妻が大好きなUKバンドWolf Aliceを追いかけて、幕張からタイに1人でライブ遠征に行ってきた2日間の物語をまとめた初の海外ライブ参戦レポです。
2時間のライブを見るために往復10時間の飛行機に揺られ、国境を越える。
いつか行きたいと思う憧れを現実にした妻の行動力と、トラブルを乗り越えた先にある感動のライブの物語。
幕張からバンコクへ。Wolf Aliceを追いかけて国境を越えた、1泊2日の音楽の旅
※この記事は、Wolf Aliceへの愛が高じて単身タイへ渡った妻の体験を、夫である私が綴ったものです
幕張で残された「未完の物語」:ロッキンソニック2026の記憶
幕張メッセで体感した8年ぶり5回目のWolf Aliceのライブ。
前作の3rdのツアーは、コロナ禍によって日本では観れるチャンスは無く、やっと巡ってきたアジアツアーは2回目の開催となるロッキンソニック。
最後に観たライブも幕張でのMidnight Sonicだったが、また8年の月日を経て彼女たちと共にわたしもこの場に戻って来た。
今やUKでは2万人収容のO2アリーナを埋めるほどの人気バンドとなった彼女たちの進化を感じるライブは当然素晴らしかったが、フェスの持ち時間の40分では彼女たちの世界の断片しか触れられなかったという感覚が強く残る結果となりました。
バンドが大きく進化したタイミングでの単独公演をどうしても観たいという気持ちが、わたしが海外への一歩を踏み出させてくれた。
発表されているバンコク、ジャカルタ、オーストラリアの各都市の中で、日程と旅費を計算すると翌週の三連休と被る1週間後のタイ バンコク公演のチケットを取ることにした。
これがはじめての海外1人旅であり、海外初ライブ。
人生は巡りわせであり、時に衝動的な行動も必要で、今回こそは長年の夢の一つを叶えるための出発点。
タイ・バンコク遠征の洗礼:トラブル続きの道中とGrabの注意点
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1日目: 10:00 関空発 → 15:00 バンコク着 → 20:00 ライブ参戦
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2日目: 08:30 ホテル出発 → 12:00 ドンムアン空港発 → 19:00 関空着
ドンムアン空港に降り立ってから、ATMにカードを吸い込まれたり、Grabが使えなかったりと、トラブルの連続。
正直、ライブハウスに着くまでは泣きそうだった。けれど、会場の列に並び現地のファンと話すうちに、その不安は期待へと変わっていった。
あの時は必死すぎて余裕が無かったけど、今では「ライブに間に合わないかもしれない」という不安さえも、Wolf Aliceに会うためのプロローグのように感じてしまう。
英語という言葉の壁を越えて助けてくれたタイのファンの温かさには感謝しかない。
ライブハウス「Ambience Space」の親密な空気
訪れたタイのライブハウスは、想像していたよりも綺麗で、大阪で2回見た単独公演の時よりも遥かにオーディエンスは入っていて、みんな若いってのが第一印象だ。
ここのライブハウスでは、日本からも羊文学やSuchmosなどがライブを行っていたようだ。

ここでもセキュリティチェックのトラブルがあったのですが、それも詳しくはnote の方に書いております。
現地のファンの人達と仲良くなれて、幕張に続いて50分押しの待ち時間も、あっという間に感じられました。
Wolf Alice バンコク公演ライブレポ:静寂と轟音のフルセット
幕張の広大な空間から、1,000人規模の濃密なハコへ。
幕張メッセの巨大なステージで見た彼女たちも美しかった。
しかし、Ambience Spaceという濃密なライブハウスで対峙するWolf Aliceは、全くの別物だった

赤と白の衣装に白のブーツで登場したEllieは、日本とはまた違う尖ったファッションセンスを披露。
Leaning Against The Wallの最後の”wall”の歌詞に合わせてEllieに赤くスポットライトが当てられて、沈黙が包み込むあの瞬間は鳥肌ものだった。
特にこの曲は新譜の中でも印象的なパフォーマンスだったね。

新譜の中で一番好きなのがWhite Horsesだけど、圧巻のドラムボーカルのJoel。
リードボーカルが特にライブ映えしてかっこよかったのが今でも記憶に残っている。
Giant PeachでEllieとTheoが並んで演奏する姿はいつぶりに見たのか、これは幕張ではなかったし初期の頃を彷彿させた。
3rdからやっと聴けた数々の名曲たちも、今回のライブのハイライトでした。
How Can I Make It Ok? ではJoffが観客に歌うことを促し、腕を振り上げてたけどタイでは絶好調。
観客が歌わなかった日本と全然違うし、あんなに静かだったのが申し訳ないくらいみんな歌ってた。
合唱がJoffが成功したのでお辞儀してるシーンも印象的でした。
Safe From Heartbreakではメンバー全員が前に出てきて、キーボードのサポートメンバーも一緒に歌うのも良かった。
あとはThe Last Man On Earthはアンコールに相応しく、壮大なに締め括られて感動でしたね。
ロキソニでは時間の都合で無かった新譜からの楽曲も、たっぷりと単独ならではの曲数で堪能できたので、本当にタイまできた甲斐がありました。
そして、1番聞きたかったSilkは大阪の最初の単独以来約10年ぶりに生で聴けました。。
アレンジされてたけど、日本ではフルセットがないと聴けないだろうからここまで来たかいがあった。
ロンドンで7月にあるフェスではThe Last Dinner PartyらがサポートをつとめることやHarry StylesとEllieのコラボもあればこれから益々活躍するだろうし、そんな前に近くで観られたことは本当に大きい。
2015年に初めてサマソニで観てから追ってきて、バンドが大きくなったのは嬉しい反面、少しさみしくもあるが今、この場所で最高潮のWolf Aliceを観れたことはこの先の人生でも忘れられない思い出になるでしょう。
当分4thアルバムの余韻に浸りたいです。
Setlist:バンコクAmbience Space
- Thorns
- Bloom Baby Bloom
- White Horses
- Formidable Cool
- Just Two Girls
- Leaning Against the Wall
- How Can I Make It OK?
- The Sofa
- Bros
- You’re a Germ
- Safe From Heartbreak (If You Never Fall in Love)
- Safe in the World
- Delicious Things
- Bread Butter Tea Sugar
- Play the Greatest Hits
- Silk
- Play It Out
- Giant Peach
- Smile
- The Last Man on Earth(アンコール)
- Don’t Delete the Kisses (アンコール)
おわりに:音楽のために国境を越えるということは、「いつか」を待たず、今、鳴り響く音を掴む
バンドは永遠ではない。いつ活動休止や解散という終わりが訪れるか、誰にも分からない。
あの時、チケットを買って、航空券を予約していなければ。
トラブルに怯えて引き返していれば。
この10年越しの『Silk』も、拡声器を通したエリーの叫びも、幻のままになっていただろう。
だからこそ、「いつか海外遠征をしてみたい」という言葉で終わらせず、このタイミングで実行に移せた自分を誇りに思う。
次は本国に行って現地のファンたちと共に熱狂を味わってみたいという、新たな夢ができたのである。
弾丸旅行の必須装備「モバイルバッテリー」は大容量を持って行って助かりました。
長時間の飛行機では、ノイキャンが必須でした。
タイへの旅費合計
| 項目 | 内容 | 費用(概算) |
| 航空券 | Air Asia(関西ーバンコク) | 約52,000円 |
| 宿泊 | バンコク市内ホテル(1泊) | 約6,400円 |
| ライブチケット | 公式サイトより購入 | 約16,800円 |
| 現地交通費・食費 | Grab、両替など | 約5,000円 |
| 合計 | 約80,200円 |




