今野敏「棲月 隠蔽捜査7」を読んだ感想 竜崎ついに異動?

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楽しみにしてた今野敏さんの1年半ぶりの新作「棲月 隠蔽捜査7」が発売。

運良く本屋で見つけて思い出したので、買って帰って速攻読みました。

読み出したら読まらないワクワクする展開にいつも以上にいろんな要素の入ったシリーズ9作目。

去就の気になる感想やちょっとだけネタバレをどうぞ。

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棲月 隠蔽捜査7

あらすじ

竜崎伸也、大森署最後の事件!? 正体不明の敵に立ち向かう、激動の長編第7弾。

私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った大森署署長・竜崎は、いち早く署員を向かわせるが、警視庁の生安部長から横槍が入る。さらに、管内で殺人事件が発生。

電話で話した同期の伊丹から「異動の噂が出ている」と告げられた竜崎は、これまでになく動揺する自分に戸惑っていた――。

 

感想 評価8/10

今回はサイバー犯罪に始まり、未成年のギャンググループの殺人事件、更には息子のポーランドへの留学の話に竜崎の異動の噂とネタに尽きない感じの1冊です。

事件の展開はほぼ予想できましたが、なんか踊る大捜査線でもこんな話有りましたね。

ネット系の犯罪を絡めてきたのはシリーズ初ではありますが、よくあるタイプの犯罪にも思えます。

まぁ核心部を抑えながら最後にあっと驚く展開を見せるところが流石ですね

 

今回も生安部長を中心にサイバー犯罪の関連で面白い人間関係が出来て、笑える部分も多く、いつも以上に会話が面白かったです。

確かに過剰に思いを口にしている感じが、初期の頃よりは最近の方が多い気もしますが、そっちの方が読者が喜ぶでしょうね。

原理原則を掲げる竜崎の性格が周りにもたらす影響は、計り知れずこの物語をアツくさせますね。

 

残念なのが慣れ親しんだ大森署を去って行く事。

せっかく今回の田鶴もいいキャラで、戸高と合わせて今後面白くなりそうだったんですけどね。

それでも因縁の神奈川県警の刑事部長ということは、シリーズ5に出てきた一癖ありそうな連中がまた出てきそうで楽しみです。(最後に言った言葉がその通りになるとはね。)

次回は、警視庁と神奈川県警を結ぶ事件が起きて、恐らくまた一悶着あって、それを上手くつなぎ合わせるんでしょうがw(大胆予想)

 

伊丹の登場回数は減らないとは思うけど、なんだか大森署の署員が寂しくなりますね。

とりあえず2年以内に続きを出して下さいね。今野さん期待しています。

 

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