東野圭吾『素敵な日本人』短編集を読んでの感想/あらすじ 2017年最新作

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久しぶりの東野圭吾さんの新刊が発売となりましたね。

雪煙チェイス」以降なので、4ヶ月ぶりでしょうか。

今回はソフトカバーの短編集。

いつもの通り購入後速攻読み終わりましたので感想です。

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東野圭吾『素敵な日本人』

あらすじ

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

登場する人物がどこか知人に似ていたり、あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。ぜひ、ゆっくり読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。

たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ

レビュー 評価6/10

短編集と言うことで直前に発売した「恋のゴンドラ」は見事に笑えながらもほっこりとする様なお話も多く、一つの短編を通して1つの物語が完成と言った感じの繋がりのある物語でした。

今回は、完全に独立した短編集。

元々は雑誌の書下ろしをまとめたみたいです。

 

・正月の決意

初詣に出かけた夫婦が神社で発見したのは?

これは事件なのか?事故なのか?驚愕のラストに2度驚かされる。

・十年目のバレンタインデー

昔の彼女から届いた手紙。

呼び出されたバレンタインデーに明かされる真実は如何に。

・今夜は一人で雛祭り

娘が嫁に行く父親のお話。

「へぇ~!」と雛祭りのトリビアが詰まって面白かった。

・君の瞳に乾杯

合コンで出会った気の合う女の子。理由アリの奥に隠されたモノを見破った時に予想だにしない展開が待ち受けます。

・レンタルベイビー

AIによるロボット子育てを体験する独りの女の物語。(オチが優秀です。)

・壊れた時計

依頼された仕事はマンションの部屋からある物を持ってくる事。その部屋で起こった事件は思わぬ方向に。

・サファイヤの奇跡

子供の頃に懐いてた猫を亡くした少女。

大人になって出逢った1匹の猫はあの時の猫?

・クリスマスミステリ

クリスマスに実行した完全犯罪の行方は。

・水晶の数珠

親父が無くなる前に起こした奇跡は感動の物語。

 

全部で9つのお話が入っています。

各話15分ほどで軽く読めるのにどれも流石のストーリーの展開を魅せます。

そこは短編でも東野圭吾の持ってる技は健在で、今までの短編と比べても劣る事無く読ませるのは流石。

ただ、平均点くらいのものが多く、あまりに驚いたと言うものも少ないのも事実。(こればかりは全作品読んでいるので難しいです)

ストーリーや使っている内容が似た感じもするし、目新しい気分には慣れなかったです。(移植とかタイムスリップとか叙述トリックとかの話ですね)

 

唯一「君の瞳に乾杯」は予想を裏切ってくれて面白かったですね。

東野さんは長編でこそ力を発揮するタイプだと思いますが、短編集を読んでもどれも期待外れ感はないので過去の作品含めてお勧めです。

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