最近ハマってる青山美智子さんの小説の3作目となる「猫のお告げは樹の下で」。
人生に悩んだ7人が出会った、神社に現れる不思議な猫「ミクジ」。
そんなミクジのお告げのお陰で、人生が好転するちょっぴり変わった心温まる物語です。
感想や心に残る名言をどうぞ。
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青山美智子「猫のお告げは樹の下で」を読んだ感想レビュー 心に残る名言
青山美智子「猫のお告げは樹の下で」あらすじ
宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが…。
中学生の娘と仲良くなりたい父親。
なりたいものが分からない就活生。
家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。転校先でクラスに馴染めない男の子。
20年来の夢を諦めるべきか迷う主婦。
自分のしたいことに臆病になった占い師。
なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく―。
猫のお告げが導く、7つのやさしい物語。
感想 評価 7/10
最近一押しの作家さんである青山美智子さんの3作目となる神社に現れる不思議な猫と7人の話。
短編仕立てで、登場人物が繋がるお決まりの展開です。
人生に思い悩む人達が受け取るお告げの葉っぱに書かれた言葉が導くって、ファンタージ仕立てな作品なんだけど、やっぱりこの人の綴る言葉がとても響くんですよね。
どの話も、年齢も、悩みも違うのに感情移入の度合いが強くて、なんだか真剣に考えてしまう。
1話目の失恋を引きずった若い女の子の話では、
私を幸せな気持ちにしてくれない出来事なんて、覚えている価値もない。
そうやって私は、今までいろんなことを乗り越えてきた。
失恋後の痛みを「西向き」のお告げによって救われます。
無理に忘れようとせずに待とう、と私は決めた。
まだ残るこの胸の痛みが、いつか誰かを幸せにするほど素敵なものに変わる、そのときまで。
苦手だったおばさんの強い意志を知って、痛みを受け止めて前に進もうとするんですよね。
「私はね、この空を買ったの」って言葉が印象的で、カッコよかったです。
2話目は、親子関係の悩みだったけど家族を電車に例えてた話が素敵でした。
最初は一緒に乗っていたって、いつか乗り継ぎ駅がきて、子どもは違う場所へと行ってしまう。
それまで隣に座っていたのに。
同じ景色を見ていたのに。
揺られながらいろんな話をしたのに。
家族との出会いと別れ、そしてまた新たな命との出会い。
自分達が辿ってきた道をまた成長した子供が新たなレールを引っ張っていく。
素敵な例えですよね。
3話目の就活に悩む学生も、一番大事な事に気づくと悟るんですよね。
何を選べばいいのか、何を決めればいいのか。
先にある終着点だけを探していた。
でも、それよりも前に、もっと分かっていないことがあった。
まず知るべきは、目的地じゃない。
現在地だったんだーーーー。
自分がどこに居るのか分からなくなったり、夢を諦めるのか迷ったり、色んな人の人生に介入してくるお告げの猫「ミクジ」と宮司さん。
とても心優しい物語で、きっとみんなの人生にも寄り添ってくれる素敵なお話。
毎回青山さんを読むと、突き刺さった言葉のフレーズをメモしまくる手が止まりません。
受け取ったモノが多すぎて、今日から凄く頑張れると思う気持ち良さがあります。
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