今回は普段から本を読まない方に向けた、読書の魅力を余す事なく魅せてくれるお勧めの小説を紹介します。
年間100−200冊本を読む私の今までの読書記録の中でも、特に印象に残る作品の中でも読みやすく展開の分かりやすい本ばかりを特選。
初心者の方でも1冊読むのに苦痛じゃない位読みやすい作家の方ばかりなので安心してください。
ぜひお気に入りの1冊を見つけて、それをきっかけに読書に目覚めてね。
読書初心者におすすめ小説10本紹介[ミステリー・青春・恋愛・ホラー]
読書にハマるきっかけ
9歳年の離れた姉が居て、読書家で中学生くらいから小説をずっと読んでたみたいなのですが、実家にいる頃はあまり興味がなく過ごして居ました。
当時ジャンプで読んでた漫画の「屍鬼」ってのが面白いって話ししたら、「それ小野不由美さんの小説だよ!」って分厚い単行本を貰いました。
正直「辞書かよ」って位分厚い(文庫にして5冊ほど)の超が付くほどの長編作品。
いきなり小説読まない人間が妥協しそうな量だったのですが、読み始めてみると元々漫画を読んでたので読みやすかった。
意外と1ヶ月くらいで読めてしまって、本って面白いって思ったんですよね。
そこから何読んで良いのか分からず、本屋のお勧めコーナーをとにかく読み漁った。
東野圭吾、山田悠介、宮部みゆき、伊坂幸太郎この辺りをとりあえず買いましたね。
そのまま東野圭吾さんの作品に魅了されて、とりあえず全部読むかと思い、毎週の様に1冊ずつ買い漁ってました。
元々「名探偵コナン」を集めてたこともあり、ホームズも読んだし、エラリーやアガサも読んだりとしながら、どんどん読書にハマる日々。
気づけば年間100冊を超える量を読むレベルになったんですよ。
思い返すと恐ろしいですね。
前置きが長くなってしまいましたが、そんな私のお勧めの10作品です。
- 東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
- 池井戸潤「下町ロケット」
- 綾辻行人「十角館の殺人」
- 今野敏「隠蔽捜査」
- 恩田陸「夜のピクニック」
- 原田マハ「本日は、お日柄もよく」
- 百田尚樹「影法師」
- 貴志祐介「黒い家」
東野圭吾「容疑者Xの献身」
もう全作品(90冊以上)読んだ東野圭吾さん。
現在の日本の作家でもほぼトップの地位を不動のものにした偉大な方です。
東野さんの人気の訳は、どの作品を手に取ったとしても外れの無いレベルと誰でも読みやすく、読んでいくうちに魅了される起承転結がはっきり分かりやすい作品が多い。
誰のフィルターを通しても理解度が大きく、誰でも最後までたどり着けるんですよね。
これって色んな作家さんの本を読むと分かるのですが、読みやすい人と読みにくい人の本って本当に真っ二つに分かれます。
ただ読みやすい人も居れば、内容や描写、人間の描き方が薄くて、読むに値しない場合もあるのだけど、人気作家の方はその辺りがとても見事に表現できるから多くの読者がつくんですよね。
前置き長くなったけど、東野さんの中でも一番メジャーなのが直木賞を獲ったこの「容疑者Xの献身」
福山雅治さん主演のドラマが映画になったので、見てる方も多いんじゃ無いでしょうか?
冒頭で起きた殺人事件の親子とその横に住んでいる数学教師のとても切ない物語。
表上語られた身代わりのトリックで物語の結末が訪れるのかと思いきや、最後の最後に大どんでん返しがあります。
「献身」と言う言葉の意味をWikiで調べたくなる程に感動の素晴らしい作品です。
映画の1.5倍は最高なので、ぜひ読んで見てください。
伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
東野圭吾さんの次に好きな伊坂幸太郎さんですね。
こちらも現代の日本で、トップクラスの人気を誇る作家さん。
雰囲気で言えば独自の世界観を持ち、作品毎にリンクするキャラがいたり、独自のセンスを持った言葉が痛烈で、活字がとてもポップに楽しめる音楽家みたいな小説家です。
村上春樹をもっとライトにした感じの作品が楽しめると思います。
そんな伊坂さんの作品でも難しく考えずにとにかく楽しく読めるのが「陽気なギャングが地球を回す」
この作品は漫画レベルに個性豊かなキャラが立ってるので、読んでいてとても笑えて、楽しく感じられると思います。
だからと言ってラノベみたいに軽いかと言われるとそうでもなく、最後の最後まで物語がどうなるのか読めないドキドキ感があります。
ハリウッド映画みたいなスケール感を持ちながらも、とにかくポップに軽く読めるのが魅力。
あなたはどのキャラが好きでしたか?
池井戸潤「下町ロケット」
今の人気で言えば飛ぶ鳥を落とす勢いで、ドラマに映画に引っ張りだこの池井戸潤さん。
池井戸さんの魅力は何と言っても、現実味のある現代の水戸黄門的な話。
ほぼ正義は勝つのハッピーエンドで締めてくれるので、感動を貰えたり、スカッと感が凄いあって「面白かった」と言う充実感のある話ばかりなんですよね。
難題に向かい、敵やライバルが蹴落としてくるのだけど、最後には正義は勝つんです。
ストレートにモヤモヤ感なく終わってくれるので、描写の繊細な本を読み慣れてない方でも受け入れやすい作家さんです。
そんな池井戸さんの作品の中でも、一番最初に読んで一番好きな作品が「下町ロケット」です。
- 夢を持って生きる事。
- 働く事の意味や楽しさ。
この辺りを再確認させてくれながら、楽しく読ませて貰えます。
とにかく熱く夢を持って生きる経営者の考え方とその下で働く社員の本音と葛藤を垣間見れたり、大企業の出世争いや悪意をとても感じられて世の中の理不尽さを感じられるリアリティ。
ドラマにもなってますが、やっぱり原作も読んで欲しいですね。
綾辻行人「十角館の殺人」
日本の叙述トリックミステリー作品の中の金字塔と言われる作品がこちら。
叙述トリックとは、簡単に言うと大どんでん返しのネタですね。
いわゆるミスリードと言われる「Aは味方だったのに最後の最後に犯人だった」とか「4人しかいない話だと思ってると、実は5人居た」みたいな最後にネタバレするまで、読者を巧妙なテクで騙すんです。
この「十角館の殺人」は多くを語りたく無いですが、これに騙されないのは不可能じゃ無いのか?と思うくらいに素晴らしいテクニックを使って読者を騙します。
あまりにその瞬間の衝撃が忘れられないので、夜中に読むのはお勧めしません。
これに気持ちよく騙されたら、下のおすすめ作品を順番に読んでみると面白いですよ。
今野敏「隠蔽捜査」
警察小説大好きな私なのですが、その中でも異質なこの「隠蔽捜査」はめちゃくちゃおすすめ。
「踊る大捜査線」好きな方なら絶対ハマる警察のドラマみたいな物語。
主人公の竜崎は、変人と呼ばれる自分の思った事を貫く人間で、警察の厳しい縦社会の組織に居ても、自分の正しいと思った事は貫くんです。
そんな芯の通った人間は、いつか周りまでも変えていき、変人扱いされながらも尊敬されるんですよ。
面白いのが刑事が主体になる話ではなく、あくまでも警察の官僚目線の話という事。
時には警察庁が舞台になったり、所轄の事件現場が舞台になったりと今までの警察小説には無い目線の話で、事件だけではなく人間関係や家族など一つのドラマとして楽しめます。
シリーズを通してどんどん人間がステップアップしていくので、異動や事件を迎える度に起こるトラブルがどんどん物語を面白くしていきます。
現在7冊とスピンオフ2冊刊行されていて、全部繋がってるので長く楽しめます。
恩田陸「夜のピクニック」
恩田陸さんは、直木賞や本屋大賞など数多くの受賞作品を持つ人気の女性作家です。
最近では「蜜蜂と遠雷」での直木賞&本屋大賞のW受賞が話題となりました。
恩田さんの人気の理由は、圧倒的人物描写力だと思います。
他の作品も合わせて自分が物語の一人としてそこに参加している様な感覚になるほど、物語に入り込めるんですよね。
この小説も歩行祭というただ歩くだけの話なのに、とても素敵なイベントで私も歩きたいなぁと思いましたからね。
甘くほろ苦い青春の話なんですが、この世代の心情を上手く表現しつつ、最後の最後までミステリアスに謎を深める感じも合わせて楽しめます。
原田マハ「本日は、お日柄もよく」
原田マハさんは、小学生の頃の読書の時間に読んでたエッセイの作者「原田宗典」さんの妹。
全く知らずにインスタで出逢ったタイトルが気になって読み始めたこちらの本。
読み始めたら止まらなくなって魅了された。
本書はスピーチライターの話。
その名の通りスピーチの原稿を作る人なんだけど、結婚式であったり、政治家の演説だったりとTPOによって全然印象を変える必要があるのですが、そこの核心に触れていてとても勉強になった。
言葉の力でここまでも世界を変える事が出来るのかと、本の本当のパワーを再確認させて貰える位素晴らしい物語でした。
百田尚樹「影法師」
なぜかほぼ全作品読んでいる大好きな作家さんで、このブログでまとも紹介してない百田さん。
百田さんも現代の売れっ子大人気作家の一人で、映像化された作品も数知れず。
元テレビの脚本家と言う部分もあって、政治的な発言や本も多い方です。
そんな百田尚樹さんと言えば「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」が代表作。
もちろん私もどちらも大好きな作品なんですが、その影に隠れたこの「影法師」は読んで貰いたい。
武士の友情物語ってだけで、ちょっと手にしにくい作品なのですが、読み始めると時代なんか関係ない位にスラスラ読み進められます。
下級武士から大出世した主人公の裏に隠された物語の真実を知った時に「永遠の0」に繋がるレベルで泣いてしまいました。
貴志祐介「黒い家」
貴志祐介さんも日本を代表するミステリー作家の一人。
個人的には名作の飛び抜けた面白さとイマイチな作品の温度差の大きい作家さんでもあります。
その中でも飛び抜けた名作の一つがこの「黒い家」
多分日本を代表するサイコホラーと言っても良いくらいの名作なんだけど、本気で人の怖さを感じますよ。
現代の理不尽さを凄い極端に描いた様な話ですが、こんな事件があってもおかしく無いと思うほどに怖い。
きっかけはちょっとした事でも、当人には凄い重大な事であるかもしれない。
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