
本屋大賞を受賞して話題になった元教師で作家になった瀬尾まいこさん。
ちょっぴり変わったテイストのほっこりする家族や人間模様を描くのが上手い作家さんなのですが、本当にどの作品も悪い人が出ないので読んでて気持ちがいい話ばかり。
そんな瀬尾まいこさんの作品の中で、特にお勧めな10作品をランキングで紹介します。
瀬尾まいこ おすすめ10作品ランキング紹介
10.強運の持ち主(2006年)
評価 6/10
こちらは、短編小説。
ルイーズ吉田という占い師の日常に寄り添った、少し不思議な相談者との経緯をまとった温かな4編が描かれています。
特に起伏もなければ、オチも強くないんだけど、ほのぼのとした日常感が読んでる時の癒しをくれます。
日常に寄り添ってるからこその人間力が感じられる素敵なお話です。
9.春、戻る(2014年)
評価 6/10
どの作品も変わった家族の形を見事に表現されるのですが、これは奇を衒ったおにいさんの存在で物語を上手く作っていくのが凄い見事。
不思議すぎる話なんだけどしっくり来るし、最後は納得できる終焉。
良い人しか出てこないので、ハッピーエンドなのもありがたいです。
8.天国はまだ遠く(2004年)
評価 6/10
仕事や人間関係に疲れた女性が死に場所を求めて日本海側の民宿にたどり着くが、そこで出会った人や景色、時間などに触れ合って自分を再生していく物語です。
瀬尾さん自身の教師の経験の中で赴任した田舎の学校での思い出ストーリーだそうです。
実家に帰ったような安心感と、懐かしさを感じる1冊でしたね。
疲れた時にまた読みたいと思う優しさが詰まってます。
7.おしまいのデート(2011年)
評価 6/10
デートって言うと恋人とするものと思うでしょうが、この本は孫とおじいさん、先生と生徒、男子学生同士など、??と思ってしまうシチュエーションのデートを並べた短編集。
読み始めた時はちょっと不思議な関係も、読み終わったら涙が流れるような素晴らしい物語に仕上がってました。
瀬尾さん独特の会話のテンポは、短編でもバッチリハマります。
2話目の「ランクアップ丼」読むだけでもこの本の価値がありますね。
6.僕らのごはんは明日で待ってる(2012年)
評価 7/10
4編の短編からなる、高校から社会人までの2人の恋愛の話。
タイトルからは想像できない展開だったのですが、やっぱり瀬尾さんワールドは見事に人の気持ち闇の底から救ってくれます。
本当に会話のテンポと出てくるワードがツボすぎて、こんな暗い気分になったのに笑えますからね。
明日のご飯を想像しながら、日常の尊さと当たり前に感謝していきましょう。
5.君が夏を走らせる(2015年)
評価 8/10
あらすじに何も書いてませんが、「あと少し、もう少し」のスピンオフ物語。
あの青春の駅伝2区を走った、少し不器用な不良の太田君が主人公。
突然任せられた先輩の1歳10ヶ月の子供のお守り。
言葉も上手く話せない子どもに翻弄されながらも、一生懸命成長しながら、自分の居場所を見つけていく感動作でした。
彼の心の変化とか、気持ちの揺さぶられ方にとても共感したり、涙できるんじゃないでしょうかね。
私も10代の夏休みに姪っ子の世話をずっとしてたので、本当に懐かしい思い出です。
4.あと少し、もう少し(2012年)
評価 7/10
中学最後の駅伝大会を描いた青春のスポーツ小説です。
めちゃくちゃ面白くて、息つく暇なく一気読みしましたね。
駅伝のタスキを繋ぐリレーを場面毎に一人一人の視点を変えて語るのですが、視点が変わるだけで想いって全然変わってくるんですよね。
憧れとか劣等感とかってその人の中にあるだけで、実は別の人から見たら自分はそんな存在かもしれない。
瀬尾さんの描く中学生は、とても人間らしく悩みながら成長する姿がすごいカッコいい。
キャラ一人一人がクラスにいる様な存在で、読んでいてとても共感できる姿でしたね。
3.幸福な食卓(2004年)
評価 8/10
独特の文体で家族のあり方を描く瀬尾まいこワールド。
そして、バトンは渡されたほど複雑ではないけど、変わった家族の物語です。
父は父を辞め、母は家出してる普通じゃない家庭の話なんだけど、重い話も描き方が上手いのでめっちゃ気楽に楽しく読めます。
ラストは号泣モノだし、沢山日常に転がった気づきを貰った素敵な本。
自分もいろいろな人に守られて生きてきたんだなぁと改めて思いました。
生きてると辛いことって本当に突然やってくるからこそ、日常を大切にして、家族というものに感謝しようと。
2.戸村飯店 青春100連発(2008円)
評価 9/10
タイトルからして全く予想のつかない物語の内容ですが、関西人らしい味を出したとても楽しい飯屋の家族のお話です。
兄弟って、親って、こんな想いを持って生きてきたんだね・・・(涙)
笑いまくってたのに何故か涙が止まらない・・・そんな感動の作品。
自分の人生に重なる部分も多くて、改めて親の存在の大きさを感じさせられました。
離れてみて初めて、お互いがお互いの良いところを無意識にわかりはじめるんだってね。
食事の風景や大阪人の人情なども溢れてる、愛のあるお話です。
1.そして、バトンは渡された(2018年)
〈親〉たちの愛を一身にうけて、〈親〉たちのことも愛して、いま十七歳の優子は幸せなのだ。
評価 9/10
本屋大賞2020を受賞した超有名作品は、内容もやっぱり間違いない作品です。
母親2人、父親3人と言う想像も出来ない設定の物語ですが、巧みな会話と人間味溢れるキャラの持ち味がとても面白く描かれております。
親の離婚ってネガティブにしか思えないのにこんなにも明るく受け止められて、何に繋がりも無い人達から愛情を注がれる子供の存在が凄いです。
明日が二倍にできるなんて、すごいと思わない?」
森宮さん最高でした。梨花さんの想いにも泣かされるし、最後まで本当に温かいお話です。
西加奈子さんの名作と雰囲気が似ていて、どちらも読んでほしい泣ける作品です。
瀬尾まいこさんの全作品一覧はこちら
お得に本を読むならこれがお勧め
オーディブル
Amazonの月額制の耳で聴く読書「オーディブル」は今イチオシでおすすめです。
- 12万冊の本を聴き放題
- プロの朗読で聴ける
- 移動中や作業中にも耳で楽しめる
- 1ヶ月無料体験できる
発売したばかりの本もすぐ聴けたりするので、月額1500円払っても月に2冊聴けば元が取れるレベルです。
忙しくて本が読めないと言う方に凄くおすすめなんですが、個人的には勉強だったり、小説の再読にもおすすめですね。
最初の30日は無料でお試しできるので、一度体験してみて下さい。
Kindle unlimited
Amazonの月額制の読み放題Kindleunlimitedも使ってます。
こちらは、小説だったり、実用書も多いので、1~2冊お気に入りの作品を見つけて読めたら月額980円が安く感じられます。
立ち読み感覚で雑誌の斜め読みしたり、好きじゃなかったら適当に止める事にも罪悪感ありません。
最初の30日は無料で読めますので、ぜひ登録して使ってみて下さい。(すぐに解約しても30日間無料で使えます)
ブック放題
月額550円で漫画や雑誌が読み放題のサービスです。
立ち読み感覚で楽しめるので、月に2冊ほど読めば元が取れますよ。
お試しで1ヶ月無料で使えるので、ぜひ一度登録してみてください。
関連記事
- [2020年版]本屋大賞歴代受賞作のあらすじと感想をまとめて紹介
- [2020年版]読書初心者におすすめ小説10作品紹介[ミステリー・青春・恋愛・ホラー]
- [2020年版]最後に驚かされるどんでん返しミステリー小説20作ランキング紹介
- [2020年版]泣ける小説のおすすめ本10作品紹介[恋愛・ドラマ・ミステリーの読書]
- Kindle paperwhiteは紙より読みやすい!読書が快適なメリットを紹介[防水モデル登場]
- Amazon Fire 7を漫画と雑誌用に買ったのでKindleと比較してみる[レビュー]
- 耳で聴く読書Audible (オーディブル)で1日の読書時間が3倍に[感想]無料で始める