読書ブロガーが感動したおすすめ小説16作品ランキング[泣ける・笑える本]

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年間100冊以上本を読む読書ブロガーの私がお勧めする本当に感動する名作小説をランキング形式で紹介します。

泣ける作品だったり、笑えるのに凄く心温まる物語だったりと、とても素晴らしい作品ばかり。

読書を普段やらない人や読みたい本を探してるって方に出逢って欲しい名作です。

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読書ブロガーが感動したおすすめ小説16作品ランキング[泣ける・笑える本]

読書にハマるきっかけ

 

(macco)
私がまともに本を読み始めたのは、多分20歳位の時ですね。

9歳年の離れた姉が居て、読書家で中学生くらいから小説をずっと読んでたみたいなのですが、実家にいる頃はあまり興味がなく過ごして居ました。

当時ジャンプで読んでた漫画の「屍鬼」ってのが面白いって話ししたら、「それ小野不由美さんの小説だよ!」って分厚い単行本を貰いました。

正直「辞書かよ」って位分厚い(文庫にして5冊ほど)の超が付くほどの長編作品

いきなり小説読まない人間が妥協しそうな量だったのですが、読み始めてみると元々漫画を読んでたので読みやすかった。

意外と1ヶ月くらいで読めてしまって、本って面白いって思ったんですよね

 

そこから何読んで良いのか分からず、本屋のお勧めコーナーをとにかく読み漁った。

東野圭吾、山田悠介、宮部みゆき、伊坂幸太郎この辺りをとりあえず買いましたね。

そのまま東野圭吾さんの作品に魅了されて、とりあえず全部読むかと思い、毎週の様に1冊ずつ買い漁ってました。

元々「名探偵コナン」を集めてたこともあり、ホームズも読んだし、エラリーやアガサも読んだりとしながら、どんどん読書にハマる日々

気づけば年間100冊を超える量を読むレベルになったんですよ。

そんな私の思い出深い感動小説を今回はランキングでまとめて紹介します。

  • 雫井侑介「クローズドノート」
  • 伊坂幸太郎「チルドレン」
  • 住野よる「かくしごと」
  • 原田マハ「キネマの神様」
  • 瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」
  • 池井戸潤「下町ロケット」
  • 平野啓一郎「マチネの終わりに」
  • 市川拓司「恋愛写真」
  • 吉田修一「国宝」
  • 天童荒太「永遠の仔」
  • 新田次郎「孤高の人」
  • 西加奈子「漁港の肉子ちゃん 」
  • 辻村深月「スロウハイツの神様」
  • 東野圭吾「赤い糸」
  • 恩田陸「蜜蜂と遠雷」
  • 百田尚樹「海賊とよばれた男」

16.雫井侑介「クローズドノート」

あらすじ
堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。

ミステリー作家の描く恋愛小説。

映画化もされて結構話題となった作品ですが、やっぱり小説の方が情景に深みが出ます。

会った事の無い人と、ノートを通して伊吹の心に触れていく。

こんな事あるんだろうかと思いながらも、テンポが良くて心地いい。

「夢なら永遠に覚めないで欲しい。

でも、これが現実なら、一瞬でも構わない。

これが一瞬でも、私は生きてきて良かったって言える」

結構分かりやすい物語のラストの予想ができるのですが、こんなにも簡単に泣かされるとは思いませんでした。

雫井さんの本領はミステリーで発揮されるので「火の粉」「犯人に告ぐ」もお勧めです。

 

15.伊坂幸太郎「サブマリン」

あらすじ
家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった!読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。

伊坂幸太郎さんは、キャラも物語もクセのある小説家。

とにかくツボにハマると抜け出せない世界観があります。

この「サブマリン」は、短編「チルドレン」の続編にあたり、主人公の陣内とは本当に友達になりたい存在である。

出てくる言葉が最高にクールで、意外にも色々と考えてる頑張り者。

凄く真面目なテーマでも、こんなにも面白おかしく描けて、素敵なキャラに素敵な言葉が詰まってる明るくて、暗い作品ってなかなか無いんですよね。

重いテーマなんだけど、楽しく読めます。そして、考えさせられます。

伊坂幸太郎「サブマリン」感想レビュー チルドレンの続編で陣内が活躍

14.住野よる「かくしごと」

あらすじ
きっと誰もが持っている、自分だけの「かくしごと」。みんなには隠している、ちょっとだけ特別なちから。別になんの役にも立たないけれど、そのせいで最近、君のことが気になって仕方ないんだ――。クラスメイト5人の「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。ベストセラー『君の膵臓をたべたい』の著者が贈る、眩しくて時に切ない、共感度 1の青春小説!

住野よるさんは、最初の「君の膵臓をたべたい」が良くも悪くも印象残りすぎてて他の作品まで読む気になりませんでした。

でも、ある作品がきっかけで全作品読んでみたら、全く印象が変わった作家さん。

1行1行に無駄のない繊細な描写と、小さな伏線の数々が見事でした。

描き方がとても丁寧で、読んだ後にスゴイなぁと思いました。

「人生なんてさ、やりたいことだけやっててもきっと時間が足りないんだ、やりたくないことやってる時間なんてないさ」

パラの言葉が印象的でした。

住野よる「かくしごと」を読んだ感想 人の持つ力が何なのかを考えさせられた

13.原田マハ「キネマの神様」

あらすじ
39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

原田マハさんは、自分の中では外れのない作家さんで、芸術を描く立体感が凄いです。

タイトルの通り映画の話ですが、映画のある暮らしって、こんなにも人を魅了してくれるんだと再認識させられる素敵な言葉が詰まってます。

映画という異世界の旅を出来る名作でした。

 

12.市川拓司「恋愛写真」

あらすじ
カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。そして静流は誠人に写真を習うようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最後の大きな嘘を誠人についたまま…。

映画が好きすぎて何度も映画で泣いてから、小説を読んでまた泣いた。

すごくピュアな青春物語なんだけど、想いを素直に伝えられない2人に待ってる未来はとても悲しい姿があります。

誰かを愛することってこんなにも切ないんだと思いながらも、読み終わった後にはそれがとても素晴らしい事って気づかされました。(当時20歳の私w)

「好きな人が好きな人を好きになりたかったの。」
別れはいつだっておもいより先にくる。それでもみんな微笑みながら。

さよなら、またいつかあいましょう。さよなら。また、どこかでって。

この2つの言葉は、私の心にずっと刻んでおります。

 

11.新田次郎「孤高の人」

あらすじ
昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。

昭和初期の山に通いつめる男を描いた、40年以上前に書かれた名作ですね。

山に魅せられ、山を愛した男の生き様はやっぱり山で最期を迎えるのか…。

描写力が素晴らしいので、読んでいて飽きないエンタメ要素が大きいです。

道を切り開く者って、こんなにも恐ろしいんだなぁと思いながら読んでました。

 

10.池井戸潤「下町ロケット」

あらすじ
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた―。

池井戸さんは名作が有りすぎて、どれもドラマや映画になってる大ヒットしています。

その中でも、直木賞を受賞したこの「下町ロケット」で初めて池井戸さんに触れて、人生を変えてくれた1冊的な立ち位置にあります。

人が夢を持つ事の大切さを教えてくれ、努力する事の意味を教えてくれる作品。

下手な自己啓発を読むよりも有意義で有り、明日も頑張ろうと言う自分の活力にもなる。

現実にカッコいい大人ってなかなか居ないと思うけど、これを読めばそんな人達に沢山出会えます。

続編もお勧めです。

[2024年版] 池井戸潤 全作品一覧の刊行順とおすすめをご紹介(最新作随時更新)

9.平野啓一郎「マチネの終わりに」

あらすじ
天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。いつまでも作品世界に浸っていたいと思わずにはいられないロングセラー恋愛小説

大人の青春恋愛小説的な表現がピッタリな作品。

大人の恋愛って書くと、昼ドラのドロドロとした不倫になってしまいそうだけど、取り巻く環境が違いすぎて胸を締め付ける想いで読みました。

とにかくお互いを思う気持ちが献身的すぎるので、それが痛々しいほどに伝わります。

恋愛などもう古いわと言わず、幅広い年齢層に出逢って欲しい作品です。

 

8.瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」

あらすじ
森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作

こちらは本屋大賞受賞作品。

母親2人、父親3人と言う想像も出来ない設定の物語ですが、巧みな会話と人間味溢れるキャラの持ち味がとても面白く描かれております。

親の離婚ってネガィブにしか思えないのにこんなにも明るく受け止められて、何に繋がりも無い人達から愛情を注がれる子供の存在が凄いです。

「親になるって未来が二倍位以上になるってことだよって。

明日が二倍にできるなんて、すごいと思わない?」

森宮さん最高でした。梨花さんの想いにも泣かされるし、最後まで本当に温かいお話です。

 

7.吉田修一「国宝」

あらすじ
1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」―侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

歌舞伎の世界に入り込んだ2人の男の壮大な人生を描いた吉田修一さんの大作小説は、拍手喝采で迎えて欲しい名作「悪人」を超えた金字塔です。

大河ドラマの様な壮大な物語で、芸の道に入った男の一生をテンポよく描き、周りの登場人物まで非常に非常に上手く作られていて、まるでドキュメンタリーかと思うリアリティがあります。

歌舞伎というジャンルだけじゃなく、時代背景や人間模様に至るまでかなり細かく書かれており、読んでいく人に対しての語り口がまた特殊で分かりやすい。

不運や運命を受け入れながらも、もがき苦しみ、芸の道を極めようとする断固とした男の生き様が最後の最後までとても光っております。

令和を代表する長編小説になると思います。

 

6.天童荒太「永遠の仔」

あらすじ
再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。山本周五郎賞受賞作から三年余。沈黙を破って放つ最高傑作ミステリー。

天童荒太さんは「悼む人」もそうだったけど人間の痛みを深く描くのが凄いと思う。

真に深い傷を負った人間の破滅と再生を描くテーマとしては、あまりにも痛々しいリアリティがあります。

読む人によっては痛々しくて辛いと思うけど、これを読んで救われる人、人生や生命について真剣に向き合う人も居ると思う。

親になって命を授かると言う事は、一人の人生を左右するとても凄いなんだと思うと、今の自分が居るのも親のお陰で、本当に感謝しかありません。

 

5.西加奈子「漁港の肉子ちゃん」

あらすじ
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。

タイトルからは想像できない「家族」をテーマにした西加奈子さんで一番大好きな作品。

明るく笑いも詰まった作品なんですが、ほろ苦くて切ないお話です。

今回紹介した中でも、一番泣いたんじゃ無いかな?と思うくらい最後の涙腺崩壊が凄かった。

あとがきを読んで、この作品への決意に納得でした。

[2024年版] 西加奈子 全作品一覧を順番にご紹介(新作・おすすめ・感想随時更新)

4.辻村深月「スロウハイツの神様」

あらすじ
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

辻村さんも名作多いけど、最初に一番感動したのはこの作品。

少しピュアな青春小説ですが、描き方が特殊で多分刺さる人にはめちゃくちゃ刺さります。

上巻は伏線だらけで、ミステリー慣れしない方にはちょっと苦痛かと思いますが、下巻で一気に伏線が爆発して、怒涛の様に流れていきます。

辻村作品は、ミステリー要素がありながらも根本には温かさが溢れています。

「自分の言った言葉っていうのは、全部自分に返ってくる。返ってきて、未来の自分を縛る。声は、呪いになるんだよ」

環の言ったこの言葉は、自分に凄く言い聞かせています。

辻村深月「スロウハイツの神様」を読んでの感想 泣ける夢見る青春物語

3.恩田陸「蜜蜂と遠雷」

あらすじ
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。 自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。 かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。 楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。 完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。 天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。 その火蓋が切られた。

大好きな恩田陸は、常に最高傑作の上をいく新刊が出てきます。

現時点での最高傑作は直木賞&本屋大賞を受賞したこちら。

もう、キラッキラの物語で、音楽が綺麗に溢れてる物語が文字だけで聴こえてくる様な内容です。

流石恩田さんと言える繊細で無駄のない文章は、疲れる事なく次々と読み進める事ができます。

読んだ後の余韻に浸りながら、彼らの音楽にまた触れたいなと思いました。

恩田陸「蜜蜂と遠雷」の感想 直木賞&本屋大賞W受賞の快挙作品

2.東野圭吾「赤い指」

あらすじ
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?。

全作品読んだ東野圭吾さんの作品でも特に印象深く感動したのが「赤い指」。

この物語で描く家族の物語が、あまりにも儚くて切ないんだけど今の世の中に溢れてそうでやりきれない読後感を持ちました。

心の通じない家族の姿が起こした悲しい殺人事件の末にあるラストが泣かせてくれます。

「平凡な家庭など、この世にひとつもない。外からでも平穏な一家に見えても、みんないろいろと抱えているもんだ」

加賀さんの言葉に詰まってる気がします。

[2024年版]全作品読んだ東野圭吾のおすすめ25選ランキング紹介

1.百田尚樹「海賊とよばれた男」

あらすじ
一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

「永遠の0」の作者である百田さんも名作を沢山ありすぎますが、個人的にはこれが一番感動しました。

出光の創設者 出光佐三の人生を描いたノンフィクションのドキュメンタリー的な大作です。

今の日本があるのは、こんな素晴らしい人達がこの国の為に生きてたんだと知れる素晴らしい筆力を持った情熱的な1冊。

歴史的な背景に魅力的な人物を沢山描き、誰もが感動する様な構成を見事に構築した物語。

映画だけじゃなくて、小説を読んでもっと深く知って欲しいと思える素晴らしい人物の成し遂げた功績をぜひ読んでみて下さい。

たしかに国岡商店の事業はすべてなくなった。残っているのは借金ばかりだ。

しかしわが社には、何よりも素晴らしい財産が残っている。一千名にものぼる店員たちだ。

彼らこそ、国岡商店の最高の資材であり財産である。

この素晴らしい考え方が好き。

[2024年版]読書初心者におすすめ小説10本紹介[ミステリー・青春・恋愛・ホラー]

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