瀬尾まいこさんの名作「あと少し、もう少し」のスピンオフ小説「君が夏を走らせる」を読みました。
不良少年 太田君と先輩の小さな子供 京香とのひと夏の甘酸っぱい思い出。
子供に振り回されながらも、打ち解けて、感情移入していく様子が微笑ましくて感動の物語でした。
感想や心に残ったフレーズをどうぞ。
瀬尾まいこ「君が夏を走らせる」感想 レビュー 心に残った名言
瀬尾まいこ「君が夏を走らせる」あらすじ
泣きわめかれたり、ご飯を食べなかったり、最初は振り回されっぱなしだったけど、いつしか今まで知らなかった感覚が俺の心を揺り動かしていた――。
16歳の思いがけない奮闘を描いた、感涙必至の新しい青春小説。
感想評価 8/10
瀬尾まいこさんの名作「あと少し、もう少し」が帰ってきた〜!
あの駅伝で2区を走った不良少年 大田君が主人公の物語です。
あらすじに何も書いてなかったので、読み始めて「まさか?」からの「やっぱり大田や」でした。
こういった事前情報なしのドッキリは嬉しいです。
相変わらずの不器用そうな少年が、任されてしまった1歳10ヶ月の子どものお守り。
はじめは泣かれてばかりだったのに、どんどん愛情がこもって、仲良くなって、愛おしくなっていく姿にほっこり。
私も高校生の夏休みに姪のお守りしてたんですよ。
気づけば月日も経ってもう高校生。
本当にこっちを向いてくれてる時間は一瞬で過ぎたよね。
ここにいられるなら、どんなにいいだろう。でも、引き延ばしちゃいけない。
終わりを告げた時間にとどまっていてはだめだ。
京香と過ごした時間は大田君にとっても、自分の居場所を見つけるための大切な時間でしたね。
本当に学べる所って学校とか、会社とか、年上の人の存在だけでもなく、後輩だったり、こんな赤ちゃんでさえも大切なことを教えてくれるんですね。
「あと少し、もう少し」を読んだ人はもちろんですが、未読の人も楽しめるひと夏のとても淡くて楽しい作品です。
まだ十六歳なんだもん。わざわざ振り返らなくたって、たくさんのフィールドが太田君をま待ってるよ」
相変わらず元顧問の上原先生良いこと言いますよ。
もちろん、今だって全てが光を失っているわけじゃない。
こんなふうに俺に「がんばって」と言葉を送ってくれるやつがいるのだから。
俺はまだ十六歳だ。「もう十分」なんて、言ってる場合じゃない。
ラストシーンで太田君の想いが詰まった別れの時。
もっと涙があってもいい思ったけど、まだ16歳。これからだね。
青春小説のスピンオフは、めっちゃ青春してましたね。
短編でもいいから、駅伝メンバー全員分ぜひ描いてくれたら胸熱です。
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