
続きを読みたい期待感と完成度の高いストーリーを作る天才作家 伊坂幸太郎さん。
全作品は読んでないんですが、7割以上読破しているので、改めて刊行順に作品を並べて改めて確認しました。
ハズレが少なく、ファンになったら個性の強いキャラの虜になる事間違いなし。
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[2025年版] 伊坂幸太郎 作品一覧・感想を順番にご紹介(新作・おすすめ)
1.オーデュボンの祈り(2000年)
評価8/10
とある島にやって来た青年が出会った喋るカカシとの物語。
シュールな世界観とその物語の構成は、見事としか言えなデビュー作。
個人的にこの作品は、読む人選ぶけど一押しです。
2.ラッシュライフ(2002年)
評価 10/10
著者の作品の中では個人的にNo.1の作品。
物語の構成が素晴らしくて、読んでいるうちに「何でこうなったのだ?」と思う位に混じり合う人々が驚愕のラストへ導きます。
何度も読んだけど、まだ読みたい名作小説。
3.陽気なギャングが地球を回す(2003年)
評価8/10
シリーズになってるギャングシリーズの第1弾。
個人的にはこれ読んでおけば良いかな?と思う1作目が一番面白い。
キャラが個性的で、エンタメ度高いので楽しめます。
4.重力ピエロ(2003年)
評価6/10
「春が二階から落ちてきた」は一生忘れないフレーズ。
ファンにこれを言えば通じる作品。
タイトルからは想像できないシリアスな内容で、とても考えさせられるんだけど、物語のストーリーは見事でした。
でも、積極的に万人にオススメできない作品かな。
5.アヒルと鴨のコインロッカー(2003年)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。第25回吉川英治文学新人賞受賞。
評価8/10
設定も見事で、伏線も見事で、物語の展開も見事な1冊でした。
傑作ミステリー作品としては、かなりレベル高くて、面白い作品ですよ。
伊坂さんの中でも5本の指に必ず入る名作。
6.チルドレン(2004年)
評価8/10
愛されキャラの陣内さんの出てくる名作といえばこちら。
伊坂作品はキャラ立ちした人の会話聞いてるだけで面白いのだけど、中でも本書の陣内とラッシュライフ等でお馴染み黒澤の存在は大きいです。
続編の「サブマリン」と合わせて読んで欲しい作品です。
7.グラスホッパー(2004年)
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
評価8/10
怖い殺し屋が沢山出てくる押し屋の物語。
これも殺し屋稼業の変な物語なんだけど、会話がいつもの調子でポップなのでシュールに笑えるんですよね。
ストーリーも見事すぎるくらいに出来てるので、あっと驚く展開にラストまで目が離せないです。
8.死神の精度(2005年)
評価7/10
これは死神の千葉が出てくるへんてこりんな物語。
短編集ながらもちょっとずつ伏線があるので、最後には不覚にも涙しましたよ。
サラッと読めるんだけど、ほんと内容は素晴らしくて最高ですよ。
9.魔王(2005年)
評価7/10
漫画にもなった人気物語。
この頃からちょっと作風を変えて来てるんだけど、内容的には社会派でもありつつ読みやすい。
視点が面白いです。
10.砂漠(2005年)
評価9/10
タイトルからは想像できない短編集。
これも5人のキャラが面白く、大学生という設定と合わせて青春してるなぁと思う。
日常の延長にちょっとしたドラマがあるんだけど、あくまでも日常に幸せが垣間見えてこんな時間を過ごしたいと思える物語。
テンポは軽快なんだけど、深い至福の物語がとても良かったです。
11.終末のフール(2006年)
評価6/10
こちらも短編集で、設定が地球が滅亡するという事で考えてしまう作品です。
随所で上手く話を交わらせる展開は良かったけど、なんとも言えない読後感。
12.陽気なギャングの日常と襲撃(2006年)
評価7/10
ギャングシリーズの第2弾です。
相変わらずの面白さで一気読み確実の面白さ。
ギャングの1,2は確実にお勧めの作品です。
13.フィッシュストーリー(2007年)評価7/10
評価7/10
伊坂さん得意の短編集は、これも傑作でした。
パンクロックは世界を変えられなくても、1人を救い、またその人が人の人生を変えてしまうという不思議な縁を持った感動させられる様な話。
映画も見たけど面白かったです。
14.ゴールデンスランバー(2007年)
評価6/10
世間に知られ中では一番有名な話なんじゃないでしょうか?
展開的に後半が微妙すぎて、個人的にはあまり好きじゃないですね。
15.実験4号(2008年)
16.モダンタイムス(2008年)
評価6/10
伊坂さんの作品で一番戸惑った小説。
この中期と言われる頃が苦手で、ちょっと遠ざかって居ましたが再読したらもう少し言いたい事が伝わった気もする。
最初には読まない方がいい作品。
17.あるキング(2009年)
18.SOSの猿(2009年)
評価5/10
こちらもあまり得意じゃなかった1冊。
エンタメ的な作品は好き嫌いが分かれますね。
19.オー!ファーザー(2010年)
評価7/10
ここから再び復活したであろう作風。
設定が見事で、3人の父を持つ主人公の話。
会話の面白さや物語のセンスはさすがです。
20.バイバイ、ブラックバード(2010年)
評価7/10
主人公は5股男の悲しくも、切ない短編集。
設定が凄すぎて独特な話の展開なんだけど、気になる度が高すぎてどんどん読んでしまう。
キャラも最高だよ。
21.マリアビートル(2010年)
評価7/10
再び殺し屋が動き出した。あのシリーズの続編。
舞台は新幹線で、新キャラも登場しての波乱万丈物語。
やっぱり伊坂ワールド凄いよね。
22.3652(2010年)
23.仙台ぐらし(2012年)
24.PK(2012年)
評価6/10
3つの短編が描き出す物語は見事な展開になってしまう長編的なお話。
ちょっと慣れない人には複雑かもしれませんが、奥深さがあっていい作品です。
25.夜の国のクーパー(2012年)
評価7/10
伊坂さんがこんな作品描くんだと意外だった作品。
猫を視点にオーデュポンとはまた違ったテーマで面白かったです。
これは世界観が変わって、面白いです。
26.残り全部バケーション(2012年)
評価7/10
伊坂さんお得意の面白キャラが沢山出てくる、キャッチーで肩の力抜ける面白作品。
短編なので、ちょっとしたタイミングで読むと楽しめます。
27.ガソリン生活(2013年)
評価7/10
車が主人公のエンタメ作品。
伊坂さんの中でも暖かな心が篭った小説で、特に車やバイクに乗ってる人に読んで欲しいです。
28.死神の浮力(2013年)
評価6/10
死神 千葉が出てくる第2弾小説。
前作の方が面白かったけど、こちらもファンなら楽しめると思います。
29.首折り男のための協奏曲(2014年)
評価7/10
首折り男ってなんだろう?と思いながら買ってみたけど、話の構成が面白くていつも通りの会話と光るキャラが最高でしたね。
見事すぎる展開にやっぱり天才かと思います。
30.アイネクライネナハトムジーク(2014年)
評価8/10
いいなぁ!いいなぁ!と思える様な作品続きで、読み終わってちょっとスッキリした短編集。
派手さはないけど、こんな話も日常的で好きでした。
31.キャプテンサンダーボルト(2014年)
32.火星に住むつもりかい?(2015年)
33.ジャイロスコープ(2015年)
評価6/10
こちらも短編集。
どれも話自体はちょっと感性豊かすぎて個性的。
悪くはないけど、そんなに良くもない実験的な遊びが入ってた。
おすすめはあとがきのインタビュー記事。
34.陽気なギャングは三つ数えろ(2015年)
35.サブマリン(2016年)
評価8/10
陣内再び登場。これは面白くないわけがない傑作です。
陣内かっこよすぎます。
「チルドレン」は必ず先に読んでおくのがお勧め。
36.AXアックス(2017年)
評価8/10
殺し屋シリーズ第3弾はカマキリ登場。
恐妻家の殺し屋という設定でもう笑いまくり。
ラストまで目が離せない展開に釘付けでした。
37.ホワイトラビット(2017年)
評価10/10
ラッシュライフ並みの名作がここに来て登場。
黒澤も出てくる作品で、見事な叙述系トリックに騙されてください。
読まなきゃそんなミステリーが詰まった作品です。
38.フーガはユーガ(2018年)
評価 7/10
舞台はいつもの仙台で、双子の兄弟が主人公のお話です。
虐待に暴力に殺人と、伊坂さんにしてはかなり重めのテーマなんですね。
双子は小さな頃から父親からの暴力を当たり前に受けて育つ劣悪な家庭環境にあるのですが、同級生のいじめ含め、かなり残虐なシーンが多いので、苦手な方は読むのをおすすめしません。(想像するだけで辛い場面が多過ぎました)
現在と過去を語りながら行き来する物語の展開は、伊坂さんらしい伏線の連続で、双子の持った特殊能力含めて、後半かなりの一気読みの展開は見事。
ハッピーエンドとは言えないラストだけど、物語的にはスッキリする展開で、重いテーマにしては後味はそんなに悪くないヒーロー物って感じです。
39.シーソーモンスター(2019年)
40.クジラアタマの王様(2019年)
人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥――。
伊坂幸太郎の神髄がここに。
41.逆ソクラテス(2020年)
伊坂幸太郎、作家生活20年目の真っ向勝負!
評価 8/10
伊坂さんの20年目の短編集です。
最初の表題の作品から先入観をぶっ飛ばしてくれた。
日常生活で感じる、人間の嫌な先入観に喝を入れてくれる。
思い込み一つで、できる人間にも、できない人間にもなり得るから。
可能性って言葉を信じない大人は、つまらない人生を歩んでるんだと思うよね。
同調圧力に負けずに否定できる力っては、勇気がいるけど凄く大事なことだ。
この作品通して思ったのは、とりあえず嫌なやつ全員に当てはまる人間が浮かんできた事w
学生時代に対峙できなかった事に反省しながら、答えのない問題を放っておかない大事さを考えさせられます。
3番目の「非オプティマス」が好きでした。
久保先生の「どんな相手だろうと、親切に、丁寧に接してる人が一番いいんだよ」と言う言葉は大事だよね。
<2023年6月 文庫化>
42.ペッパーズ・ゴースト(2021年)
作家生活20周年超の集大成となる一大エンターテインメント長編!
評価 8/10
物語は、飛沫感染により「先行上映」という未来が見える主人公の壇先生と奇妙な二人組「ネコジゴハンター」が暴れる小説の世界が同時進行で進んでいきます。
最初に登場人物表があるのが珍しいと思ってましたが、それほどややこしくもなく物語に入り込めるの一安心。
展開で言えば殺し屋系の流れに近いけど、テーマはもっと重い話になってます。
でも、それを感じさせない物語のスピード感と、セリフの言い回しやそれぞれの考え方にすごく前向きな気持ちにさせられます。
ニーチェの永遠回帰をテーマにして、前を向けない人に希望を与えてくれるとても素敵な物語です。
暗い過去を自分の中で消すことができず、モヤモヤな気持ちを吐き出すことができない人の少しの救いにもなってくれるはずです。
現実世界で見たこと、聞いたこと話や出来事が多くて、いきなりそれかい!って面白すぎでした。
詰め込みすぎなくらいに随所にネタ、伏線がありますが、これ2周目以降にまた感じること沢山あるだろうなと楽しみです。
<おまけ>
20周年を迎えた伊坂さんの貴重なインタビューが載ってます。
43.マイクロスパイ・アンサンブル(2022年)
どこにも居場所がないいじめられっ子、
いつも謝ってばかりの頼りない上司……。
でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。
優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!
猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった
連作短編がついに書籍化!
評価 6/10
伊坂さんの新作は、音楽フェスのために書き下ろされた連作短編集。
2つのお話が並行して進んでいくのですが、徐々にその世界が交わっていって、伊坂さんらしいユーモア溢れる展開が待っていました。
世界の見方を改めて考えさせらる視点があって、住む世界によって見える物、感じることが変わるんだなと思わされます。
何気ない日常の中にある幸せを常に見つけて、1日1日楽しく生きたいです。
44.777 トリプルセブン(2023年)
あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。『マリアビートル』では新幹線から降りられなかったが、今度は東京の超高級ホテルから出られない……!?
伊坂幸太郎、2年ぶりの完全書き下ろし。殺し屋シリーズ最新作。
評価 8/10
伊坂さんの新刊は、「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」に次ぐ、殺し屋シリーズ第4弾です。
昨年ハリウッド映画にもなった「マリアビートル(ブレット・トレイン)」から天道虫こと七尾が帰ってきました。
今回も不運に見舞われるのか?期待と不安の舞台はホテル。
彼は無事にエレベーターの扉が閉まってくれるのか?ってだけで笑えてしまいました。
期待と通りというか、期待以上の作品でしたね。
今回もホテルの客室での個性豊かな殺し屋たちの戦いは続き、平和なホテルの客室には死体がどんどん増えていく…。
不運が積み重なって巻き込まれていく事件の中には、過去の作品に繋がる要素があったりして、ファンには堪らなく楽しい作品になってます。
日常の裏で行われている非日常の殺しが、“業者”によって片付いていくのも見ものです。
伊坂さんの作品読むと「世の中には色んな仕事があるんだね」と思ってしまうくらいに不自然なのに不思議と引き込まれるから面白いんですよね。
ちなみに「ブレット・トレイン」観てから読んでしまうと、天道虫があの方になってしまって、ずっと脳内変換されて読めてしまいます。
アクションシーンも蘇るし、映画化恐るべしです。
ちなみにめちゃくちゃ面白いので、「マリアビートル」読んだ方には観て欲しい作品です。
これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。
五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。
旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。
伊坂幸太郎おすすめ5作品
お得に本を読むならこれがお勧め
オーディブル
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