2019年も早いもので半年が終わろうとしています。
今年はそんなに本を読めておりませんが、半年間の中で読んだ本の中から面白かった作品を10冊紹介したいと思います。
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2019年に上半期に読んだ本ベスト10作品紹介
国境のない生き方
国境のない生き方 私をつくった本と旅 /小学館/ヤマザキマリ
この新書に登場する本は、三島由紀夫に安部公房、『百年の孤独』のマルケスに、『蜘蛛女のキス』のブイグ、漫画界からは手塚治虫に藤子・F・不二雄、つげ義春に高野文子など。
旅は、欧州一人旅に始まって、キューバ、ブラジル、ヴェトナム、沖縄、地獄谷のサルの温泉などが登場。
膨大な読書経験と、旅の記憶、強烈な半生に支えられたヤマザキマリの人生論は強くて熱い! 本書に登場する、ヤマザキマリの名言をさわりだけ紹介します(一部、要約しています)。
「ガンガン傷ついて、落ち込んで、転んでは立ち上がっていると、かさぶたは厚くなる。その分、たくましくなる」
「他人の目に映る自分は、自分ではない」
評価 9/10
テルマエ・ロマエの著者であるヤマザキマリさんのエッセイ本。
人生思い切って飛び込んだから何とかなるんじゃないかと思った1冊。
行動する勇気が人生で一番大事じゃないかと思わされました。
こんな生き方もあるんだと知る事が出来て、人生に悩んだ時にお勧めの1冊。
ミレニアル世代のお金のリアル
評価8/10
20~30代にお勧めのお金の本です。
お金の本てわざわざ読むの?って感じだと思いますが、お金に関する事を学校で習わない日本人は、本当に基本的な知識からして知らないことばかりです。
基礎的なことから、税金の仕組みや貯蓄の仕方、将来の必要なお金の貯め方などは色んな人の考え方から知る事が必要です。
マネーリテラシーを養うだけで、人生どれだけ楽になるかという事を30代目前で知りましたから、10代で知ってたら30歳までに1,000万円は投資してたな。
この本を書かれたのが同世代ということもあり、40~50代の方の書かれたお金の本と違って、ジェネレーションギャップを感じずとても理解しやすくて、実践しやすいと思います。
日本では誰もお金に対する勉強を教えてくれないので、ぜひ早いうちに勉強してください。
人生がときめく片づけの魔法(改定版)
人生がときめく片づけの魔法 改訂版【電子書籍】[ 近藤麻理恵 ]
評価10/10
人生に大きな影響を与えてくれた本の中でも、myベスト5に入る名書の改訂版です。
こんまりさんは今ではアメリカで大人気のスター的な存在に上り詰めていますが、原点となったのはこの本ですね。
物を所有するのが好きだった私の人生を変えてくれた、とても精神的にも素晴らしいお片づけのマインドが書かれています。
所有物の半分以上は要らない物と言う事が良く分かると、心置きなく捨てられますからね。
マチネの終わりに
評価8/10
大人の純愛小説。本当に泣ける話であり、最後の最後まで辛いのかなってドキドキします。
とても奥深い描写と時代背景と世界情勢が作るこの世界観がもう泣かせてくれます。
この設定ならどれだけ簡単にでも2人の世界を近づけられそうなんだけど、互いの想いが深い分思いやりが凄く伝わってくるんですよね。
こんなにも想ってくれる存在がいるって幸せだなぁと、噛み締めながら読んで泣いてしまいました。
うちの子が結婚しないので
評価8/10
垣谷さんの描く親婚活エンタメ小説。
親婚活って世界がもう現代らしくて、馬鹿みたいな親に子供が登場して面白過ぎました。
世代別の結婚への価値観とか、人それぞれの考え方があって勉強になるんだけど、今だに昭和の風情が残ってる親世代の会話が昭和すぎてヤバかった。
親婚活って物を行うくらいやから、相当な過保護にも思えるけど、結局自分の老後を考えてる人が多いんだなぁと思う。
時代に合った作品でとても面白かったです。
神さまを待っている
評価 9/10
現代の貧困女子をテーマにした小説です。
最近の問題となってる貧困家庭の生まれる内情みたいな世界が描かれていて、リアリティ高すぎて驚きでしたよ。
貧困の原因って色々あるんだろうけど、家庭環境が悪ってのがやっぱり可哀想ですね。
助ける為の制度はあっても、本人達が知る事も出来ない状況を改善して欲しいよね。
最後の医者は桜を見上げて君を想う
評価9/10
ちょっと異質な2人の医者の物語は傑作でした
自分の人生をどれだけ医者に預けるかってのを真剣に考えさせられました。
ただ長く生きられるのなら、辛い治療や薬の投与も構わないのか?
長生きする事が幸せだとは思わないし、その人の本当に望む生き方で残りの寿命を全うして欲しいと改めて考える事の出来るお話です。
これから死と向きあう事が増えていくでしょうし、この医師達の考え方はとても他人事じゃないと思うので、すごく考えさせられます。
みかづき
評価 9/10
塾を舞台にした家族と教育の物語です。
結構長い本のなのだけど、すらすらと読ませる力は流石です。
親子3代に渡って壮大な物語を歴史と共に勉強しながら、考えさせられるとても深い小説。
時代は変わろうが、根底にある考え方はもっとしっかりしたものがあるはずなんだけど、環境が全てを変えてしまったのかなと思わされました。
そして、バトンは渡された
評価9/10
本屋大賞2019年受賞作。
設定が母親2人、父親3人に育てられたって不幸の物語かな?って思ってましたが、伊坂幸太郎ばりにセンスのいい言葉のチョイスと絶妙な感情表現で、上手く物語をリードしてくれて一気読み。
読み終わって帯を見た時に「家族よりも大切な家族」って書いてましたが、本当に良い関係だなぁってボロボロに泣いた私は思いました。
森宮さんの「親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?未来が倍になるなら、絶対にしたいだろう。」って言葉に感動です。
梨花さんの覚悟に水戸さんの愛。泉ヶ原さんの人の良さ。
全てが血が繋がってなくても、家族になれるんだって見せつけられた。
本屋大賞の中でも特に感動作でした。
キネマの神様
評価10/10
原田マハさんは、読めば読むほど名作のオンパレードなのですがこの本もとても温かい気持ちを溢れさせてくれる至福の物語でした。
絵画の話も奥深さが素晴らしいのですが、映画の話も上手すぎでした。
名作映画を再び見たくなる事間違いなし。
映画も、小説も本当に素敵な旅に連れて行ってくれる事を再確認できました。
超お勧めです。