
青春時代の淡い気持ちをとても繊細に描きだす事で、とても好きになった作家の住野よるさん。
今回は全作品を刊行順に紹介します。
簡単な作品のあらすじと読み終わった作品は、感想を含めて紹介。
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住野よるの全作品一覧[おすすめ・感想]
1.君の膵臓をたべたい(2015年)
評価 6/10
言わずと知れた代表作であり、ベストセラーになり、映画にもなった泣ける青春小説。
めっちゃタイトルが神秘的すぎて、いったいどんな物語だろうか?と期待して読んだのですが、めっちゃ世の中にありがちな余命何年的な話。
ただ期待外れ感とは別に用意された秘密が幾つかあって、ラストまで見逃せない展開は見事。
ちょっと評価が高すぎての拍子抜け感があったのがマイナスだったのと、ちょっと年齢層低めの設定なので、良い大人が読むと入り込めないと思います。
2.また、同じ夢を見ていた(2016年)
評価 8/10
前作のラノベ感があまりにも強く残ってたので読む気は無かったのですが、最新作を読んだらかなり入り込めたので、順番に買ってみたらかなり良作でした。
タイトルの意味するモノを想像しながら、自分の人生について振り返るにはとても素敵な物語だと思います。
3.よるのばけもの(2016年)
ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。
誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
評価 6/10
上の2作と比べると一気に作風の変わった3作目。
社会風刺的な部分とファンタジー的な要素を込めた作品で、かなり暗い作品となってます。
いじめがテーマなのですが、やっぱり重くなるんですよね。
でも、本質的なことは大衆派と少数派の社会の形を表した様なラスト。
本当の自分を殺してまで、みんなに合わせて良いのかと言う大衆的な空気が突き刺した日本人らしい悲しい物語でした。
感性が本当に鋭い筆者だから書ける物語なんだけど、もう少し魅力的な表現欲しかったな。
4.か「」く「」し「」ご「」と「(2017年)
評価9/10
タイトル通りのかくしごとを持った5人のクラスメイトが描く日常の物語。
恋だったり、人への優劣や想いってとても単純じゃなくて、凄い繊細なもの。
そこを上手く表現できる、描写力の素晴らしい住野さんだから描ける作品。
あまりにも最高すぎて、寝れなくなりました。
5.青くて痛くて脆い(2018年)
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。
評価 8/10
これをたまたま手にとってから、住野さんに対する評価が一気に上がった1冊。
物語の展開も見事なのだけど、気持ちの描写や言葉の数々がとても素晴らしかった。
若い頃の失敗って沢山あると思うけど、ここまで開き直って正直に出来たらなと涙した。
刺さらない人には刺さらないかもしれないけど、とても多くの若者に読んで貰いたい1冊。
6.麦本三歩の好きなもの(2019年)
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」
図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。
評価 6/10
表紙からして気づくと思いますが、内容的にも今までの中では一気に作風が変わりました。
学園ものではなく、社会人物語。
とにかく平凡な日常なんだけど、ほんわかした抜けた女子の主人公。
その日常の中にあるエピソードが笑えたり、温かかったりとほのぼのしています。
だけど読む人によっては「だから何?」って感じになる気がします。
とにかくだらだらと日々の日記みたいな感じで、起伏もないいので結構読んでて辛いので勧めませんね。
三歩というほのぼのキャラが愛せるかどうかが、この本のキーポイントでしょうね。
でも、日常ってそんなもんかって思い知らされますねw
「ごめんなさい前の椅子、私、新しく好きな椅子が出来ちゃったの」
こんな会話できる女子が好きなら読んで見てね。
7.この気持ちもいつか忘れる
8.麦本三歩の好きなもの 第二集
三歩に訪れる色んな出会い
図書館勤務の20代女子・麦本三歩の
あいかわらずだけどちょっと新しい日々
おすすめをランキング形式で紹介