ドラマ化や映画化された作品の多い池井戸潤さんの作品。
一大ブームを起こした半沢直樹や花咲舞など認知度の高い作品も多いです。
そんな著書の作品を刊行順にご紹介します。
[2022年版] 池井戸潤 全作品一覧の刊行順とおすすめをご紹介(最新作随時更新)
1.果つる底なき (1998年)
2.M1(架空通貨) (2000年)
3.銀行狐 (2001年)
4.銀行総務特命 (2002年)
評価6/10
花咲舞とはまた違う女性が活躍するお話です。
この頃から池井戸さんのストーリーの必勝パターンは健在ですが、もう少しラストが魅力的だったら良かったのにと残念に思います。
5.MIST (2002年)
6.仇敵 (2003年)
評価8/10
仇敵は池井戸さんの中でも大好きなお話でかなり記憶に残る物語。
これはドラマ化されてないのが不思議なくらいですが、影に隠れた水戸黄門さんって感じで本性を現した時が面白い。
短編なので読みやすく、展開は繋がってるのでラストまで目が離せません。
7.BT ’63 (2003年)
8.最終退行 (2004年)
9.株価暴落 (2004年)
10.金融探偵 (2004年)
11.不祥事 (2004年)
評価7/10
ドラマでは「花咲舞が…」とタイトルの変わったお話の原作です。
この頃からキャラクター性とストーリーの展開が飛び抜けて面白くて、その中に銀行という闇の世界が結構シリアスに描かれて面白かったんですよ。
今読んでもオススメの作品。
12.オレたちバブル入行組 (2004年)
評価7/10
池井戸さんの代表作となった半沢シリーズの1作目。
ここから読まないと勿体ない位面白い作品。
13.銀行仕置人 2005年
14.シャイロックの子供たち (2006年)
15.空飛ぶタイヤ (2006年)
評価9/10
池井戸さんの作品に出会った次に読んだのがこれ。
三菱自動車の不祥事を元に作られた劇的な物語なんですが、大エンタメ作品となってます。
とにかく真っ直ぐで熱い主人公たちに胸打たれる事間違いなし。
ドラマ化されたけど、やっぱり原作が一番です。
16.オレたち花のバブル組 (2008年)
評価8/10
半沢シリーズ第2弾。
正義は勝つが定着していく感じが堪らなく気持ちいい作品。
闇に葬りたい憎きキャラが多過ぎますw
17.鉄の骨 (2009年)
評価8/10
この人が生きるサラリーマンの魂を書かせたら最高の作品ってのがこれだろうね。
葛藤とか思いが、込み上げ過ぎて衝撃でした。
18.民王 (2010年)
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!
19.下町ロケット (2010年)
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
評価9/10
池井戸さんの作品で、1冊選ぶなら間違いなくこれです。
出会った作品でもあり、一番心に残る力を貰った夢見る物語。
夢を見るって事の大事さやそれに向かってみんなで努力する事の美しさが最高です。
下町ロケットシリーズは、Amazonのオーディオブックである「オーディブル」で無料会員登録すれば、無料で聞く事ができます。
20.かばん屋の相続 (2011年)
21.ルーズヴェルト・ゲーム (2012年)
評価7/10
この頃から強いものと弱いものを書くのが必勝パターンになってるんだけど、それを期待してでも読みたいなと思う作品。
やっぱり頑張る姿を応援したくなるんですよ。
22.ロスジェネの逆襲 (2012年) 評価6/10
評価6/10
半沢シリーズの第3弾はこれ。
だんだん規模が大きくなってきてるけど、期待度も高いので楽しめます。
23.七つの会議 (2013年)
きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。そして役員会が下した不可解な人事。いったい二人の間に何があったのか。今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。傑作クライム・ノベル。
評価6/10
企業の闇を描くの本当に上手いなあと思う作品で、色んな角度から見せていくので一筋縄ではない面白さがあります。
描けば書くほどに期待を裏切りません。
24.ようこそ、わが家へ (2013年)
評価5/10
池井戸さんのホラー小説。ホラーといってもやっぱり人間の怖さ。
でも、貴志祐介さんの「黒い家」は超えられないよ。
25.銀翼のイカロス (2014年)
評価9/10
半沢シリーズ第4弾。
更にデッカくなった敵と対峙する規模が面白過ぎて、次がまた気になる作品です。
26.下町ロケット2 ガウディ計画 (2015年)
大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、
NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。
「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。
しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所に
とってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。
評価7/10
下町ロケットを成功させた、佃製作所の次なる1手。
今回は医療の世界に挑む。人命を掛けた熱いドラマが素晴らしいです。
今回も感動させられましたよ。
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27.陸王 (2016年)
勝利を、信じろ。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。このシューズは、私たちの魂そのものだ!埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足―。従業員20名の地方零細企業が、伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る
評価8/10
これもドラマになったみたいですが、苦悩で泣かせるのが上手いよね。
人の悩みや迷いにつけ込む悪と正義のバランスが素晴らしく面白い。
28.アキラとあきら(2017年)
評価8/10
いきなり文庫で登場の長編小説。
今までの集大成とも言える様な展開で、読んでて見事に人と人が繋がっていく姿が楽しめます。
29.花咲舞が黙ってない (2017年)
評価7/10
花咲舞の続編。
なんとあのキャラが登場するサプライズもあり!
やっぱり面白いです。
30.下町ロケット ゴースト(2018年)
評価8/10
熱い男達の物語が帰ってきました。
第3弾は農業に対する新たな挑戦と、別れゆく男の特別な想い。
心揺さぶられる描写が今まで以上に多くて、最高に突き刺さりました。
なんとこれ続きを残して終わるので、下のヤタガラスとセットで読んで下さい。
関連記事:池井戸潤「下町ロケット ゴースト」感想・ネタバレ 第3弾は農業…そして新たな人生の分かれ道
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31.下町ロケット ヤタガラス (2018年)
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。
大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に! ?
評価9/10
これ満点あげたい位の超良作でした。
上のゴーストの続編的なモノですが、下町ロケットの中でも1番の物語となってます。
日本の未来を占う農業の話とロケット事業が、こんなにも繋がるものかと驚きました。
男達の熱い想いと闘いを今回も楽しみましょう。
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32.ノーサイドゲーム(2019年)
評価 6/10
流石池井戸さんの小説は、読む者を魅了して、400ページでも薄いと思ってしまう圧倒的に魅力のあるストーリーが詰まってます。
いつも以上に悪者は少なくて、悪を倒すというよりは、人や企業を変えていく様が分かりやすく突き刺さって、読んでて面白かった。
マーケティング、チーム戦略、会社経営に繋がる学びがあるので、単純にスポーツの話ってよりは、経営とかに興味ある方が軽く読むと面白いかも。
ラグビーを全く知らない私でもかなり楽しめました。
33.半沢直樹 アルルカンと道化師 (2020年)
34.ハヤブサ消防団(2022年)
田舎暮らしを楽しむはずが、地元の消防団入りした彼を待ち受けていたのは連続放火事件だった。
息もつかせぬ展開の、池井戸潤まさかの“田園”ミステリ!?
35.俺たちの箱根駅伝(2024/4)
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。
評価 8/10
話の主役は予選を敗退してしまったチームから輩出された、学生連合のメンツにスポットが当てられています。
記録に残らないオープン参加なチームによる、もう一つの箱根駅伝物語。
選手側の視点と、テレビ局の撮る側からの視点も描かれていて、感動のドラマの裏側までしっかりと知れる場面もあったりします
特に中継の苦悩とか、報道に関わる人の数とか考えたことなかったので、驚きましたね。
文字読んでるのに走ってる姿を想像しながら楽しめました。
何かに頑張って努力した時間はきっどどこかで生きてくるし、人生においてかけがえの何かを手にできると思います。
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