お笑い芸人で絵描きで、ビジネスマンで、肩書きいっぱいのキングコング西野さんの2冊目のビジネス書が発売されました。
こんなに発売日を楽しみにしてたビジネス書って初めてですよ。
現代のお金と広告と言う副題の通り実体験に基づいたとても濃厚なお話が詰まっています。
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革命のファンファーレ
あらすじ
感想 評価9/10
もう最初のページを開いた瞬間まえがきの部分から凄かった。
僕より上の世代は、僕より下の世代のように「職業に寿命がある」と言うことを体験してこなかった。
多くの大人は「職業は永遠に続く」という前提で話を進めてくる。
だから、すぐに「お前は何屋さんなんだ?」と肩書きを付けたがる。
上の世代の皆様には申し訳ないが、今はそんな時代ではない。
AIやネットの進化で職業がなくなる時代だからこそ、副業、兼業、転職が当たり前になって来ているのが現代。
でも、これって10年前では考えられなかった事。
終身雇用が当たり前の様に語られる日本では、「勤続何十年」ってのが当たり前だったんですよね。
でも、駅の改札は自動化したし、AIの進化でタクシーが自動運転になるだろうし、買い物もスマホで見て、アマゾンで買える。
どんどん仕事もお店も無くなっている。
そんな時代に今までの常識を捉えて、当たり前の様に就職して、奴隷の様に働き、年を重ねていくとしたらとってもヤバい事。
革命のファンファーレは鳴った。
農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。
インターネットにより、距離や時間の壁がなくなった。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。
この文章とてつもなく、かっこいいなぁと大興奮。
インターネットが普及して20年。スマホが普及しもう10年。
今では24時間当たり前にどこにいても誰かと繋がれる。
SNSがインフラ化したこの時代だからこそできる事がある。
いつも西野さんが書かれてることなんだけど、学校では国語や算数、英語は教えてくれても、生きる上で一番大事なお金の話を教えてくれないんです。
これはみんな経験してると思うけど、本当に社会に出て初めてわかること。
なんの為の義務教育なんだろうと泣きたくなるんです。
でもね。本書にはそんなお金の正体は勿論、好きな事で生きていく為のノウハウや信用を集める為の勝ち方がこれでもかと書かれています。
前作「魔法のコンパス」よりも数段数段踏み込んだ内容だし、更にアップデートした具体性も書かれています。
ほんとに船を間違えると簡単に沈む時代。
超高速で時代が移り変わるからこそ、仕事のやり方も当たり前に変えていかなきゃならないんだと言う事を実感できるはず。
正直普段見てるブログをまとめて、序列を上手く作ってある感じなので、目新しさはなかったけど読みやすいし、理解しやすいので、人に伝えやすくなったかなと思います。
肝となる部分は前書の「魔法のコンパス」にも書かれています。
これを読んでから「革命のファンファーレ」を読んだ方がより理解できる部分もありますね。
一番好きな話
・ネタバレを恐れるな。人は確認作業でしか動かない。
・作り手=消費者。
・他人の時間を使え
・体験×おみやげ
踏み出すのに勇気はいらない。必要なのは「情報」だ
印象的な話。
特に作り手を増やして、巻き込んだ人数を消費者と捉える話と、他人の時間を使って、宣伝を広げていく話はここ数ヶ月間仕事で努力していますが、圧倒的にこれは使えます。
最後の踏み出すのに勇気はいらない。必要なのは「情報」だと言う所が腑に落ちた。
結構一人で考えていたが、もっともっと人を巻き込んで、仕事をしていきたいと思う。
これも繋がる話だけど、作品の無料公開や展覧会などをする事により、話題にもなり、実際に興味を持ってもらえる。
マネタイズのタイミングを後ろにずらす事で、お土産として結果本は売る事が出来るし、信用も勝ち取れるんですね。
まとめ
最終的にはこの一文に落ち着きます。
「売っていないから」これは辛い言葉だけど、本当にそうだと思う。
読み終わって改めてやっぱり本の1500円なんて安すぎると感じますね。
これで何も行動しなきゃ変わらないけどね。
やるかやらないかはあなた次第です。
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