久しぶりに映画の感想です。
並みの映画じゃないとわざわざ感想を書こうと思わないのだけど、極上の物語と出逢えましたよ。
世界一キライなあなたにと言う恋愛映画。
中盤からラストには、涙が止まらないそんな至福な物語でした。感想をどうぞ。
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映画「世界一キライなあなたに」感想
あらすじ
ルイーザ・クラークは、お洒落をすることが大好きな26歳。
前向きな性格だが、自分の夢にチャレンジすることを躊躇してしまい、仕事を転々としながら、毎日をなんとなく過ごしている。
ある日、働いていたカフェが閉店することになり、突然、職を失ってしまったルーが、新たに得た職は、
元々は快活でスポーツが大好きな青年実業家だったが、バイクの事故の影響で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった、ウィル・トレイナーの介護兼話し相手をする、期間6か月の仕事だった。
最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は心を通わせ、
互いが最愛の存在になっていく。
しかしある日ルーは知ってしまう。
ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・
感想 評価9/10
最近、記憶に残る素晴らしい作品に出逢えたのは、「ララランド」とか、「きみに読む手紙」「ボヘミアン・ラブソディ」位かなぁと思ってた所にまさか全てを超えてしまいそうな最高の映画と出逢えました。
冒頭から幸せそうな美男美女が登場して、幸せそうな物語は次のシーンでいきなり闇に落ちました。
バイクに轢かれてしまう主人公。
下半身不随となって自分の力では歩けなくなり、そこにヒロインである彼女がやってきた。
全てを失って生きる希望を失ってた彼に対し、無邪気で明るい彼女の存在が徐々に彼の気持ちを変えていくのですが、彼の隠された本当の思いは安楽死。
自分の描いている本当の自分とは、程遠い何もできない自分が嫌になり死に向かっていくと言う物語。
この映画何がすごいって言うとヒロインであるエミリア・クラークの存在ですね。
最初の頃は、イモっぽい無垢な女の子だと思ってたけど、中盤以降はもう大変貌ですよ。
とにかく演じてるキャラが、明るくて、キュートで観ているこっちまで元気にさせてくれます。
ウィルもその存在に惹かれていくのだけど、そこには自分の障害と本当に彼女を幸せにできない邪魔者としての自分が居て、お別れしてしまう事を決めてしまうんですね。
本当にラストは、これで良いのかな?と思うくらいにあっけなく幕を下ろしてしまう…。
人生の選択肢って、これだけじゃないはずなんだけど、本当に辛いのは当人にしか分からないのだろうから余計に辛い。
賛否両論出そうなラストなんだけど、そこまでのプロセスが素晴らしく映画としての完成度が非常に素晴らしかった。
情景も綺麗だし、キャストの演技もこの上なく最高。
そして、何よりも欠かせないのが挿入歌の豪華さ。
The 1975やエド・シーラン、イマジン・ドラゴンズ 、ジャック・ガラットと今の時代のど真ん中を持ってくると言う名曲揃い。
中でも、CLOVES 「Don’t Forget About Me」はとんでもなく素晴らしかった。
一瞬「アデル?」って思ったけど、オーストラリアの女性シンガーらしい。
脚本に演技に涙を誘うタイミングでの名曲と、揃いに揃ってなんだか名作でした。
これは何度も見たくなる、そんな映画です。
少しだけ「最強の二人」を思い出してしまいます。