朝井リョウ「もういちど生まれる」感想レビュー あの頃に戻りたいと思った瞬間

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辻村深月さん読んだ時も思ったけど、自分と感性の近い人書く文章を読むと共感できたり、納得できたりする事が非常に多い。

自分では言葉に出来なかった事をすんなりと見事なまでの文章で表現してくれるので本当に羨ましい才能です。

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朝井リョウ「もういちど生まれる」

あらすじ

彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。

 

感想 評価 7/10

学生の時にネタを考えてたのか、学生の気持ちが書き易いのか分からないですが、これはちょうど大学生の物語になってます。

何気ない日常からもわっと生まれる感情を上手く表現するお話が続き、短編で主人公が入れ替わるのに突然前の人達がお邪魔してきて面白い具合に話が出来上がってます。

話ごとに主人公を変える事で、あのキラキラしてた人が実はこんなに苦労してるんだとか、こんな想いだったんだとか、他人の想像と自分の現実の違いを上手く表しています。

 

誰しも他の人を見ると羨ましいんですよね。

自分に持ってないもの持ってたり、見えない部分の努力をただの才能だと思ったりと勝手な妄想で生きているんです。

学生生活の中でそれを上手く繋げて描き上げているの上手いなぁと思いました。

 

学生が読むのも良いですが、歳を重ねてこんな「キラキラした時代があったな」と過去を振り返るのがお勧めです。

 

レビューもチェック

 

短編集なので3時間ほどで読めますが、1日1話の方がゆっくり読めてお勧め。

 

1冊目なら「桐島、部活やめるってよ」は外せません。

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読書するならKindleお勧めです。

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