朝井リョウ「少女は卒業しない」感想レビュー 何も無い日常が一番大切だったんだ

最近よく読んでる小説が若き天才「朝井リョウ」の物語。

読めば読むほどに若さと才能に嫉妬してしまいそうな天才です。

今回で4作目ですが、今まで一番感じることが多かったです。

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朝井リョウとは

1989年生まれの作家。

早稲田大学在学中に執筆した「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞。

何者」で平成生まれ初の直木賞を受賞。

あらすじ

今日、わたしはさよならする。図書室の先生と。退学してしまった幼馴染と。生徒会の先輩と。部内公認で付き合ってるアイツと。放課後の音楽室と。ただひとり心許せる友達と。そして、ずっと抱えてきたこの想いと―。廃校が決まった地方の高校、最後の卒業式。少女たちが迎える、7つの別れと旅立ちの物語。恋愛、友情、将来の夢、後悔、成長、希望―。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。

感想 評価8/10

卒業式の日に起こる何気ない日常の延長線上での出来事を連ねた短編集。

日常なんて映画や小説みたいに感動的な事でもないし、ヒーローも出てこない。

でも、この卒業式の日だけは特別。

この学校では卒業生以外にも、先生も在校生も全員この学校から卒業するんです。

そんな特別な日だからこそ起こるドラマを短い話にまとめてあります。

全てがちょっとずつリンクしてるのだけど、核心はその物語だけ。

サイドにある傍観者達には気づけないドラマがその章に詰まっている。

巧みな表現力と空気感が全てを上手く描き出している感じがして、ほんとにズルいと思った。

主人公は全部少女達。

筆者は男性なのになんでこんなに気持ちが分かるんだろう。本当に不思議です。

青春モノなんて病気で死んでしまうか、少女マンガみたいな展開にすれば簡単に泣けてファンが作れるんだろうけど、著者の場合は引き込むための仕掛け作りがとても巧妙。

何気ない日常の延長線上に何かを仕掛けているので、あっと驚かせる展開に上手く誘導して読んでるうちにまんまとやられてしまいますね。

著者の物語は「何者」「スペードの3」「もういちど生まれる」の順で読みましたが、どれもが度肝を抜かれる展開で豊かな表現力が目立って本当に素晴らしいなと思いました。

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