2020年に読んだ本127冊全て紹介[おすすめ読書・感想]9/24更新

 

2020年に読んだ本を紹介するコーナーです。

今年読んだ本をリアルタイムに更新しますので、今読んでる本や気になる本などの感想を参考にしてください。 読書記録と感想をどうぞ。

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2020年に読んだ本を全て紹介[おすすめ読書・感想]

2020年のTOP10作品紹介

2020年 上半期に読書ブロガーが読んだおすすめ小説TOP10紹介

06/25/2020
こちらに2020年に読んだおすすめの本をまとめてます。 効率よく本に出会いたい方にはこちらの記事を読んでみて下さい。

ミッドナイト・バス

あらすじ
故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。

評価 6/10 

新潟と東京を舞台に夜行バスの運転手を中心とした家族の物語。 2ヶ月前からちょこちょこ読んでましたが、ようやく読了。

ちょっと長い中だるみで進みませんでしたが、読了後の気分としては程よい爽快感。 家族と言う集合体を噛み締めながら考えさせられる作品です。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠

あらすじ
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。

評価 8/10

このミス2020の大賞という事で、期待感高まりまくって読みましたが、本当に面白いミステリー小説。

どんでん返しのネタバレ感は、相当匂ってましたがそこを裏切る怒涛の推理劇が最高。 ミステリーも進化してるなと思う、今の人も昔の人も楽しめる作品でした。

 

もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術

評価 6/10

ファッションブロガーであり、メンズバイヤーであり、ファッション系インフルエンサーのMBさんのビジネス本です。

MBさんは本当に大好きで、常にブログやSNSをチェックしてるのですが、ファッションのロジックだけじゃなくビジネス論も突き詰めていて面白い。

独自の手法で成功する人って、本当に考え方がシンプルだけど、やり抜いてるから凄い。

 

勝間式食事ハック

評価 9/10

前回読んだロジカル家事の食事に特化した本です。 食事って毎日3食も食べて、人生における時間の割合でかなり高い家事。

それを如何にして、自動化して、楽に健康的に出来るかと言う事を突き詰めるとこんなになるのかと勉強になりました。

早速ヘルシオのオーブンを購入し、ホットクックも検討しようと思いました。

 

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

評価 6/10

お金の勉強をかなり重要視してるので、売れてるお金の本は一通り読もうとここ数年は毎月の様に色んなお金に関する知識を取り入れております。

この本は、高校生に向けた金融知識だったり、保険の仕組み、税金や物の買い方などを指南する様な教科書的な作品です。

とても分かりやすい切り口なので、読みやすくて理解しやすい内容となってます。

 

後悔病棟

あらすじ
神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。「もし高校時代に戻れたら、芸能界デビューしたい」―母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。念願の女優になった小都子だが…。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。

評価 6/10 

過去読んだ作品のどれもが面白かった垣谷さんの作品。

後悔病棟は、患者の心の声が聞こえる不思議な聴診器を使ったSF的な物語。

死を待つ末期の患者が、今までの人生で何を後悔しているのかと言う話を聞きながら、過去にワープしてタラレバの話を完結させるとても面白い話でした。

過去を振り返ると人間色々思う事ありますけど、後悔なんてしない人生面白くないでしょうw

 

清明 隠蔽捜査8

あらすじ
神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾!

評価 8/10

原理原則の秩序を大切するキャリア組警察の竜崎が、大森署の署長から神奈川県警の刑事部長に移動した話からスタート。

公安絡みの事件が、中国との国家的な問題に発展するなかなかスケールのデカい話になってます。

舞台は変わっても相変わらずの竜崎の考え方は真っ直ぐすぎて、カッコいい男です。 隠蔽捜査シリーズは、本当に読みやすいし、面白いのでお勧めですよ。

 

嫌なこと、全部やめても生きられる

評価 6/10

Twitterのフォロワーが9万人の有名人であるプロ奢ラレヤーが出した本なんですが、人に奢られて毎日を過ごす22歳の彼の考えはとても面白いです。

時代と共に人の価値観って変わるのですが、現代の若者の生き方や考えを知るにはなかなか興味深いんですよ。 特に1章のお金に対する考え方が今っぽくって良かったな。

 

イノセント・デイズ

あらすじ
田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

評価 6/10

ずっと読みたいと思って約1年の積読置き場に眠ってた1冊をようやく読了。

悲しみにくれる内容の本はなかなか読むタイミングが難しいのですが、読み終わると悲しさが溢れ出る切ない内容でした。

凄まじく主人公が救われないのだけど、全体のキャラ設定が薄いせいで少し残念な読後の感じ。

 

国宝

あらすじ
1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」―侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?

評価 10/10

インスタでずっと気になってた吉田修一さんの記念作品は、事前情報を凌駕するくらいの過去最高の物語。

上下で700Pを超える大作ですが、あっという間に読み切れるノンストップの胸踊る熱い熱い情熱が篭ってましたね。 歌舞伎に興味が無くても、あっという間にこの世界に浸れてしまい、2人の男の生き様にとにかく感動させられました。

自分の中で傑作の最上位に居る「海賊とよばれた男」「祈りの幕が下りる時」「蜜蜂と遠雷」に並ぶ名作です。

 

食べる投資

評価 6/10

いわゆる食事術をビジネスパーソン向けに書いた本です。 近年色々と食事の本を読みましたが、内容に具体的なレシピが写真付きあったのは初めてです。

食べるべき物はもちろん、食べない投資っていう最後の項が印象的でした。 健康に直結する食の部分だけにもっと皆さんが勉強して気をつければ良いのになと思いますね。

 

センス入門

評価 6/10 

センスって言葉の意味を求めて読んだ、松浦弥太郎さんの著書。

言葉の広がり知識の量とセンスを感じる経験値があります。 挑戦の量や学びの質はやっぱり大事だなと思いました。

 

ドミノin上海

あらすじ
上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。 もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。

評価 10/10 

恩田さんの隠れた名作「ドミノ」の続編。

「偶然は必然である」と言うキャッチフレーズがバッチリ合う、ジェットコースターの様なエンタメ小説です。

上海を舞台にするものの、出て来るキャラは前回の延長線にあり懐かしい感じ。 今回の主役は表紙の通りパンダ。

厳厳と言うこの最高のパンダの描き方によって、この小説の価値がとても上がります。

色んな偶然が必然的に重なり、ドミノの様に倒れていく先にある物語はニヤリと笑えて、最高に楽しい時間でした。

 

徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと

評価 7/10

マイホームを持ってるわけじゃ無いけど、将来を考えると選択肢の一つにいつかは入る事。

ちきりんさんのブログで読んでいたけど、実際に詳しく読んでみるとマンション購入するだけでもなかなか難しい事だなと思った。 人生の選択肢として、これは結構勉強になります。

 

ジェリーフィッシュは凍らない

あらすじ
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者のファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場!

評価 8/10

インスタで見て気になった帯で買ってしまった、どんでん返しミステリー。

あの名作である「十角館の殺人」への挑戦って、読まないとダメでしょう

めちゃくちゃヒントが散りばめられたクローズドミステリーで、ほぼ犯人察してしまうはずなのにあの名前見て「やられたわ…」と一気にページを戻してしまう虚しさ。

展開的に分かった気になってたのにあの青年そこで出てくるんか…と思ってしまう絶妙な上手さがありましたね。

流石にこの展開にはお手上げです。見事なミステリーでした。

 

100回泣くこと

あらすじ
交際3年。求婚済み。年の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。こんな生活がずっと続くんだと思っていた―。精緻にしてキュート。清冽で伸びやか。いま最注目、野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編。

評価 6/10 

なんとなくタイトル買いした作品。見るからに泣けそうです。

幸せな二人の未来を襲った悲劇の物語って書くと、セカチュー的な物語に聞こえますがもう少し淡々と進み、言葉の紡ぎ方が素敵な話。

泣きながら、明日も、明後日も、未来が来る事が当たり前だという事がとても幸せなんだと思い知らされました。

ただ展開の起伏が無い為に文章や言葉が気に入らないと、並以下の作品に感じる人も多いと思います。

 

店長がバカすぎて

あらすじ
「幸せになりたいから働いているんだ」 谷原京子、28歳。独身。とにかく本が好き。 現在、〈武蔵野書店〉吉祥寺本店の契約社員。 山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、「非」敏腕店長の元、 文芸書の担当として、次から次へとトラブルに遭いながらも、 日々忙しく働いている。 あこがれの先輩書店員小柳真理さんの存在が心の支えだ。 そんなある日、小柳さんに、店を辞めることになったと言われ……。

評価 6/10

読みたかった表紙ですが、本屋大賞にノミネートしてたのを機に改めて買いました。 よく言えば現代風の軽いタッチのヒューマンドラマ。

出版業界のブラックコメディー的な一面もみせてくれました。 最後の最後まで伏線を引っ張ってくれてるので、ミステリー並みに気になるラスト。

まさか?の展開が待ってて楽しめました。 笑えて、心温まる話なんですが、もう少しキャラに魅力があれば評価上がるんですけどね。

 

10年稼ぎ続けるブログを創る アフィリエイト成功の仕組み

評価 8/10

ブログで稼ぎたい方は、ただ闇雲に記事を書くんじゃなくて、戦略的に記事を構成して、内容を構築しましょう。

かなり突っ込んだ内容で、2000円以下でこれが知れるなら超お買い得な1冊となります。

 

2025年、人は「買い物」をしなくなる

評価 6/10

買い物の変化と未来の消費行動に対して書かれたマーケット目線の本。

小売業界に居る人は知っておいた方がいい事が結構詰まってて改めて勉強になります。 特に今の子達の価値観の変化と、サブスク化する世の中やD to Cへの変化を感じ取らないとやばいですからね。

 

年収100万円の豊かな節約生活術

評価 6/10

生き方の多様化を感じる極端なライフスタイルのエッセイ。

社会やSNSで疲れた方は、こんな生き方もあると知っておくだけでも気が楽になると思います。

 

熱源

あらすじ
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。

評価 9/10

北海道、サハリンを舞台にアイヌ民族の史実を元に描いた壮大な物語です。

明治維新から昭和までの間にアイヌの地に起こった悲劇は、文明のもたらす人間の悲惨な現実。 平穏だった島に勝手に侵略して、誰かの国の民族に生まれ変わる運命って何だろう。

サハリンなんて北海道からすぐそこなのに、こんなにも近い存在の事まで知らないんだと思い知らされる内容でした。

圧倒的な熱量で描かれるので、最後まで本当に熱い熱がこもってました。

日本人なら知っておきたい過去の歴史なので、いつか北海道のウポポイも行ってみたいです。

2019年の直木賞受賞作です。

 

寄り添うツイッター

評価 6/10

キングジムの中の人が書いたツイッター運営のお話。 今や企業のツイッターの運営者が本を出せる時代なんですね。

ビックリする様な手法は書かれて無いですが、人に寄り添った発言だったり、ツイッターならではのネタを上手く利用した発信方法が改めて参考になります。

 

わたし、定時で帰ります

あらすじ
絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!

評価 6/10

人気のお仕事小説らしく、今の時代にワクワクしそうなタイトル。

会社に居そうなブラックな働き方を推進する迷惑な人達に読んで欲しい。 自分の幸せと向き合って、もっと気楽に仕事したい方必見です。

 

営業はいらない

評価 6/10

営業職の人は必見の内容です。

これからの時代確実に無くなっていくだろう仕事の中で、営業マンの移り変わりとこれからの価値について真剣に考えましょう。

 

これは経費で落ちません

あらすじ
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?

評価 4/10

池井戸さんの花咲舞を連想させるタイトルだったけど、内容はかなりライトなOL向けの小説。

経理部関係ないのエピソードもあったりして、タイトルに期待して読んだら結構微妙でした。

森若さんのキャラが好きで、恋愛の行方が気になるなら続きを読みましょう。

 

わたし定時で帰りますハイパー

あらすじ
大注目のお仕事小説第二弾。絶対に残業しない主義の結衣だったが、なんと管理職になってしまう。新人教育を任されたものの、個性的過ぎる若者たちに翻弄される結衣。そんな折、差別的なCMで炎上中の企業のコンペに参加することに。パワハラ、セクハラのはびこる前時代的で超絶ブラックな社風に、結衣は絶句するが……。

評価 7/10

お仕事シリーズの第2弾ですが、前作よりも話の作り込みや出てくるキャラがハイパーになってます。

忠臣蔵の話を上手く織り交ぜながら、ブラックな会社の働き方と戦う姿が自分たちの生きる社会の参考にもなると思います。

時に飛躍しすぎてる感がありますが、今だにパワハラってこんな酷いのか?って思う事もあるので、ブラック労働から逃げたい方に寄り添う本になるかもしれません。

働く人に読んで欲しい小説です。

 

読みたいことを、書けばいい

評価 8/10

コピーライターの書いたエッセイで、とても面白く一気読み出来ました。 よくある文章術の本じゃないので、堅苦しくならずに読めるんですが、本当に楽しみながらいろんな気づきがあるので読んで損なし。

文章を書く人はもちろん、何書いて良いか分からない人に読んで欲しい本であります。

クスノキの番人

あらすじ
その木に祈れば、願いが叶うと言われるのはなぜか。

評価 6/10

東野圭吾さんの2020年最新作登場で、いつも通りの一気読みです。

系統でいうと「ナミヤ雑貨店の奇蹟」や「時生」を感じられるちょっとファンタジー作品。

テンポよく読ませて泣けそうな展開だけど、東野ファン目線で言うと期待値半分位かな。

 

これは経費で落ちません2

あらすじ
経理部の森若沙名子(もりわかさなこ)、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内のいろいろな人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張…それは本当に必要なものですか?

評価 6/10

3巻まで一気に買ったので、続きはどっちでも良かったけど読みました。 予想以上に楽しめた事件の多かった2作目。

会社員の女性の陰湿さや家族の為に横領してしまう男など、ドラマで盛り上がりそうな展開でイメージしやすかった。

徐々に心の拓けていく主人公の姿もあり、次に関して期待しています。

 

幸せな食卓

あらすじ
佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

評価 8/10

独特の文体で家族のあり方を描く瀬尾まいこワールド。

父は父を辞め、母は家出してる普通じゃない家庭の話なんだけど、重い話も描き方が上手いのでめっちゃ気楽に楽しく読めます。

ラストは号泣モノだし、沢山日常に転がった気づきを貰った素敵な本。 自分もいろいろな人に守られて生きてきたんだなぁと改めて思いました。

 

これは経費で落ちません3

あらすじ
森若沙名子、28歳。経理一筋6年目。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて……?

評価 5/10

ラノベ的に軽く読めるお仕事小説の3作目。 2で少し面白くなった話の勢いでしたが、なんか日常の延長って感じでダラダラ続くコナン君みたいになってます。

森若さんの探偵役+太陽との恋の行方って感じで物語が固まってしまったので、先が見える展開。 もうここで読むのは終わりにします。

 

おひとりさまの年収200万円生活3

評価 7/10

個人的に一番好きなコミックエッセイシリーズ第3弾発売。 一人暮らしのほっこりした生活を漫画にしたゆるい作品です。

生活へのエネルギーチャージだったり、物を買う時の視点だったり、お金の使い方だったり、貯め方だったり参考になる部分が多いです。

 

春、戻る

あらすじ
結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされて――。今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。

評価 6/10 去年からよく読んでる瀬尾まいこさんの作品。

どの作品も変わった家族の形を見事に表現されるのですが、これは奇を衒ったおにいさんの存在で物語を上手く作っていくのが凄い見事。

不思議すぎる話なんだけどしっくり来るし、最後は納得できる終焉。

良い人しか出てこないので、ハッピーエンドなのもありがたいです。

 

スーツケースの半分は

あらすじ
三十歳を目前にした真美は、フリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし、憧れのNYへの一人旅を決意する。出発直前、ある記憶が蘇り不安に襲われるが、鞄のポケットから見つけた一片のメッセージが背中を押してくれた。やがてその鞄は友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになり……。人生の新たな一歩にエールを贈る小説集。

評価 7/10

青いスーツケースに出会った事でニューヨークへ旅に出た女子の物語から、全9話の短編が繋がります。

旅で人生観とか見つめ直すきっかけになる人も多いと思いますが、小説読んだだけでこんなに色んな感情を知れて面白かったなぁと思います。

旅に出れないこんな時期だからこそ、お勧めしたい作品です。

 

本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる

評価 7/10

生活が荒れたり、ストレスでお金を使って物だらけになってしまう人にお勧めな1冊です。 色んな人に出会った筆者の言葉から何を読み取るかはあなた次第。

フランス人は服を10着・・では無いけど、物との付き合い方や人としての振る舞い方を見直そうと改めて思える内容です。

 

俺か、俺以外か。 ローランドという生き方

評価 9/10

これを読むまでローランドって何?外国人の方?と思うくらい無知でした。 でも、読んではからめっちゃファンになってしまう位に動画を見たり、ストイックな言動に感銘を受けましたね。

本当に素晴らしい考え方、生き方を実践していてカッコいい男でした。

「先の見えない人生が怖いって?俺は先が見えてしまった人生のほうがよっぽど怖い」

 

ライオンのおやつ

あらすじ
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

評価 8/10

小川糸さんの描く余命を生きるホスピスの物語。 2020年の本屋大賞2位となった作品です。

読む前から泣ける作品は避けて通りたかったのですが、あまりにも絶賛の嵐だったので読んで見たらやっぱり10回くらい泣いてしまいました。

余命1年とかって言われると命の儚さに失望してしまう立場なのに、今を生きることの大切さをこれだけ伝えられるとね。

自分一人で生きてるって思ってても、誰かに助けられ、自分も誰かにとっての光となる存在で居る事を忘れちゃいけない。 とても素敵なお話でした。

 

流浪の月

あらすじ
あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

評価 7/10

2020年の本屋大賞受賞作品です。

前年の「そして、バトンは渡された」に続いてまたとんでも無い物語が大賞となりましたね。

と言っても物語の切り口はとてもシリアスで、途中で何度も読むのを止めたくなる辛さ。

そして、めちゃくちゃ嫌な奴が出てくるのに何度も嫌気がさしてくる・・・。

普通って事に対して悩み、見放され、社会から突き放される虚しさがとにかく辛い。 何が普通なのか分からないけど、当人たちの強さが希望をくれる光である。

ラストの「たくさん幸せになってね」って言葉にボロボロ泣かされました。

 

どこでもいいからどこかへ行きたい

あらすじ
家にいるのが嫌になったら、突発的に旅に出る。カプセルホテル、サウナ、ネットカフェ、泊まる場所はどこでもいい。時間のかかる高速バスと鈍行列車が好きだ。名物は食べない。景色も見ない。でも、場所が変われば、考え方が変わる。気持ちが変わる。大事なのは、日常から距離をとること。生き方をラクにする、ふらふらと移動することのススメ。

評価 6/10

日本一有名な高学歴ニートのphaさんのエッセイ。

ゆるく時間を生かした旅に出る。

旅先の情景や普段からの街の見方など、自分と見てる景色がこんなにも違うんだと思わされるんですよね。 こんな時期だからこそ、頭の中だけでも旅に出たい。

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

あらすじ
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。

評価  10/10

イギリスで国際結婚をした日本人女性ライターさんと、中学生の息子さんとの生活を綴った日々のエッセイです。

イギリスという国に対する赤裸々な日常や問題点など、同じ島国でも移民の少ない日本に住んで居る私たちにはリアルに経験できない様な事が描かれています。

階級社会を見てると未来の日本は、もっとこうなってしまうのかな・・なんて思ってしますね。 宗教に政治になんでこんなに無関心なんだろうと恥ずかしくなる。

多様性を受け入れられる様に、もう少しモノの見方や考え方をフラットにならないとダメだよねって思う。

 

強運の持ち主

あらすじ
ショッピングセンターの片隅で占い師を始めたルイーズ吉田は、元OL。かつて営業職で鍛えた話術と、もちまえの直感で、悩む人たちの背中を押してあげるのが身上だが、手に負えないお客も千客万来。「お父さんとお母さん、どっちにすればいいと思う?」という小学生。何度占いがはずれてもやって来る女子高生。「俺さ、物事のおしまいが見えるんよ」という大学生まであらわれて、ルイーズはついに自分の運勢が気になりだす…。ほっこり優しい気持ちになる連作短篇集。

評価 6/10

最近ハマってる瀬尾さんの短編小説。

ルイーズ吉田という占い師の日常に寄り添った、少し不思議な相談者との経緯をまとった温かな4編が描かれています。

特に起伏もなければ、オチも強くないんだけど、このほのぼのとした日常感が読んでる時の癒しをくれます。 日常に寄り添ってるからこその人間力が感じられる素敵なお話です。

 

月10万円で より豊かに暮らす ミニマリスト生活

評価 6/10

ミニマリストYou Tuberとして人気のタケルさんが本を出しました。

ミニマリズムって宗教?なんで物を持たないの?って感じの怪しいミニマリストも多いけど、タケルさんの場合はちゃんとした理由を持ってるので、夢を叶えたい方、今の自分を変えたい方にはとてもお勧めです。

 

線は、僕を描く

あらすじ
小説の向こうに絵が見える! 美しさに涙あふれる読書体験両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。描くのは「命」。はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

評価 9/10 水墨画を描く絵師を題材にした、壮大なヒューマンドラマ。

とてもライトなタッチで読みやすい小説なんだけど、描いてる命の様がとても力強い作品。 心の再生とか、救いとかってかなり重くなる話を水墨画と対峙する事で、絵と一緒に表現するのが凄く上手かったですね。

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を思い出す様な描写で、デビュー作とは思えない表現力を感じます。 本当に終わって欲しくない位にあっという間の作品。

本屋大賞2020の3位の作品でしたが、個人的にはこれが獲って欲しかったと思う傑作でした。

 

祝祭と予感

あらすじ
大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。 入賞者ツアーのはざまで亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけとなった忘れ得ぬ一人の教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。ジュリアード音楽院に留学したマサルの意外な一面「竪琴と葦笛」。楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏に天啓を伝える「鈴蘭と階段」。ピアノの巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。全6編。

評価 7/10

超大作「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編種です。

蜜蜂と遠雷」を読んだ方には、絶対に読んで欲しい物語が詰まってます。

課題曲の一つである春と修羅が作られたエピソードが、なかなかツボでした。

 

魔眼の匣の殺人

あらすじ
その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り四十八時間。二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?! 二十一世紀最高の大型新人による、待望のシリーズ第2弾。

評価 6/10

現代ミステリーの代表作になるであろう名作「屍人荘の殺人」の続編です。

今回も本格モノとしてのレベルは高い作品なんですが、予言や呪いのオカルト要素を練り込んで驚愕のラストに続きます。

全てが伏線であり、ラストのラストまでばっちりと驚かす展開でした。 読み終わると決定打になるヒント目白押しだったのに難しいわ。

 

日本一カンタンな「投資」と「お金」の本

評価 6/10

Kindleunlimitedで読める投資の本。

投資に対する基本的なノウハウと、続けて行く為の考え方など初心者に参考になる。 コロナショックで色々焦る人も多いでしょうが、過去の実例を知ると落ち着けると思います。

 

シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと

あらすじ
本屋で出会った新しい彼氏は小学生男子2人の子持ち。付き合うって何?血がつながってなくても家族になれる?ベストセラー『出会い系サイトで70人と…』に続く、感動の実録私小説。

評価 6/10

前作のエッセイが面白かった有名書店員さんの新作。

前作よりも更にリアルな私生活感が出ている日常の話であり、子持ちのシングルファーザーと付き合う現実がなかなか考えさせられる。

家族に対してのそれぞれの価値観を改めて多様性に思えないと、人と一緒になるって難しいなぁと思わされたね。

書店員としての仕事の葛藤をもう少し書いて欲しかった。そこが残念だ。

 

コーヒーが冷めないうちに

あらすじ
お願いします、あの日に戻らせてください―。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

評価 4/10

過去にある後悔・・・そんな過去の場面に戻れるなら?と言うタイムスリップの感動作品。

本屋大賞ノミネートに映画化された作品という事で、どんな名作だろうと読み始めたが・・・全く世界に入れなかった。

コーヒーの前に気持ちの冷めた作品でした。

 

四畳半神話大系

あらすじ
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい! さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

評価8/10

京都を舞台とした大学生のもし?を並行世界で描いた作品です。

4話から構成する話であり、同じ表現が何度も出てくるのでやる気ないのか?と思ってたら、構成の意味が分かり、話が繋がると本当に見事なお話だったって事に気づけます。 独特の文体と言い回しがとにかく面白くてツボ。

京都が好きであれば、出てくる地名にニヤニヤ妄想できます。

 

僕らのごはんは明日で待っている

あらすじ
体育祭の競技“米袋ジャンプ”をきっかけに付き合うことになった葉山と上村。大学に行っても淡々とした関係の二人だが、一つだけ信じられることがあった。それは、互いが互いを必要としていること。でも人生は、いつも思わぬ方向に進んでいき…。読んだあと、必ず笑顔になれる、著者の魅力がぎゅっと詰まった優しい恋の物語。

評価 7/10

短編4作からなる、高校生から社会人になる2人の男女の物語。 タイトルで想像していた感じとは全然違う展開になって驚きましたが、最後にタイトルの意味が分かって本当にお見事でしたね。

瀬尾さんの作品はどれも悪い人は出てこないし、会話の言葉のチョイスが素晴らしいです。

重い物語を描いてるのにクスクス笑える世界を作れるし、読後感がとても気持ちいいんですよ。

伊坂幸太郎さん以来の衝撃ですね。

 

あの日にドライブ

あらすじ
牧村伸郎、43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。あるきっかけで銀行を辞めてしまった伸郎は、仕方なくタクシー運転手になるが、営業成績は上がらず、希望する転職もままならない。そんな折り、偶然、青春を過ごした街を通りかかる。もう一度、人生をやり直すことができたら。伸郎は自分が送るはずだった、もう一つの人生に思いを巡らせ始めるのだが……。

評価 6/10

銀行を辞めて、タクシー運転手になったおっさんの今と過去の回想物語。

あの時こうしてたらってタラレバは男ならよくある後悔だけど、やっぱり思い出すと辛いですよね。

淡々と進んでいく物語ですが、人との出会いが面白かったです。 人生の岐路に立った時に読みたくなる本です。

 

最後の証人

あらすじ
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。

評価 8/10

これは好みどストライクなミステリー小説。

序盤のミスリードから、終盤のどんでん返しまで見事すぎる切り口で完璧な物語でした。

復讐に燃える悲しい話のラストが、こんなにも儚いとは思いませんでしたね。 柚月さん初めてでしたが、2作目でこのクオリティーは凄すぎますよ。

 

33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由

評価 7/10

お金の本は読みすぎて飽きてきてたけど、これは話題になるだけあって読み物として面白かったです。

やり方は節約とインデックスファンドの積立、そして不動産。 家賃を節約するための激安物件のリフォーム生活と、物件売却での利益と言う戦略が面白い。

 

OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住

評価 8/10

You Tubeで毎回楽しみにしてる奥平くんの本が出版されました。 25歳にしてこの暮らし方。しかも男の子ですよ。

素敵すぎて部屋から、キッチンアイテムまで真似したい物沢山。 動画では語られない裏話話が沢山あって、ファンはもちろん丁寧な暮らしを目指したい方必見です。

 

天国はまだ遠く

あらすじ
もう、これ以上あの日々を続けることには耐えられない。上司のお小言。同僚の嫌味。毎日の生活。これを飲めば、あの日々から解放されるのだ。それを思えば、死ぬことなんて怖くない。そう言い聞かせ、睡眠薬を飲んだ私は、布団に入り固く眼を閉じた――。が、目覚めは爽快。やばい。すごくやばい。しくじってしまった。自殺は失敗だ!! どうすればいいんだろう……!? 無器用にしか生きられないあなたに贈る清爽な旅立ちの物語。

評価 6/10

仕事や人間関係に疲れた女性が死に場所を求めて日本海側の民宿にたどり着くが、そこで出会った人や景色、時間などに触れ合って自分を再生していく物語です。

瀬尾さん自身の教師の経験の中で赴任した田舎の学校での思い出ストーリーだそうです。

実家に帰ったような安心感と、懐かしさを感じる1冊でしたね。 疲れた時にまた読みたいと思う優しさが詰まってます。

 

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ

あらすじ
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。

評価 6/10

辻村さんって優しい作品もあれば、ダークな人間のめんどくさい部分を言葉にした作品も書くんだよね。

こちらは、後者であり、重々しくて目を逸らしたくなる感情とか人間関係を非常に上手く描いています。 最初の方は、「何を読まされてるんだろう?」と思ってたけど、途中からこれはミステリーで有りながら、一人の人間の人生を描いてたんだって分かった時にはゾクゾクしてしまいました。

驚きあり、涙ありのちょっとイヤなミステリーです。

 

逆ソクラテス

評価 8/10

伊坂さんの作家生活20年目の短編集全5話。

珍しく小学生が主人公の物語ですが、どのお話も授業で教えてくれない大切な事をとても考えさせてくれます。 1話目だけでも元取れた気分になるので、これ超おすすめです。

 

あと少し、もう少し

あらすじ
陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。

評価 7/10

中学最後の駅伝大会を描いた青春のスポーツ小説です。 めちゃくちゃ面白くて、息つく暇なく一気読みしましたね。

瀬尾さんの描く中学生は、とても人間らしくながら成長する姿がすごいカッコいい。 キャラ一人一人がクラスにいる様な存在で、読んでいてとても共感できる姿でしたね。

 

カレンの台所

created by Rinker
サンクチュアリ出版

評価 5/10

Amazonのランキングにレシピ本がランクインしてたので、レビューも高評価ばかりだったのでポチってみた。

確かに文字で描くレシピ本ってなかなか斬新です。

料理と言う物を言葉でデザインすると、こんな表現にすると面白いんだなと思いました。

ただ全編通してあの文体を読むのは辛くて、途中で離脱。 興味ある所だけ読みましたが、あまりにも適当でレシピ本ではありませんでした。

料理人じゃなくて、芸能人の方だったんですね。それは、レビューの高いファンブックです。

 

ブルーローズは眠らない

あらすじ
ジェリーフィッシュ事件後、閑職に回されたフラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣。ふたりは不可能と言われた青いバラを同時期に作出したという、テニエル博士とクリーヴランド牧師を捜査することに。ところが両者と面談したのち、施錠されバラの蔓が壁と窓を覆った密室状態の温室の中で、切断された首が見つかり…。『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!

評価 7/10

2010年代を代表する本格ミステリー小説だと思う『ジェリーフィッシュは凍らない』の続編です。

前作よりも更に魅力的となったキャラと謎を呼ぶ事件のプロットのお陰で、序盤から時間を忘れて小説の世界に没頭しました。

全く真相に近づけなかったけど、あまりにも用意周到な事件の背景と動機に対してお手上げでした。

見事すぎる描き方で、2度見すると腑に落ちる点が多くて、作者に嫉妬するお話です。

 

ファミリーデイズ

評価 6/10

瀬尾まいこさんの家族を描くエッセイ本です。

面白い作家さんの私生活って、普通の人と何ら変わらないくせに描き方一つで日常がこんなに楽しくなるんだなぁって嫉妬したくなるくらい楽しいです。

見返したくなる日記を書いて未来に読み返したいと思いましたね。

 

ユートピア

あらすじ
地方の商店街に古くから続く仏具店の嫁・菜々子と、夫の転勤により社宅住まいをしている妻・光稀。そして移住してきた陶芸家・すみれ。美しい海辺の町で、三人の女性が出会う。自分の居場所を求めて、それぞれの理想郷を探すが―。

評価 7/10

最近は、優しい話でほのぼのし過ぎてたので、湊かなえ作品で人間の闇を感じようとこちらを読みました。

田舎に住む人間と都会から自分の理想を求めてやって来た人間。 それぞれ憧れや嫉妬などの入り混じる3人の女性をメインに描くのだけど、後半に繋がる壮大なミステリー。

前半に登場する伏線が見事に回収される頃には、人間の怖い部分に「もう嫌」って思う事でしょう。

相変わらずこの暗い世界観を読ませる話にするんだからすごい作家さんですよ。

 

西の魔女が死んだ

あらすじ
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

評価 6/10

児童文学としてベストセラーらしく、紹介して貰って読んでみるとその理由に納得がいく素晴らしい内容。

多分大人になった人でも、同じような境遇に思う事が沢山あるだろうし、子供は子供で感じる事が沢山ある。

大切な人の事を思い出したり、今大切な事が何なのかを考えさせてくれる暖かい物語です。

 

おしまいのデート

あらすじ
中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わりに祖父と会っていた。公園でソフトクリームを食べ、海の見える岬まで軽トラを走らせるのがお決まりのコース。そんな一風変わったデートを楽しむ二人だったが、母の再婚を機に会うことをやめることになり……。表題作のほか、元不良と教師、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、暖かくも切ない5つのデートを瑞々しく描いた短編集。

評価 6/10

デートって言うと恋人とするものと思うでしょうが、この本は孫とおじいさん、先生と生徒、男子学生同士など、??と思ってしまうシチュエーションのデートを並べた短編集。

読み始めた時はちょっと不思議な関係も、読み終わったら涙が流れるような素晴らしい物語に仕上がってました。

瀬尾さん独特の会話のテンポは、短編でもバッチリハマります。 2話目の「ランクアップ丼」読むだけでもこの本の価値がありますね。

 

その可能性はすでに考えた

あらすじ
山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。

評価 5/10

斬新な手口で作られた新しい形のミステリー小説です。

奇蹟の証明という、仮説に対してばっさりと切っていく論理的な探偵のお話で、登場するキャラも非常にコミカルで面白い。

こんなにも真摯に謎解きに真っ向勝負な展開はなかなかワクワクするのだけど、ラストがあれ?って感じで終わって残念。 ラノベ的で非常に読みやすいんだけど、必要以上の中国語での表現が邪魔して読みにくかった部分がマイナス。

ただミステリー好きなら、このお話は一読する価値はありますよ。

 

ツバキ文具店

あらすじ
鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。今日も風変わりな依頼が舞い込みます。友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙……。身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。大切な人への想い、「ツバキ文具店」があなたに代わってお届けします。

評価 10/10

鎌倉を舞台にした手紙を代筆する文具店での人と人を繋ぐ、とても優しく、少し不思議な物語です。

日本の四季と鎌倉の素敵な街の情景を思い浮かべながら読んでるだけでも、情緒溢れる良い作品なんだけど、出て来る人達がまた魅力的。

色んな形の手紙を介して想いを伝えるだけでは無く、その人その人の想いと、思い出に寄り添った文章や文字によって構成された手紙が見事なんですよね。

歴代読んだ本の中でもかなり上位に入る、とても素晴らしい作品です。

 

図書館の神様

あらすじ
思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短篇「雲行き」を収録。

評価 6/10

瀬尾さんの書かれた2作目の作品との事ですが、17年前の作品には思えない今に繋がるキャラのユーモア溢れる言葉のセンスと文体のポップさが滲み出ています。 学校が舞台だけど、メインは文芸部の図書室。

時折出てくる先生や生徒、教室の雰囲気に懐かしさを感じつつ、裏で不倫してる先生が悩む姿が物語と反比例していて面白い。

最後には本当に上手くまとまってて、1時間位で軽く読める名作ですね。

 

ザリガニの鳴くところ

あらすじ
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。

評価 10/10

本屋で見て気になっていた、2019年アメリカで一番売れた小説。

これはミステリーでもあり、少女の一生を描いた壮絶で、とても美しい文学でした。

親に捨てられて湿地で独りで生きる事になった少女の生き様を読者が共に生きていく、そんな錯覚を見せられる。

湿地に広がる原風景はとても雄大で、美しく、儚い動物たちの生命の現実を教えてくれた。

500Pを超える超大作なのに、読んだが最後の眠れない本となってしまい、最後の50P位はずっと涙が止まらない展開。

それなのにラスト2Pで衝撃の真実を知ると・・・。 ここ数年で一番の読書体験をさせてくれた名作です。

 

カラフル

あらすじ
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。 真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。

評価 6/10

なんだかファンタジー的なお話なんですが、とてもそんな上空の素敵な話じゃなくて、人間生活の闇みたいな部分を詰め込んだ本。

いじめ、援交、不倫、リストラ、自殺、悪徳商法などコメディー的な笑える話の中にこんな要素が入ってます。

「君たちはどう生きるか」みたいに、自分の頭でしっかりモノの見方を判断して欲しいと思える素敵な作品です。

 

温室デイズ

あらすじ
みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが……。2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。

評価 4/10

いじめがテーマの重い作品なんだけど、なんなのこの先生達は・・・。 読んでてとても苦しいし、もう少し救いの欲しい作品でした。

ひとりになりたくてなるのと、ひとりにされるのとはわけが違う

中学ってこんなに崩壊するのかって思うくらいに怖い世界でしたね。

読書する人だけがたどり着ける場所

評価 5/10

読書好きには気になるタイトルの本ですが、本を読まない人にこそ読んで欲しい1冊。

『自己を形成し、人生を豊かにするのに欠かせない』と書かれてたけど、本当にそうだと思うな。

生きた時代も国も違う人の人生を追体験できたり、偉い人の経験を沢山学ぶ事が出来るんですから無駄な事なんて全くないよね。

お金の減らし方

評価 6/10

お金の増やし方じゃなく?減らし方って何? 使えばなくなるはずのお金の減らし方をわざわざ書いた本。

お金の使い方と言うよりも、モノの本当の価値とか、自分に本当に必要な事は何なのか?って事に考えさせられました。

お金は自分の欲しいものに使う。必要なものよりも、欲しいものを優先しなさい。」 面白い考え方で、目から鱗が沢山あってお勧めです。

 

マカン・マラン

あらすじ
元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!

評価 7/10

ちょっとアクの強いけど、疲れたお客にはめっぽう優しいおかまのお夜食屋さんの物語です。 4話に分かれてるのですが、どの話も境遇の違う何かに疲れたり、迷ったりしてる人達の心を優しく癒してくれてます。

1話目で背中を押して貰って、2話目、3話目で見事に泣かされましたね

「足りなければ、満たせばいい。空っぽなら、埋めればいい。」
何かに一生懸命な人の心をそっと包み込んでくれる作品です。

 

キラキラ共和国

あらすじ
亡き夫からの詫び状、憧れの文豪からのラブレター、大切な人への遺言……。祖母の跡を 継ぎ、鎌倉で文具店を営む鳩子のもとに、今日も代書の依頼が舞い込みます。バーバラ婦人や男爵とのご近所付き合いも、お裾分けをしたり、七福神巡りをしたりと心地よい距離感。そんな穏やかで幸せな日々がずっと続くと思っていたけれど。『ツバキ文具店』続編。

評価 7/10

名作「ツバキ文具店」の続編なので、先にそっちを読んでないと100%楽しめません。

前作は代書屋という仕事を通しての人を繋ぐ、とても優しく、少し不思議な物語でしたが、今作は家族の在り方を考えさせられる心温まる作品。

人生は長いとか短いじゃなくて、その間をどう生きたかだと思うから。隣の人と較べて、自分は幸せとか不幸とか判断するんじゃなくて、自分自身が幸せだと感じるかどうかだもん。

四季を感じながら、今の幸せを分かち合いたくなる物語です。

あやうく一生懸命生きるところだった

あらすじ
全力で走り続けることを辞めたことで見えてきた、 自分をすり減らす毎日から抜け出し、 自分らしく生きるコツとは?

評価 7/10

人生に悩み、苦しむ前にこの本を読んでみて下さい。 きっと誰も教えてくれない人生を楽にする哲学の様な言葉が、心を癒してくれます。

あまりにも大人の言うとこを素直に聞きすぎた罪。

そう、自分の人生を誰かにゆだねてしまった罪だ。

鎌倉うずまき案内所

あらすじ
古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて…。「はぐれましたか?」会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく―。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。

評価 8/10

令和から昭和の終わりまでを6年毎に遡る時代を跨いだファンタジー作品。 人生にはぐれた人達の背中を押してくれる「鎌倉うずまき案内所」 迷いとか、後悔とか、辛い深い傷を癒してくれる小説。

ただのファンタジーではなくて、張り巡らされた伏線が物語全体に仕掛けられてるので、何度も読んで、読む度にあの人を探してしまう。

伊坂さんの初期の作風が好きなら、これはハマると思います。

青山美智子「鎌倉うずまき案内所」を読んだ感想レビュー 心に残る名言紹介

07/24/2020

星やどりの声

あらすじ
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとり。亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも確かな幸せがあった。しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、家族に少しずつ変化が。各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。

評価 6/10

朝井リョウの描く家族の物語です。

子供の持つ悩みだったり、学校の空気感だったりを描いてるのは相変わらず上手い。

音や情景がとても繊細に描き出されていて、見えてる世界の感じ方の違いに嫉妬したくなる作品です。

ただそこに家族が絡んでくると、ちょっと綺麗事だけでは済まないなぁって感じの終わり方がモヤモヤでした。

 

傑作はまだ

あらすじ
「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか?その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

評価 6/10

「やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」で始まる物語。

「春、戻る」では、不思議なおにいさんの出てくるお話でしたが、こっちは会った事のない実の息子の物語。

一癖も二癖もある家族のあり方を普通に描く瀬尾さんの中でも、また変わった話でした。

明日がもっとすばらしいことをきみはぼくに教えてくれた。 今日はきっと君を知る日になる。

 

スコーレNo.4

あらすじ
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。

評価 8/10

素晴らしく繊細で、丁寧に描き上げられた一人の少女の物語。 家族、恋愛、仕事、結婚を4つに分け、過去が未来に繋がって全てに意味があったって実感する様なお話です。

これは女性向けな感情のゆらぎを表した場面が多いけど、言葉だけでもこんなにも情景を見事に描きだしてると感動します。

 

木曜日にはココアを

あらすじ
わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。 川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。 わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。 小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。 読み終わった後、あなたの心も救われるやさしい物語です。

評価 6/10

喫茶店「マーブル・カフェ」を起点に12編の短編が登場人物と共にバトンリレーしていく展開。

1話目を読んだ時点でオチがわかってしましましたが、それぞれの話に全てが上手くリンクしてる物語は読んでいて面白いです。

心温まるココアの様な優しいお話なんですが、ショートストーリーで、清々しい話の中に色があって上手い作家さんだなあと思います。

ただ物語が綺麗すぎて・・・。

青山美智子「木曜日にはココアを」を読んだ感想レビュー 温かい人間の繋がりに癒されました

07/24/2020

神様からひと言

あらすじ
大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

評価 6/10

お客様相談室を舞台にしたお仕事小説。

きっとサラリーマンなら苦悩を共に感じられる理不尽な会社の描き方です。

とにかくキャラが見事に出来てるので読んでいて終始笑えますが、主人公がなんかいまいちでした。

 

お金の大学

評価 7/10

お金の本の中でも、オールカラーでかなり丁寧に図で表して分かりやすく書かれた本です。

You Tubeの方でもこちらのチャンネルを毎日見てますが、本当に分かりやすい解説と知識量でとても参考になります。 お金に困らない為にもお金の勉強しましょう。

 

猫のお告げは樹の下で

あらすじ
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫―ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かる。宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが…。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない就活生。家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。転校先でクラスに馴染めない男の子。20年来の夢を諦めるべきか迷う主婦。自分のしたいことに臆病になった占い師。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく―。猫のお告げが導く、7つのやさしい物語。

評価 7/10

神社で出会う猫とタラヨウの葉に書かれた自分にしか見えないお告げ。

ちょっぴり不思議なファンタジー作品なんですが、青山さんらしく短編の中にしっかりと人の悩みや傷みを描いていて、決して他人の話には思えない物語に出会える話があるでしょう。

沢山心に染みるフレーズがあって、読んでてとても心地がいい物語です。

「私はね、この空を買ったの」 この窓から見える、この空を。

青山美智子「猫のお告げは樹の下で」を読んだ感想レビュー 心に残る名言

07/24/2020

カササギ殺人事件

あらすじ
1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは…。その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。余命わずかな名探偵アティカス・ピュントの推理は―。アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ・ミステリ!

評価 5/10

翻訳本には珍しいくらい話題になった作品です。 何も事前情報知らずに読んだんだけど、先読みすぎててトリックが分かりやすかったわ。

(最初に書かれるとね・・・) 上巻は良かったのに下巻に入った途端に読むのだるくなったのが残念。 王道ミステリー好きには堪らない愛がたっぷり入ってるんだけど、入り込めなさすぎたので読後感も微妙でした。

物語の構成は見事なんですが、全体的に長すぎた。

 

君が夏を走らせる

あらすじ
金髪ピアスでろくに高校も行かずふらふらしている俺が、先輩の小さな子どもの面倒をみる羽目になった。泣きわめかれたり、ご飯を食べなかったり、最初は振り回されっぱなしだったけど、いつしか今まで知らなかった感覚が俺の心を揺り動かしていた――。16歳の思いがけない奮闘を描いた、感涙必至の新しい青春小説。

評価 8/10

瀬尾さんの文庫新刊は、名作「あと少し、もう少し」のスピンオフ物語。 あの青春の駅伝2区を走った、少し不器用な不良の太田君が主人公。 突然任せられた先輩の1歳10ヶ月の子供のお守り。

言葉も上手く話せない子どもに翻弄されながらも、一生懸命成長しながら、自分の居場所を見つけていく感動作でした。

それなのに、京香は俺のことを確実に忘れてしまうだろう。

俺が二歳の記憶など全くないように、京香の中に俺のことなど何一つ残らない。
これから京香には今よりもはるかに広い大きな世界が待っているのだから、当然だ。

瀬尾まいこ「君が夏を走らせる」感想 レビュー 心に残った名言紹介

07/24/2020

四畳半神話大系

あらすじ
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

評価 7/10

京都を舞台にした学生の悶々とした日々を描くSF小説。

「もし、あの時」という過去をループしながら、面白おかしく読める作品です。 森見さん独特の文体で、合う人合わない人居るでしょうが、京都が好きなら読んで欲しい作品。

アニメ見て、小説読んで、アニメ見て、小説読んでと繰り返しましたが、何度見てもこの世界観が非常に好きな作品です。

 

明け方の若者たち

あらすじ
明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。高円寺の深夜の公園と親友だけが、救いだったあの頃。それでも、振り返れば全てが美しい。人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。

評価 7/10

私と同じ86年生まれのデビュー小説。

下北、ロックバンド、サブカルそんなワードの好きなアラサーなら多分夢中で読めると思う。 憧れを諦め、何者にもなれなかった若者が大人になった時に読むとボロボロに泣ける小説。

5年前なら泣いてたな。

カツセマサヒコ「明け方の若者たち」を読んだ感想レビュー 心に残る名言

07/24/2020

お金の真理

胡散臭すぎる与沢翼さんのお金を語る話題の新刊。

流石に富を手にして、失敗して、また巨額のマネーを手にしているだけあって、現在地でのお金に対する考え方は説得力がありました。

意外性がある内容だったので、評価高いのがわかりました。

 

トークいらずの営業術

営業マンに贈る1冊。 流石に素晴らしく核心をついてましたね。 人に気に入られて、成約率を上げる方法は話のうまさだけじゃないよ。

 

銀花の蔵

あらすじ
大阪万博に沸く日本。絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、父親の実家に一家で移り住むことになる。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る由緒ある醬油蔵の家だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、少女は大人になっていく――。圧倒的筆力で描き出す、感動の大河小説。

評価 7/10

歴史ある醤油蔵を舞台にした親子5世代に渡った壮大な物語。 まるでNHKの朝ドラを見てるかの様なお話でした。

あまりにも色んな事が都合よく起こるのだけど、それを無視しても、胸を打ちひしがれても前を向いて生きていける強さを感じさせてくれる。

もっと長く物語の中に浸っていたいと思える作品です。

遠田潤子「銀花の蔵」を読んだ感想レビュー 心に残る名言[直木賞候補]

07/24/2020

ルビンの壺が割れた

突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!

評価 5/10

タイトルも表紙も印象的で、本屋で激押しされてた「ルビンの壺が割れた」 導入部から気になるミステリー風な謎が気になり一気読み。

150P位で1時間ちょいでサラッと読めるんだけど、物語の構成は本当にジェットコースター。

予想の範囲内だけど、結構エグい感じに持っていく後半は見事。 ミステリーとして読むとラストは微妙かもしれないけど、作品自体の持ってる雰囲気がなかな面白かったです。

 

ただいま神様当番

あらすじ
ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた!突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで……?「お当番さん、わしを楽しませて?」幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて……。笑えて泣けるエンタメ小説です。

評価 7/10

毎朝バス停に並ぶ、5人の顔ぶれによる5話の短編。

OL、小学生、高校生、外国人教師、社長と全然違う境遇の人達の持ってる悩みを上手く表現して、解決していく姿が相変わらず見事です。 モノの見方で人生が変わるっていいよね。

青山さんの本を読むと、本当に前向きな気持ちになって楽しいです。

青山美智子「ただいま神様当番」を読んだ感想レビュー 心に残った名言紹介

07/24/2020

食堂かたつむり

あらすじ
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。

評価 6/10

小川糸さんのデビュー作ですが、これがデビュー作とは思えない様なとても細かい描写が印象的。

後の作品にも通じる様なテーマだったり、キャラの描き方が見事すぎるくらいに上手いです。

命の大切さや身近な人への感謝の詰まった、明るくて切ないお話でした。

 

少年と犬

あらすじ
家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。

評価 7/10

直木賞受賞作品をタイムリーに読了。

6話の短編編成となる1匹の迷子犬 多聞の物語です。 男、泥棒、夫婦、娼婦、老人の5人と出逢いながら、懸命に生きようとする人間の心を救ってくれる多聞。

その目の先にあるのは、常に同じ方角。

宮城から最終的に5年の歳月をかけて、辿り着いたその先に待っていた一人の少年は・・・。

もう最後の「少年と犬」のパートは、涙が止まりませんでした。

馳 星周「少年と犬」を読んだ感想レビュー 心に残った名言紹介[直木賞受賞]

07/24/2020

 

雲を紡ぐ

あらすじ
壊れかけた家族は、もう一度、ひとつになれるのか?羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布」ホームスパンをめぐる親子三代の心の糸の物語。

評価 9/10

伝統、故郷、家族をめぐる3世代の心の糸の物語。

掛け違えてしまった家族の再生の物語と共にホームスパンを紡ぐ、岩手の美しき情景が浮かんでくるとても美しい小説です。

細かい工程と共に、モノ作りへの拘りがとても細かく描かれていて読んでて面白かった。

こう言ったモノ作りに込めた想いが小説になってまた違う世代、知らない人達に伝わっていくのはとても素晴らしいですね。

父の作る家電だって、故郷や家業を捨てても、心意気だけはそこに詰まってる。 それを黙って使い続ける祖父の姿も素敵です。

「必要なのは、美しいものを美しいと感じられる素直な心だ」

決して言葉の多くない祖父でしたが、一言一言に重みがありましたね

息吹有喜「雲を紡ぐ」を読んだ感想レビュー 心に残る名言 [直木賞候補]

07/24/2020

犬とペンギンと私

あらすじ
女子四人組で旅したインドでは、ヨガとカレー三昧。仕事で訪れたパリでは、お目当てのアップルパイを求めて一人お散歩。旅先で出会った忘れられない味と人々。でも、やっぱり我が家が一番! 新しく家族の一員になった愛犬と〝ペンギン〟の待つ家で、パンを焼いたり、いちじくのジャムを煮たり。毎日をご機嫌に暮らすヒントがいっぱいの日記エッセイ。

評価 5/10

あらすじ見ずに買ったらエッセイと言うか、ほぼ日記でした。

小川さんの日常と日常の見方をちょっと垣間見た感じはあるのですが、1年分なのでめっちゃ長くて、犬との生活をだらだら書いてて飽きてきた。

海外旅行の部分は楽しく読めました。 素敵な物と素敵な場所での生活は良いですね。

 

虹の岬の喫茶店

あらすじ
小さな岬の先端にある喫茶店。そこには美味しいコーヒーと、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で店を切り盛りしながら、時折海を眺め何かを待ち続けていた。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々――彼らの人生は、その店との出逢いで、変化し始める。疲れた心に寄り添う、癒し小説。

評価 6/10

実際にある喫茶店をモデルにした小説。

おばあさんの営む小さな喫茶店は、立ち寄ったお客の心を美味しいコーヒーとその人にぴったりの音楽で癒してくれます。

おばあさんの言葉がとても印象的なお話ですが、ラストは本当に号泣モノです。

「自分の積み重ねてきたモノを大切に思えて、他人の積み重ねてきたものを大切にしてあげたいって思えたらーー。 きっとその人は大人になれたってことなんだと思うわ」

水を縫う

あらすじ
「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。普通の人なんていない。普通の家族なんてない。世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。

評価 7/10

家族それぞれの視点で語られる短編でありながら、全ての話が繋がっていて各々の想いが詰まった物語になってます。

男の子が手芸をしたり、女の子がかわいい服を否定したり、母親らしい母親になれなかったり、自分のしたい事を我慢してきた祖母。

普通って言われると、普通って誰が決めたの?多数決?って聞き返したくなるんだけど、そんな言葉を噛み締めたくなる言葉が沢山詰まってます。

「明日、降水確率が50パーセントとするで。あんたはキヨが心配やから、傘を持っていきなさいって言う。 そこから先は、あの子の問題。無視して雨に濡れて、風邪ひいてもそれは、あの子の人生。 今後風邪をひかないためにどうしたらいいか考えるかもしれんし、もしかしたら雨に濡れるのも、結構気持ちええかもよ。 あんたの言うとおり傘持っていっても晴れる可能性もあるし。 あの子には失敗する権利がある。雨に濡れる自由がある。」

それぞれが、それぞれの視点で気づきを与えてくれる家族の物語でした。

寺地はるな「水を縫う」感想レビュー・心残った名言紹介

07/24/2020

お父さんはユーチューバー

あらすじ
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学五年生の海香は絵を描くことが大好き。将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。そんなある日、父親の勇吾が宣言した。 「俺はユーチューバーになる! 」 宮古島の自然とゲストハウスに集う人々を通じて描く、家族小説。

評価 8/10

馬鹿みたいに単純で、真っ直ぐで、熱い愛情のこもった親子と親友達の物語。 久しぶりにこんなに真っ直ぐな言葉で、熱い想いを感じる本に出逢いました。

号泣度高すぎて、タオル持ってないと読めないです。

浜口倫太郎「お父さんはユーチューバー」感想 レビュー 心に残った名言

07/26/2020

52ヘルツのクジラたち

あらすじ
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

評価 6/10

「こんなに寂しいのはきっとわたしだけじゃない。この声は誰かに届いてると信じるだけで、心が少しだけ救われた。」

たったの250ページに詰まってる作者の想いが強すぎて、簡単に言葉にできないのがもどかしい…。

すごく表現も、描き方も上手いんだけど、あまりにも不運が詰め込まれすぎてて読んでて心が疲れました。

 

夜は短し歩けよ乙女

あらすじ
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

評価 7/10

彼女の後ろ姿の世界的権威を自称する先輩と、黒髪の乙女による、京都の街での幾度となく繰り返される偶然の出逢い。

大学生の不器用な恋を森見ワールドで、コミカルに描いたとてもキュートな作品。

もう読めば読むほどにクセの強さを感じる森見作品なんですが、言葉のリズムに慣れてくるともう虜になります。

 

卵の緒

あらすじ
僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

評価 7/10

瀬尾さんにしか書けない独特の言葉や表現方法が好き。 そんな作品の原点となるデビュー作がこれ。

なんで先に読まなかったのか・・って思うほどに、今の瀬尾さんの作品の根底が見える作品。 常に前向きだし、物語の悲しい気分が描き方一つで、晴れ晴れするんですよね。

 

やわらかい砂のうえ

あらすじ
砂丘の町で育った万智子は大阪の税理士事務所で働く24歳。顧客のウェディングドレスサロンのオーナー了さんに頼まれ、週末だけお手伝いのアルバイトをすることに。了さんに連れていかれた「あつまり」で万智子は美しくてかっこいい年上の女ともだちに出会う。そんなある日、サロンに早田さんという男性が現れ、人生はじめての「恋」のときめきを感じる万智子だったが…。きれいになるのは誰のためかをぜったい間違えたらあかんで―自分を好きになりたい万智子の、小さな勇気を抱きしめたくなる成長物語。

評価 7/10

自分を好きになれなくて、自信がなくて、他人にも簡単に心が開けない主人公。

俗に言うめんどくさい人って思われるタイプの人間なんだろうけど、めちゃくちゃ心の内面を描くのが上手くて、ハッとされる場面とか、描写が多かった。

女性にはかなり共感する部分があると思うし、男性には過去に見過ごした過ちを反省する部分が沢山あるだろうと思う。

 

贖罪

あらすじ
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った――あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

評価 8/10

田舎町で小学生5人が巻き込まれた殺人事件。

犯人の捕まらない事件の先にある4人の悲しい運命と、罪の連鎖の行方。

大人になった4人の各パートでジワジワと語られる今と過去の話で、段々と事件と犯人の道筋が見えてくるのだけど・・・。

面白すぎて一気読みしてしまった。「告白」読んで面白かった方なら絶対にお勧めです。

 

ガール

あらすじ
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

評価 8/10

バリバリ働く女性達を痛快に描いた短編小説。

アラサーの女性達の楽しそうな仕事の様子と、人生に思い悩む姿を見事に描いた作品です。

仕事、恋愛、結婚と女性ならではの悩みに寄り添って、微妙な乙女心を察している。 男性が読んでも、沢山発見があって面白いよ。

 

ノーサイドゲーム

あらすじ
未来につながる、パスがある。大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人は、とある大型買収案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ―。ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。

評価 6/10

流石池井戸さんの小説は、読む者を魅了して、400ページでも薄いと思ってしまう圧倒的に魅力のあるストーリーが詰まってます。

いつも以上に悪者は少なくて、悪を倒すというよりは、人や企業を変えていく様が分かりやすく突き刺さって、読んでて面白かった。

マーケティング、チーム戦略、会社経営に繋がる学びがあるので、単純にスポーツの話ってよりは、経営とかに興味ある方が軽く読むと面白いかも。

ラグビーを全く知らない私でもかなり楽しめました。

 

神去なあなあ日常

あらすじ
平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でもなぜか三重県の林業の現場に放り込まれてしまいーー。携帯も通じない山奥!ダニやヒルの襲来!勇気は無事、一人前になれるのか……? 四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!林業エンタテインメント小説の傑作。

評価 7/10

山と共に生きる人達の仕事と、生活と、笑いが溢れた素敵な作品です。

林業の良い所や苦悩を描きながら、田舎の人間模様や懐の広さまで、とても愉快で楽しい話です。 何かが特別起きるわけでもなくて、のほほんと感じる風情ある村の雰囲気と人の個性的な村人が本当に楽しませてくれる。

読んでるだけで元気を貰える人達の存在が、ほっこりと田舎の温かさを感じました。

 

大人は泣かないと思っていた

隣の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられた翼。ところが、捕らえた犯人もその目的も、まったく予想外で―(「大人は泣かないと思っていた」)。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きし、クビになったレモン。その直後、母が倒れたと義父から連絡が入って…(「小柳さんと小柳さん」)他、全7編。人生が愛おしくなる、魔法のような物語。

評価 8/10

親子、恋人、友情と愛のこもった作品です。 生きるって大変だけど、そんな大変な人生だからこそ誰かと生きていきたいと思う。

最後の「一緒にいられてうれしいなと思って」でモヤモヤした感情が一気に抜け落ちて、ふわっと涙腺崩壊でした。

寺地はるな「大人は泣かないと思っていた」を読んだ感想レビュー 心に残った名言

08/13/2020

Iの悲劇

一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつも―。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。

評価 7/10

一癖も二癖もある移住者に翻弄され、様々なトラブルに発展し、悲劇が続くミステリーです。

私も田舎出身なので、題材だけで興味のある物語でしたが、最後の最後にちょっとしたどんでん返しがありました。

ミステリーとしては弱いけど、現実に地方が抱えてる問題を題材にした社会風刺的な作品と思えば面白い本だと思います。

 

コロナが加速する格差消費 分断される階層の真実

評価 4/10

リアルタイムに興味ある内容だったので買いましたが、データばっかり書かれてて、あんまり知りたいことが知れなかった。

 

手のひらの音符

あらすじ
デザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。〈あの頃〉が、水樹に新たな力を与えてくれる――。人生に迷うすべての人に贈る物語!

評価 9/10

最近色んな形の家族や誰かを想う愛おしい物語を読んでましたが、今回はまた素晴らしい作品に出逢えました。

序盤は結構辛い話の連続で、想像したく無い様なシーンもあるのですが、そんな逆境を乗り越えて行く強い絆を持った兄弟の姿が勇気をくれます。

「人にはそれぞれ闘い方がある」という言葉に強く胸を打たれた。

純愛でありながらも、家族とか、仕事とか、バブル時代の裏にある光と闇を描いた作品でした。

 

星ひとつほしいとの祈り

評価 6/10

様々な年代と境遇の女性が主人公の短編集。

7編も入ってるので、1話は50ページもなくてすごくあっさりしてるのだけど、描かれてる情景がとても味わい深い作品が多かった。

とても物静かで、その土地の情景と主人公の心が凄く繊細に感じ取れるんですよね。

特に「長良川」のタイトルの作品が好きでした。

 

晴れ、時々くらげを呼ぶ

あらすじ
父親を亡くしたあと、他者と関わりを持たず、毎日をこなすように生きてきた「僕」。僕はある日、屋上で「クラゲ乞い」をする奇妙な後輩と出会った。世界は理不尽で、僕たちは無力だから。世界をちょっとだけ変えたかった、「僕」と「彼女」と「僕たち」の物語。第14回小説現代長編新人賞受賞作。

評価 6/10

クラゲを降らせるって何?どういうこと?と、???沢山の本でしたが、ジャンルとしては青春SFな感じでしょうか。

思春期に抱える傷と、モヤモヤした想いの行き着く先をこんな形で表現するのかと、ちょっと斬新な物語。

大学生のデビュー作って事なので、10-20代位の世代には響きやすいかなって思います。 本好きには必見の会話が盛り盛りなのがポイント。

 

まだ温かい鍋を抱いておやすみ

あらすじ
スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶碗蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ…(「ポタージュスープの海を越えて」)。彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。―“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。

評価 6/10

ほっこりした美味しい食べ物の話かと思ったら、想像を超えてビター系の話ばかり。

ちょっと重々しくて、悩み深くて、なんだか暗い話なんだけど、妙にリアリティーのある心情と会話で読めてしまうから不思議。

6話本当にそれぞれのエピソードどれかが突き刺さるとと思うし、共感できない話もあると思う。

食を通しての家族の思い出とか、大切な人との時間とか、読んでると不意に込み上げてくるものがありましたね。

 

捨て猫のプリンアラモード

あらすじ
オリンピックまであと2年、昭和37年の東京。17歳の郷子は、集団就職で2年前に上京したものの、劣悪な労働環境から工場を逃亡した。そのまま上野駅でうろうろしていたところを、浅草にある「洋食バー高野」のおかみ・淑子に拾われ、そこで働くことに。工場での食事のトラウマからずっと食べられなかったカレー、初体験!揚げたて熱々カツサンド、心に沁みわたる感動のプリン…。美味しくて温もりあふれる絶品料理と人びとに出会い、郷子は新しい“家族”と“居場所”を見つけていく。17歳の少女の上京物語。

評価 5/10

可愛くて、甘そうな表紙に釣られて買いましたが、昭和中期の日本の物語は、捨て猫の様に可愛い話ではなく、壮絶で辛い現実でした。

物語は悪く無かったけど、題材の割に昭和感が薄いし、料理も、エピソードも全てが中途半端でしたね。 何よりも主人公に魅力がないのが残念。

 

夜が暗いとはかぎらない

あらすじ
大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったいなぜ――? さまざまな葛藤を抱えながら今日も頑張る人たちに寄りそう、心にやさしい明かりをともす13の物語。

評価 7/10

1話が2~30ページ程度なのに、寺地さんの描く短編ってめっちゃ印象深いエピソードと言葉で作られてるので、立体感がすごいんですよね。

ふーん位で終わる短編に共感したい言葉が沢山詰まってるからすごい。 女性だけじゃなく、赤ちゃんからおじいちゃんまで、どうしてこんなに人の気持ちを代弁できるの?っていつもながらに感心します。

生きるって事に悩んだり、愛する人のために悩んだり、私たちの悩みは常に尽きないけど、そんな心を少しでも軽くしてくれる言葉が詰まってます。

 

希望が死んだ夜に

あらすじ
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか?二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって―。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。

評価 8/10

ミステリーであり、貧困家庭にある問題点を指摘した社会派小説です。

天祢さん初めて読みましたが、これはハマりそうな読みやすさと見事な物語の構成です。

2人の少女の気持ちにかなり入り込めて、涙流しながら読んでしまいました。

 

フランス人は10着しか服を持たない

評価 10/10

何度も読んでる、人生で大切なことを教えてくれるバイブル。

この作品と出会った頃は、浪費家で、買い物好き過ぎて、買っても買っても満足できない日々が続いてたんですよ。

でも、この本に出逢ったお陰で、考え方が変わりました。

日常にストレスが溜まって上手くいかない人には超おすすめの1冊です。

 

月まで三キロ

あらすじ
この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。

評価 8/10

話の短編それぞに悲しみや心に傷を抱えた人たちが出会う理系なオタク達。

そこに描かれた科学の世界のきらめきと、人の優しさが素晴らしく感動的。

すごく淡々とした物語なんだけど、読みやすいし、どの話も胸にジーンとくるから不思議な感じの読後感です。

 

書くのがしんどい

評価 9/10

タイトルからして伝わるなぁと思ったノウハウ本。

分かりやすく書かれながらも、めっちゃ為になる手法や考え方が詰まってます。

SNSで発信する人、ブログなどで伝えたい人は、ぜひ一度読んで見てください。

 

星の子

あらすじ
林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形をゆがめていく。野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。

評価 7/10

星の子ってタイトルから予想してたキラキラした物語・・・ではなく、めちゃくちゃダークで辛辣な家族の話。

宗教にハマり、家族が崩壊して行く様を描きながら、異常さを理解しながらも、家族と居たいと願う主人公の気持ちの揺れてるところがすごい切ないなと。

実際に起こり得る問題として考えると、中と外ではこんなにも見え方が違うんだなって印象がありました。

 

彼女が天使でなくなる日

あらすじ
九州北部にある人口300人の小さな星母(ほしも)島。
そこで育った千尋は1年前に戻ってきて、託児所を併設した民宿を営んでいた。
島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと……悩みを抱えたひとびとがそのご利益を求めて訪れる。
複雑な生い立ちを抱える千尋は、島の人達とお客さんと触れ合いながら、自らの過去と今を深く見つめていく。
明日への新しい一歩を踏み出す「強さ」と「やさしさ」が心に沁みる、書き下ろし長篇小説。

評価 6/10

島にある民宿が舞台となった5つの短編集で、それぞれに家族や子供に問題や悩みを抱える人達がやってきます。

みんなちゃんとした親になり、良い子に育てたい。という願望を持ってる。

毎回寺地さんの小説を読むと、当たり前だと思わされてたことが全部違和感に感じてしまう。

 

20代だから許されること、しておきたいこと

評価 8/10

新人社員に読ませる本を探してて見つけた1冊。

20代って書いてるけど、全年代読んで学びのある先輩からのエールです。

よくある20代に向けた本よりも、言葉に重みがあって良かったです。

 

キッチン

あらすじ
私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う――。同居していた祖母を亡くし途方に暮れていた桜井みかげは、田辺家の台所を見て居候を決めた。友人の雄一、その母親のえり子さん(元は父親)との奇妙な生活が始まった。絶望の底で感じる人のあたたかさ、過
ぎ去る時が与える癒し、生きることの輝きを描いた鮮烈なデビュー作にして、世界各国で読み継がれるベストセラー。「海燕」新人文学賞・泉鏡花文学賞受賞作。

評価 8/10

テーマとしては身近な人の死からの再生を描いた作品なんですが、読みながら色んな記憶がフラッシュバックして、色んな感情が湧き出てきました。

すごく繊細で、丁寧に過去の思い出を表現されてるのが伝わってきて、本当に心の中がすごく痛々しいのに清々しくなる絶妙さ。

あまり味わった事のない、美しい世界観がありました。

たぶん言葉で表せないような、人間の持ってる本当の力がこの本には詰まってるんだと思います。

 

言の葉は、残りて

あらすじ
海沿いの地にある鎌倉幕府。美しい景色とうらはらに、そこには陰謀、嫉妬、憎しみが渦巻いていた。そんな中、若き三代将軍・源実朝のもとに、摂関家の姫・信子が嫁いでくる。突然の縁談と異国の地に不安を覚える信子だったが、実朝の優しさと生まれて初めての海の匂いに包まれ、次第に心をゆるしていく。一方の実朝も、信子が教えてくれた和歌の魅力に触れ、武の力ではなく言の葉の力で世を治めたいと願うようになる。しかし、殺戮さえいとわない醜い権力争いが、ふたりを否応なく悲しみの渦に巻き込んでいく―。

評価 7/10

頼朝死去の後に3代目の将軍となった源実朝と摂関家の姫として嫁ぐ事になった信子の物語。ジャンルとしては歴史恋愛小説ですね。

時代が時代なので、家柄による権力争いが酷いのですが、その中で武力よりも言葉の力にどんどん魅了されていく実朝の姿がとても美しく想像出来ました。

作者の言葉のセンスとかも素晴らしいのだけど、多分この時代と実朝が好きなんでしょうね。

ラストはきっと涙無しではいられない切ない気持ちが溢れ出てきます。

佐藤雫「言の葉は、残りて」を読んだ感想 心に残った名言

09/24/2020

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