東野圭吾 2015年発売の作品の紹介と感想。おすすめは人魚の眠る家

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

東野圭吾さんの作品全部網羅した大ファンの私が紹介する2015年の作品と感想レビュー。

2015年は2014年に続き「ラプラスの魔女」「人魚の眠る家」と2冊だけのリリースとなりましたね。

その分濃い内容を期待しました。

[ad#co-1]

2015年発売の東野圭吾作品紹介

ラプラスの魔女

あらすじ

“円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する。

レビュー 評価5/10

作家デュー30年の記念すべき80冊目の作品。

帯に書いてあった

これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。
そしたらこんな作品ができました。 ――東野圭吾”」

この文字にどれだけ期待したかと思う位に裏切られた作品でした。

「ぶっ壊して、くっつけた」感の否めない作品で、今までの作品読んでる方ならすんなりとラストが読める展開で、まさかそのまま当たるとは夢にも思いません。

宿命」にどれだけ感動して、「秘密」や「変身」が如何にして良く出来た作品かが今になるとよく分かります。

それも80作も書いてるからこそなんですけどね。

本書の様なSFとアクションを入れた作品では、宮部みゆきさんの「クロスファイア」がお勧めです。

人魚の眠る家

あらすじ

「答えてください。
娘を殺したのは私でしょうか。」

娘の小学校受験が終わったら離婚する。
そう約束した仮面夫婦の二人。
彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前。
娘がプールで溺れたー。
病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。

レビュー 評価7/10

タイトルとあらすじを読んだ時点で、「麒麟の翼」が思い浮かぶと思います。

ただ内容はこちらの方が重くて、とても考えさせられる内容となってます。

テーマとしては「脳死」や「臓器移植」を扱い、脳死になった子どもに対して親がどんな選択、決断をしていくのかがとても上手く書いてあります。

いろんな方の意見を聞きながら葛藤していく姿やそれを取り巻く環境など自分の立場だったならどうするのか等凄く考えさせられます。

母の愛情とはこんなに凄いんだと今更ながらに考えました。

「変身」などのミステリー要素とは違い、社会派のテーマで伝えていくからこその読者に答えを委ねる形の新しい挑戦的な書になったんじゃないかと思います。

こんなテーマだからこそいろんな方に読んで欲しいと思う名作だと思います。

2015年の作品は

2作しかなかった分1冊の濃さはありましたね。

圧倒的に良かった「人魚の眠る家」は皆さん是非読んでみて下さい。

2016年現在では最後の平均点以上の作品です。

東野圭吾さんが気になる方は、こちらも合わせてどうぞ↓




読書するならKindleお勧めです。

スポンサーリンク