りょかち「インカメ越しのネット世界」感想 現代のSNSを真面目に分析

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Kindleセールでたまたま気になった自撮り女子りょかちさんの「インカメ越しのネット世界」を読みました。

個人ブランディングやSNSを使いこなす若者の気持ちを具現化したお話の詰まった作品で結構為になる事柄が多かったので紹介します。

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りょかち「インカメ越しのネット世界」

著者:りょかちとは

1992年生まれ。京都府出身。LINEの社員として働く傍ら、通称「自撮ラー」を名乗り、SNSに自撮りをアップし続ける自撮り女子。若者文化やセルフィーアプリに関心を持ち、自撮りを始めとするインターネット文化についての取材も多数受ける。

 

内容紹介

IT企業で働く傍ら「自撮り女子」として人気の著者が、セルフィーアプリ、ネットレビュー、動画コミュニケーション、ネット広告の未来、マッチングアプリ、サブアカウント、SNS時代のブランディング、レガシーメディアとWEBメディアなどの新しいインターネット文化を独自の目線でエモく斬る! 幻冬舎plusので人気連載に書き下ろしコンテンツを加え、待望の書籍化。

 

感想 評価7/10

失礼ながら著者と出会ったのはKindleの端末

幻冬社のセールで、50−70%OFF作品が沢山あったので色々買い漁ってたら出会いました。

なんと三百円弱で買えましたよ(笑)

 

読んでみると、ネットの世界の話やSNSを使うマインド的な話が面白い。

はぁちゅうさんとかに結構影響を受けているのか、言葉の使い方が印象的でした。

印象に残った部分を紹介します。

 

2回目の検索で「安心」したがる私たち

何かを消費するとき、2回検索するのが当たり前となっている。

私たちは、何かを消費しなくとも、消費しようとする対象のだいたいの価値を透かしてみる事ができるようになっているのだ。

誰かが残したレビューや星の数で。←(これって恐い事実ですよ。)

 

透ける価値と「面白い」への不感症

いつのまにか、ダメかどうか決めているのは自分じゃなくて、どこかでみた誰かの感想の群れだったりする。

そんな思いに流されて、私の部屋はいつの間にか「誰かの」お気に入りで溢れている

 

これも人間らしさって意味で、個性を完全に失ってますが、現代の事実。

 

自分の好きは自分で決めろ

本当は自分が好きな物くらい、自分の感覚で感じたい。

私が知りたいのは、本当に君だけが「かっこいい」と思えるものなのに。

「ハズレ」を引きにくいいまだからこそ、意識的に自分だけの好きを見つけなければならない。と意識に苛まれている。

「みんなが何を好きか」を知ることは大切だ。「自分が何を好きか」を知る事と同様に

誰からも「いいね」がつかなくても、「好き」に保証がつかなくても、あなたがすきならそれでいい。

そして、そう言うものをの出会いが自分だけの感性や価値観を作っていくのではないか。

他者からのレコメンドにポチられてばかりじゃ、量産型の脳みそになってしまうよ

 

この3つを併せ持ってる姿がまさに今の時代。

個性を失う前にもっと自分の考えを怖がらずに生きていこうと思う。

みんなの好きなものよりも、自分の意識を優先して、笑われても、嫌われてももっと自分を大事にしましょう。

 

 

私たちは情報の集合体である

ブランディングだとかそう言うものとは関係なく、対峙する相手によって、少しずつ自分のキャラクターを調整しているのだ。

それは嘘をついているわけじゃなくて、自分の中にある情報のうち、どれを相手に渡すかを吟味する作業。

 

渋谷のスクランブル交差点化したインターネットで思う事

ネット世界はリアル成果に限りなく近づき、ネット人格とリアルな自分は緩やかに交わり、単純に切り分けられるものではなくなっている。

そうなっている現在、自分が知っている人全員に対して、自分を一つのアカウントで発信するのは難しいとは思わないだろうか

本当は、好きな人の前では思いっきり可愛らしいツイートしたいし、趣味仲間の前ではたくさんの共感を得たい

360度全員に見せたい自分なんていない。

対峙している人に合わせて見せ方を調整したい。リアル世界でそうしているように。

 

色んなSNSがあるからこそ、特性によって見せ方や発信の仕方を変えるのも大事だし、それを上手く使い分けていかないといけないと思う。

たくさんの事に興味を持ち、自分が発信したい情報と相手が受け取りたい情報に敏感になり、複数の自分を運営することを楽しんでいこう。

 

つまりこれが一人で何個もアカウントを持つ意味なんですね。

なぜ若者はアカウントを使い分けるのかが、すっきりと腑に落ちました。

 

 

自撮り女子ということで、半分くらいは女子に向けた話。

でも、もう半分は若者の代弁といった感じで、年上の人に理解させるには十分なネタを詰め込んだ作品です。

20代の女子なんかはとても共感すると思うし、それと対峙したいおっちゃん達は理解するために読んだら面白いと思う。

ぜひ「今時の若者は・・・」なんて言わずに気持ちを知ってほしいね。

 

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