86年生まれの同い年作家であるカツセマサヒコさんのデビュー作「明け方の若者たち」
ネットで話題になっていたので気になって即購入して、すぐに読み終わりました。
これはアラサーに読んで貰いたい、人生を振り返る1冊。
20代の思い出と共に今の自分の現在地を確認するのに最適です。
感想や印象的な名言をどうぞ。
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カツセマサヒコ「明け方の若者たち」を読んだ感想レビュー 心に残る名言
カツセマサヒコ「明け方の若者たち」あらすじ
そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。
本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。
世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。
息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。
高円寺の深夜の公園と親友だけが、救いだったあの頃。
それでも、振り返れば全てが美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。
感想 評価 6/10
描いた未来と異なる現在。
誰もが20代のうちに味わったであろう人生の物語。
これは紛れもなく、アラサーに突き刺さる1冊となるでしょう。
86年生まれの同い年作者のデビュー作。
最初の方にあった、
この瞬間にこの作者と友達になれた気分。(どちらかと言えば三枚目かな)
バンプの「ロストマン」が出てきそうって思ったら、本当に出てきたり、その後がピロウズの「ハイブリッドレインボウ」だからね。
きのこ帝国まで出てくるし、この人もかなり病んでるわと共感の嵐。
他にいくらでも道は広がってるはずなのに、ただ会社から指定された定期券に従って、通勤経路を辿って、アリのように家とオフィスを行ったり来たりするだけ。
何の意味があるの?この行動に!替えなんていくらでもいる、この生き方に!」
残念ながら今の自分には無いけど、過去の自分が確実に通ってきた道がここにありました。
ただ、主人公には全く共感できなかったな。なんでそうなるんだよってね。
じゃあ、あのとき、私が夢見てた将来は、どこにいったんだろう。
あんなにキラキラしてたはずの未来は、どうして現実になってみれば、こんなにくすんで、魅力をうしなっちゃうんだろう。
みんな、忘れて大人になるのかな。大人ってそういうことなのかな。いまだに諦めきれないのは、私だけなのかなあ。」
夢見た景色とは全然違うところに立って、こんなハズじゃなかった!って、頑張って抗って、平凡から逃れようとして、何者かになろうとしてる。結果、主人公は飛び降りちゃうし」
ちょっとメンヘラっぽいけど、今の時代にはウケそうな感じの小説。
多分「あひるの空」とか好きな人には共感しかないやろうな。
でも決して、巻き戻したりはしてくれない。
不可逆で、残酷で、だからこそ、その瞬間が美しい。
20代の時間はその瞬間にしかない。
だけど30代になって分かった事が沢山ある。
後悔も沢山してきたけど、その時間は決して無駄じゃなかったと自信を持って言える自分がいるので、もうこんな過去を忘れ去りたいと思う。
久しぶりに会いたい人の顔が浮かびましたね。
レビューもチェック
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