佐藤雫「言の葉は、残りて」を読んだ感想 心に残った名言

 

佐藤雫さんのデビュー作である「言の葉は、残りて」を読みました。

鎌倉時代の歴史恋愛小説なのですが、とても読みやすく感動的なお話で涙が止まりません。

時代物好きな方も、恋愛小説に胸キュンしたい方も、ぜひ読んでみて下さい。

感想やレビューをどうぞ。

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佐藤雫「言の葉は、残りて」を読んだ感想 心に残った名言

佐藤雫「言の葉は、残りて」あらすじ

海沿いの地にある鎌倉幕府。美しい景色とうらはらに、そこには陰謀、嫉妬、憎しみが渦巻いていた。

そんな中、若き三代将軍・源実朝のもとに、摂関家の姫・信子が嫁いでくる。突然の縁談と異国の地に不安を覚える信子だったが、実朝の優しさと生まれて初めての海の匂いに包まれ、次第に心をゆるしていく。

一方の実朝も、信子が教えてくれた和歌の魅力に触れ、武の力ではなく言の葉の力で世を治めたいと願うようになる。

しかし、殺戮さえいとわない醜い権力争いが、ふたりを否応なく悲しみの渦に巻き込んでいく―。

第32回小説すばる新人賞受賞作。

感想 評価 7/10

 

舞台は鎌倉。

頼朝死去の後に3代目の将軍となった源実朝と摂関家の姫として嫁ぐ事になった信子の物語。

ジャンルとしては歴史恋愛小説ですね。

 

時代が時代なので、家柄による権力争いが酷いのですが、その中で武力よりも言葉の力にどんどん魅了されていく実朝の姿がとても美しく想像出来ました。

「みだい」ってひらがな表記になんか心がときめく感じ。

作者の言葉のセンスとかも素晴らしいのだけど、多分この時代と実朝が好きなんでしょうね。

2人の愛と共に作者の想いを込めた愛を感じました。

北条政子や阿波局などクセのある女性達の描き方も見事で、なかなか一筋縄ではいかない将軍家の内情を知るとやっぱり恐ろしい時代・・・。

常に誰かの影がそこにはあって、常に自分達の利益を優先する策略があります。

2人の運命の行方は・・・ぜひ読んで見て下さい。

ラストはきっと涙無しではいられない切ない気持ちが溢れ出てきます。

 

「空の景色は、故郷と同じだ。月の形も、星の並びも。
だからこうして並んで空を見上げていたら、それは故郷にいるのと同じ。
行きたい場所や懐かしい場所は案外、そう遠くないのかもしれない」

この言葉が、ジワリと刺さりました。

「知らずに決断することは、知った上で決断することよりも罪が重いのです」 

言葉って簡単に人を傷つけたり、殺したりする事が出来るのです。

「それに、私はこれからの世の将軍に求められるものは、力ではなく、心だと思います。
力に物を言わせて、気に入らない相手を叩けばいいというやり方では、いずれ綻びが出ます」

武力で制していた時代にこの考えはすごいですよね。

「いいか、言葉には言霊というものがあるのだ。それが本当のことになってもいいという覚悟がなければ、言葉にしてはならん」

これもとても重い言葉でした。

これがデビュー作って事ですが、早く次の作品読みたいですよ。

歴史小説が苦手でも、ぜひオススメしておきます。

 

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