川村元気「億男」感想 お金と幸せの関係性を教えてくれる物語

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

 

映画化で話題の本「億男」を読みました。

「世界から猫が消えたらな」で有名な川村元気さんの作品ですね。

お金と人生の教本になってくれる様な沢山の格言が書かれてたので、感想と共に紹介します。

[ad#co-1]

川村元気「億男」

あらすじ

「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

感想 評価6/10

お金と幸せをテーマにした作品という事で、以前から気になっていたので読んでみました。

3億円の宝くじが当たった主人公の目の前から、親友と共に一夜にして消えてしまったお金。

親友を探しながら、本当の幸せとは?と言う考えをめぐる旅に出ます。

会う人会う人がお金によって人生を狂わされたエピソードを持ち、お金の本質について色々と語ってくれます。

その物語の中にあらすじにあるような歴史上の著名人も出てきたりして、色々と普段の生活じゃ知れないような格言が飛び出してきます。ここだけはお勧めポイント。

最終的にはお金で家族と共に本当の幸せな生活は手に入れられるのか?と言う話に流れていくのだけど、あまり家族に魅力がなかったのが残念で感情移入も出来ないのね。

 

物語で伝えたい本質的な事は見事に描けてるのだけど、どうも登場人物やストーリーがイマイチ光ってなかった印象でスラスラ読める割にはあまり残らない。

川村元気さんは、「世界から猫が消えたらなら」も読みましたが、特別素晴らしい文学作品という感じでもなく、映画のヒットメーカーという感じの可もなく不可もなくと言った、大衆受けの作品を描くイメージ。

恐らくはもっと複雑に描けるけど、敷居を下げてわざと崩して読みやすくしてるんじゃないかと思う印象を受けましたね。

サラッと読めるので、お金の絡むエンタメ作品としては世代問わずに読みやすくて良いんじゃないかと思います。

macco
 「人生に必要なものは、勇気と想像力。 それと、ほんの少しのお金です」(チャップリン)って言ってみたいw

レビューはこちら

関連記事

スポンサーリンク