今回は、読書ブロガーがお勧めする「笑える・面白い」がキーワードの小説を紹介します。
有名作家の意外な一面が垣間見えるような影に隠れた名作やあまり知られてないけどこんなに面白い小説あるんだよって物を中心に最近の作品まで読んで頂きたいなと思います。
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[2022年版]笑えて面白い小説10作品ランキング[読書ブロガーのおすすめ]
読書にハマるきっかけ
9歳年の離れた姉が居て、読書家で中学生くらいから小説をずっと読んでたみたいなのですが、実家にいる頃はあまり興味がなく過ごして居ました。
当時ジャンプで読んでた漫画の「屍鬼」ってのが面白いって話ししたら、「それ小野不由美さんの小説だよ!」って分厚い単行本を貰いました。
正直「辞書かよ」って位分厚い(文庫にして5冊ほど)の超が付くほどの長編作品。
いきなり小説読まない人間が妥協しそうな量だったのですが、読み始めてみると元々漫画を読んでたので読みやすかった。
意外と1ヶ月くらいで読めてしまって、本って面白いって思ったんですよね。
そこから何読んで良いのか分からず、本屋のお勧めコーナーをとにかく読み漁った。
東野圭吾、山田悠介、宮部みゆき、伊坂幸太郎この辺りをとりあえず買いましたね。
そのまま東野圭吾さんの作品に魅了されて、とりあえず全部読むかと思い、毎週の様に1冊ずつ買い漁ってました。
元々「名探偵コナン」を集めてたこともあり、ホームズも読んだし、エラリーやアガサも読んだりとしながら、どんどん読書にハマる日々。
気づけば年間100冊を超える量を読むレベルになったんですよ。
そんな私の思い出深い感動小説を今回はランキングでまとめて紹介します。
- 池井戸潤「花咲舞が黙ってない」
- 東野圭吾「名探偵の掟」
- 伊坂幸太郎「AX」
- 西加奈子「漁港の肉子ちゃん」
- 奥田英郎「町長選挙」
- 瀬尾まいこ「戸村飯店 青春100連発」
- 原田宗典「むむむの日々」
- 万城目学「鴨川ホルモー」
- 水野敬也「夢をかなえるゾウ」
- 恩田陸「ドミノin上海」
10.池井戸潤「花咲舞が黙ってない」
「下町ロケット」で直木賞を受賞してから、ドラマや映画化する作品が全部大ヒットの池井戸潤さん。
超有名作品を作り出していく中でも珍しい女性の主人公。
銀行の中の不祥事を洗い出して、正義を貫く姿勢になかなかこんな人居ないよねって思えるくらいに楽しめます。
エンタメ小説として笑いがありながらも、しっかりと勇気を貰える作品となってます。
痛快すぎるラストの持っていき方で、読んだ人の明日を元気にしてくれますよ。
9.東野圭吾「名探偵の掟」
直木賞作家であり、現在の日本を代表する売れっ子の東野さん。
本格ミステリーから、ヒューマンドラマ、スポーツ、科学と何でもジャンルを問わず凄い作品を描くのですが、笑いに関しても沢山名作があります。
その中でも本格ミステリー好き必見の自虐的な小説こちら。
ミステリー作家がこれを書けるのが凄いと思う位の笑える内容になっており、ある意味本格ミステリーに意見する様な笑いのツボでした。
8.伊坂幸太郎「AX」
一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。
日本を代表する売れっ子作家の一人でもある伊坂幸太郎さん。
独特の世界観とユーモアで心地のいい作品が多く、どんなに辛い作品でもそれを感じさせない様な描き方で共感が持てる作家さんです。
今作は「グラスホッパー」「マリアビートル」に続く人気の殺し屋シリーズの続編としての初の短編集です。
今までの物語は本当にプロの組織的な感じだったのだけど、今回は一般の家庭で普通に生活しながらも、裏の顔を持ったパパとしての殺し屋。
しかも、家には恐ろしい妻がいる恐妻家。
どんだけギャップがすごいのよって位に仕事をしても、家では・・・(爆笑)
一言だけ言うと殺し屋×恐妻家=唯一無二の物語であった。
とにかく読んで体験してください。
7.西加奈子「漁港の肉子ちゃん」
タイトルからは想像できない「家族」をテーマにした西加奈子さんで一番大好きな作品。
明るく笑いも詰まった作品なんですが、ラストはとても切ないお話です。
笑いもとにかく最高でしたが、今までで一番泣いたんじゃ無いかな?と思うくらい最後の涙腺崩壊が凄かった。
あとがきを読んで、この作品への決意に納得でした。
6.奥田英郎「町長選挙」
精神科医 伊良部シリーズとして「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に続く3作目の作品です。
このシリーズの主人公は、医者とは思えないバカではちゃめちゃな伊良部先生。
すぐに注射は打つし、プライバーシーにガンガン踏み込むデリカシーのなさが目立つんですが、最後にはしっかりと悩みを解決しちゃうんですよね。
ボンボンで悪気はないオープンな性格なんだけど、嫌味が無くてとにかく笑えます。
全て短編集となってるので、サラッと読めるのでお勧めです。
5.瀬尾まいこ「戸村飯店 青春100連発」
「そして、バトンは渡された」で本屋大賞2019を受賞したのも記憶に新しい瀬尾まいこさん。
家族を描く温かいお話が印象的なのですが、大阪人と言う事もあり、笑いに関しても一流品の作品を描きます。
「戸村飯店 青春100連発」は、タイトルからして全く予想のつかない物語の内容ですが、関西人らしい味を出したとても楽しい飯屋の家族のお話です。
とにかく軽快でテンポのいい描き方は、時に笑いを交えながら読みやすいストーリー展開で終始笑いが耐えません。
最後には、兄弟って、親って、こんな想いを持って生きてきたんだね・・・(涙)
自分の人生に重なる部分も多くて、改めて親の存在の大きさを感じさせられました。
食事の風景や大阪人の人情なども溢れてる、愛のあるお話です。
4.原田宗典「むむむの日々」
1冊だけ思い出のエッセイを入れておきます。
小学生の頃の読書の授業で読んでた作品です。
日常を爆笑に変えられる作家は、本当に天才だなぁってこの頃から思ってました。
あとで知るのは、妹はベストセラー作家の原田マハさんと言う事。
3.万城目学「鴨川ホルモー」
映画にもなり話題の作品は、もちろん原作が面白いからヒットしています。
ジャンルとしては京都を舞台にした青春コメディー系ですが、不思議なくらいにホルモーが存在するんじゃないかと錯覚してしまう位に面白いストーリー展開に見入ってしまいます。
凄くバカバカしい話なんだけど、真剣にバカをやるとこんなにも楽しくなるんだなぁと青春を感じさせてくれる物語です。
人前では読まないで下さいねw
2.水野敬也「夢をかなえるゾウ」
スーパーべストセラーとなった水野敬也さんの自己啓発的な内容の小説です。
関西弁のゾウが伝える言葉には、ユーモア且つ、哲学的な教えが詰まってるとても考えさせられる作品です。
コメディータッチで軽く読めるんだけど、本質はとにかく行動させて人生を変えてくれるくらいに言葉の詰まった本ですね。
1.恩田陸「ドミノin上海」
もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。
「夜のピクニック」「蜜蜂と遠雷」など、直木賞や本屋大賞を受賞した作品が目立つ恩田陸さんですが、実は笑いのツボもしっかり押さえてくれるセンスも凄いんですよ。
今回紹介するのは、恩田さんの隠れた名作「ドミノ」の続編。
「偶然は必然である」と言うキャッチフレーズがバッチリ合う、ジェットコースターの様なエンタメ小説です。
上海を舞台にするものの、出て来るキャラは前回の延長線にあり懐かしい感じなのですが、これだけ読んでも面白すぎます。
今回の主役は表紙の通りパンダ。
厳厳と言うこの最高のパンダの描き方によって、この小説の価値がとても上がります。
色んな偶然が必然的に重なり、ドミノの様に倒れていく先にある物語はニヤリと笑えて、最高に楽しい時間でした。
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