タイトルと表紙が色んな所で印象に残ってた作品。
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読みました。
著書の作品は初めて読むし、全く本書に対する知識も無いまま読みましたが、結果オーライの大感動の1冊でした。
これはぜひ沢山の方に読んで欲しいと思う言葉が沢山の本なので感想をどうぞ。
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あらすじ
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。
それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。
感想 評価7/10
「言葉」の魔法に酔いしれる素敵な1冊。
「言葉」は人の心を動かす事も出来るし、それによって時代を動かす事が出来る。
そんな事を改めて思いしらせてくれました。
物語は想いを寄せる幼馴染の結婚式に始まります。
つまらないスピーチを耳にして眠くなった主人公がスープに顔を突っ込んでしまった事によりトイレで出逢った不思議な女性。
席に戻るとなんとその女性がスピーチを初めます。
その一瞬で変わった会場の空気。
言葉一つ一つが心に響き、その場を笑いと感動の渦に巻き込みました。
その女性こそ「伝説のスピーチライター」久遠久美
この出会いにより主人公こと葉の人生が一変する事となります。
スピーチライターと言うと馴染みの無いお仕事だと思いますが、世界を見てみるとオバマさんの時代を塗り替えるあのスピーチが思い出されますね。
黒人初の大統領となったオバマ氏は常に民衆の耳に印象を残す演説をしていました。
日本でも小泉首相の時代は圧倒的なパワーと言葉で時代の支持を得ていましたね。
最近では印象的な言葉を放つを言えば小池都知事。
戦略的に組織的に動いている感じもありますが。言葉によって動かされる部分が結構強いと思います。
時代を変えるカリスマは常に「民衆の心に訴える言葉」を持っていますね。
脱線しましたが、この本は段々と物語的に面白く無くなっていきます。
政治的な道に素人が足を踏み入れてしまう段階でちょっと現実味が無くなっていき、ハッピーエンドしかないような物語展開。
1/3読んだ辺りでラストが見えてくるんですが、それでも言葉の力で読み進められます。
結局全てがいい方向で終わってドラマ的なんですが、感動的な言葉を聴かされると出逢えて良かったなと思います。
物語的にはとてもライトなんですが、書いてある事はとても奥深いです。
スピーチをする機会のある方や言葉をもっと大事に扱いたい、人に伝わる言葉を話したいと思う方には凄くお勧めな1冊ですね。
専門書よりも分かり易くて、伝わるスピーチできるんじゃないでしょうか。
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