第163回直木賞受賞作である馳 星周さんの「少年と犬」を読みました。
東日本大震災で被災した1匹の犬が起こす人間との不思議な出会いと、奇跡に感動の涙が溢れ出てしまうとても素晴らしい作品です。
感想や心に残る名言をどうぞ。
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馳 星周「少年と犬」を読んだ感想レビュー 心に残った名言紹介[直木賞受賞]
馳 星周「少年と犬」あらすじ
仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。
壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。
体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。
老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。
震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。
犬を愛する人に贈る感涙作。
感想 評価 7/10
昨日発表されたばかりの第163回直木賞受賞作品を読了。
候補作品を順番に読もうと思ってたら、買った翌日に受賞が発表されてしまいましたね。
初めて読む馳さんの本は、6話の短編編成となる1匹の犬 多聞の物語です。
男、泥棒、夫婦、娼婦、老人の5人と出逢いながら、懸命に生きようとする人間の心を救ってくれる多聞。
その目の先にあるのは、常に同じ方角。
見据える先にあるのは元の飼い主なのか?気になって眠れぬ夜を過ごしてしまいました・・・。
宮城から熊本へ、最終的に5年の歳月をかけて、辿り着いたその先に待っていた一人の少年は一体・・・。
もう最後の「少年と犬」のパートは、涙が止まりませんでした。
ネタバレしそうなので、ここから先はじっくり読んで欲しい感動作です。
短編形式なので、あっという間に読み終わると思います。
私も実家にいる時は2匹の犬と出会いと別れを繰り返しました。
常に心の拠り所となってくれて、嬉しい時でも、悲しい時でも一緒に居てくれた特別な存在。
言葉は通じないけど心は通じ遭ってる、そんな特別な存在の1匹の家族。
犬を好きな方なら、感情移入の度合いが違ってボロボロに泣かされると思います。
ただ短編形式なので、物語自体は若干薄くなってしまうのでもっと濃厚なお話が読みたかったね。
直木賞受賞おめでとうございます。
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