先日読んでかなり好みだった雫井脩介さんの「クローズドノート」を読了。
これ映画化した時に話題になってたのは覚えてましたが、まさか作者が雫井さんだとは買ってから知りました。
ミステリーチックなタイトルだったのですが、めちゃくちゃ泣ける感動の小説でした。
感想をどうぞ。
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雫井脩介「クローズドノート」
あらすじ
堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。
感想 評価8/10
前回読んだ「犯人に告ぐ」が面白かった雫井さん。
今回もミステリーかな?と思って買ってみた「クローズドノート」
映画化した時にエリカ様が主演だったのは覚えてるのだけど、内容は知らなかった。
もしかしたらホラーかも?と思ってたら、なんと恋愛小説。
しかも、とても素敵なお話であり、ラストは涙が止まらなくなったよ…。
かなり早い場面でラストの展開は予想できるんだけど、そこを抑えていてももう涙がポロポロ。
雫井さんの人物描写力がかなり深くて、日記を通して語られる物語が、かなり立体的に見えてきてほんとに素敵なんですよね。
こんな先生に出逢いたかったと思える展開です。
主人公の恋の行方と先生の恋の行方の先にある、悲しくも儚い物語の真実に涙してください。