日常的で好きでした。

 

31.キャプテンサンダーボルト(2014年)

あらすじ
謎の疫病「村上病」。太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機。世界同時多発テロ計画。これらに端を発する陰謀に巻き込まれた相葉と井ノ原は、少年時代の思い出を胸に勝負に出た。ちりばめられた伏線が反撃のために収束する、謎とアクション満載の100%徹夜エンタメ!巻末に書き下ろし掌編小説を収録する。

32.火星に住むつもりかい?(2015年)

あらすじ
「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

33.ジャイロスコープ(2015年)

あらすじ
助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。

評価6/10

こちらも短編集。

どれも話自体はちょっと感性豊かすぎて個性的。

悪くはないけど、そんなに良くもない実験的な遊びが入ってた。

おすすめはあとがきのインタビュー記事。

 

34.陽気なギャングは三つ数えろ(2015年)

あらすじ
陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライバシーをもネタにするハイエナ記者だった。正体に気づかれたギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた! 必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが! 人気シリーズ、九年ぶりの最新作!

35.サブマリン(2016年)

あらすじ
「武藤、別におまえが頑張ったところで、事件が起きる時は起きるし、起きないなら起きない。そうだろ? いつもの仕事と一緒だ。俺たちの頑張りとは無関係に、少年は更生するし、駄目な時は駄目だ」/「でも」/うるせえなあ、と言いたげに陣内さんが顔をしかめた。/「だいたい陣内さん、頑張ってる時ってあるんですか?」/と僕は言ったが電車の走行音が激しくなったせいか、聞こえていないようだった。

評価8/10

陣内再び登場。これは面白くないわけがない傑作です。

陣内かっこよすぎます。

チルドレン」は必ず先に読んでおくのがお勧め。

 

36.AXアックス(2017年)

あらすじ
最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。

評価8/10

殺し屋シリーズ第3弾はカマキリ登場。

恐妻家の殺し屋という設定でもう笑いまくり

ラストまで目が離せない展開に釘付けでした。

 

37.ホワイトラビット(2017年)

あらすじ
仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ!

評価10/10

ラッシュライフ並みの名作がここに来て登場

黒澤も出てくる作品で、見事な叙述系トリックに騙されてください。

読まなきゃそんなミステリーが詰まった作品です。

 

38.フーガはユーガ(2018年)

あらすじ
あらすじは秘密、ヒントを少し。 双子/誕生日/瞬間移動 1年ぶりの新作は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。

評価 7/10

舞台はいつもの仙台で、双子の兄弟が主人公のお話です。

虐待に暴力に殺人と、伊坂さんにしてはかなり重めのテーマなんですね。

双子は小さな頃から父親からの暴力を当たり前に受けて育つ劣悪な家庭環境にあるのですが、同級生のいじめ含め、かなり残虐なシーンが多いので、苦手な方は読むのをおすすめしません。(想像するだけで辛い場面が多過ぎました)

現在と過去を語りながら行き来する物語の展開は、伊坂さんらしい伏線の連続で、双子の持った特殊能力含めて、後半かなりの一気読みの展開は見事。

ハッピーエンドとは言えないラストだけど、物語的にはスッキリする展開で、重いテーマにしては後味はそんなに悪くないヒーロー物って感じです。

 

39.シーソーモンスター(2019年)

あらすじ
我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。(「シーソーモンスター」)。ある日、僕は巻き込まれた。時空を超えた争いに―。舞台は2050年の日本。ある天才科学者が遺した手紙を握りしめ、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を阻止すべく奮闘する!(「スピンモンスター」)

40.クジラアタマの王様(2019年)

あらすじ
異物混入、政治家、アイドル、
人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥――。

伊坂幸太郎の神髄がここに。

 

41.逆ソクラテス(2020年)

あらすじ
惑わされるな。天地をひっくり返そうぜ。
伊坂幸太郎、作家生活20年目の真っ向勝負!

評価 8/10

伊坂さんの20年目の短編集です。
最初の表題の作品から先入観をぶっ飛ばしてくれた。

日常生活で感じる、人間の嫌な先入観に喝を入れてくれる。

思い込み一つで、できる人間にも、できない人間にもなり得るから。

可能性って言葉を信じない大人は、つまらない人生を歩んでるんだと思うよね。

同調圧力に負けずに否定できる力っては、勇気がいるけど凄く大事なことだ。

この作品通して思ったのは、とりあえず嫌なやつ全員に当てはまる人間が浮かんできた事w

学生時代に対峙できなかった事に反省しながら、答えのない問題を放っておかない大事さを考えさせられます。

3番目の「非オプティマス」が好きでした。

久保先生の「どんな相手だろうと、親切に、丁寧に接してる人が一番いいんだよ」と言う言葉は大事だよね。

<2023年6月 文庫化>

42.ペッパーズ・ゴースト(2021年)

あらすじ
中学の国語教師・檀は猫を愛する奇妙な二人組が暴れる小説原稿を生徒から渡される。さらに檀は他人の未来が少し観える不思議な力を持つことからサークルと呼ばれるグループに関わり始め……。

作家生活20周年超の集大成となる一大エンターテインメント長編!

評価 8/10

物語は、飛沫感染により「先行上映」という未来が見える主人公の壇先生と奇妙な二人組「ネコジゴハンター」が暴れる小説の世界が同時進行で進んでいきます。

最初に登場人物表があるのが珍しいと思ってましたが、それほどややこしくもなく物語に入り込めるの一安心。

展開で言えば殺し屋系の流れに近いけど、テーマはもっと重い話になってます。

でも、それを感じさせない物語のスピード感と、セリフの言い回しやそれぞれの考え方にすごく前向きな気持ちにさせられます。

ニーチェの永遠回帰をテーマにして、前を向けない人に希望を与えてくれるとても素敵な物語です。

暗い過去を自分の中で消すことができず、モヤモヤな気持ちを吐き出すことができない人の少しの救いにもなってくれるはずです。

現実世界で見たこと、聞いたこと話や出来事が多くて、いきなりそれかい!って面白すぎでした。

詰め込みすぎなくらいに随所にネタ、伏線がありますが、これ2周目以降にまた感じること沢山あるだろうなと楽しみです。
<おまけ>

20周年を迎えた伊坂さんの貴重なインタビューが載ってます。

 

43.マイクロスパイ・アンサンブル(2022/4/27)

あらすじ
付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、
どこにも居場所がないいじめられっ子、
いつも謝ってばかりの頼りない上司……。

でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。
優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!

猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった
連作短編がついに書籍化!

評価 6/10

伊坂さんの新作は、音楽フェスのために書き下ろされた連作短編集。

2つのお話が並行して進んでいくのですが、徐々にその世界が交わっていって、伊坂さんらしいユーモア溢れる展開が待っていました。

世界の見方を改めて考えさせらる視点があって、住む世界によって見える物、感じることが変わるんだなと思わされます。

何気ない日常の中にある幸せを常に見つけて、1日1日楽しく生きたいです。

 

44.777 トリプルセブン

あらすじ
殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!!

あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?

伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。

評価 8/10

伊坂さんの新刊は、「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」に次ぐ、殺し屋シリーズ第4弾です。

昨年ハリウッド映画にもなった「マリアビートル(ブレット・トレイン)」から天道虫こと七尾が帰ってきました。

今回も不運に見舞われるのか?期待と不安の舞台はホテル。

彼は無事にエレベーターの扉が閉まってくれるのか?ってだけで笑えてしまいました。
期待と通りというか、期待以上の作品でしたね。

今回もホテルの客室での個性豊かな殺し屋たちの戦いは続き、平和なホテルの客室には死体がどんどん増えていく…。

不運が積み重なって巻き込まれていく事件の中には、過去の作品に繋がる要素があったりして、ファンには堪らなく楽しい作品になってます。

日常の裏で行われている非日常の殺しが、“業者”によって片付いていくのも見ものです。

伊坂さんの作品読むと「世の中には色んな仕事があるんだね」と思ってしまうくらいに不自然なのに不思議と引き込まれるから面白いんですよね。

ちなみに「ブレット・トレイン」観てから読んでしまうと、天道虫があの方になってしまって、ずっと脳内変換されて読めてしまいます。

アクションシーンも蘇るし、映画化恐るべしです。

ちなみにめちゃくちゃ面白いので、「マリアビートル」読んだ方には観て欲しい作品です。

 

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