
寺地はるなさんの小説全作品や読んだ感想など紹介します。
登場人物も、物語も優しくて、読後感はとにかく気持ちいいのが特徴な寺地さん。
ちょっと生きにくい現実やモヤっとする言動だったり、人間関係に言葉でメスを入れてくれる作品が多いです。
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[2021年版]寺地はるな 全作品一覧を順番にご紹介(新作・おすすめ・感想)
寺地はるなさんとは
1977年佐賀県生まれ。
会社勤めと主婦業のかたわら小説を書き始め、2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。(※Amazonより)
1.ビオレタ(2015年)
2.ミナトホテルの裏庭には(2016年)
3.月のぶどう(2017年)
4.今日のハチミツ、あしたの私(2017年)
5.みちづれはいても、ひとり(2017年)
6.架空の犬と嘘をつく猫(2017年)
7.大人は泣かないと思っていた(2018年)

評価 8/10
親子、恋人、友情と愛のこもった作品です。
生きるって大変だけど、そんな大変な人生だからこそ誰かと生きていきたいと思う。
最後の「一緒にいられてうれしいなと思って」でモヤモヤした感情が一気に抜け落ちて、ふわっと涙腺崩壊でした。
8.正しい愛と理想の息子(2018年)
9.夜が暗いとはかぎらない(2019年)

評価 8/10
1話が2~30ページ程度なのに、寺地さんの描く短編ってめっちゃ印象深いエピソードと言葉で作られてるので、立体感がすごいんですよね。
女性だけじゃなく、赤ちゃんからおじいちゃんまで、どうしてこんなに人の気持ちを代弁できるの?っていつもながらに感心します。
生きるって事に悩んだり、愛する人のために悩んだり、私たちの悩みは常に尽きないけど、そんな心を少しでも軽くしてくれる言葉が詰まってます。
10.わたしの良い子(2019年)
11.希望のゆくえ(2020年)
12.水を縫う(2020年)

評価 8/10
家族それぞれの視点で語られる短編でありながら、全ての話が繋がっていて各々の想いが詰まった物語になってます。
男の子が手芸をしたり、女の子がかわいい服を否定したり、母親らしい母親になれなかったり、自分のしたい事を我慢してきた祖母。
普通って言われると、普通って誰が決めたの?多数決?って聞き返したくなるんだけど、そんな言葉を噛み締めたくなる言葉が沢山詰まってます。
そこから先は、あの子の問題。無視して雨に濡れて、風邪ひいてもそれは、あの子の人生。
今後風邪をひかないためにどうしたらいいか考えるかもしれんし、もしかしたら雨に濡れるのも、結構気持ちええかもよ。
あんたの言うとおり傘持っていっても晴れる可能性もあるし。
あの子には失敗する権利がある。雨に濡れる自由がある。」
それぞれが、それぞれの視点で気づきを与えてくれる家族の物語でした。
13.やわらかい砂のうえ(2020年)

評価 7/10
自分を好きになれなくて、自信がなくて、他人にも簡単に心が開けない主人公。
俗に言うめんどくさい人って思われるタイプの人間なんだろうけど、めちゃくちゃ心の内面を描くのが上手くて、ハッとされる場面とか、描写が多かった。
女性にはかなり共感する部分があると思うし、男性には過去に見過ごした過ちを反省する部分が沢山あるだろうと思う。
「でも、それはただ自分が歩くための靴なんだよね。他人を殴るために使っちゃいけないんだって」
寺地さんの心情の細かな表現力と絶妙な言葉選びには本当にハッとさせられます。
14.彼女が天使でなくなる日(2020年9月発売)
そこで育った千尋は1年前に戻ってきて、託児所を併設した民宿を営んでいた。
島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと……悩みを抱えたひとびとがそのご利益を求めて訪れる。
複雑な生い立ちを抱える千尋は、島の人達とお客さんと触れ合いながら、自らの過去と今を深く見つめていく。
明日への新しい一歩を踏み出す「強さ」と「やさしさ」が心に沁みる、書き下ろし長篇小説。

評価 6/10
島にある民宿が舞台となった5つの短編集で、それぞれに家族や子供に問題や悩みを抱える人達がやってきます。
みんなちゃんとした親になり、良い子に育てたい。という願望を持ってる。
毎回寺地さんの小説を読むと、当たり前だと思わされてたことが全部違和感に感じてしまう。
15.どうしてわたしはあの子じゃないの
中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。
他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。
評価 6/10
毎回突き刺さるフレーズの数々で、「うんうん。わかる」と共感の嵐なのですが、今回も流石って思える共感力のある“他人への憧れ・嫉妬・後悔”を綴った田舎町の物語。
誰もが感じる他人への憧れ。
寺地さんってほんとこの辺の感情を上手く描くよなって思う。
ただ最近の話って設定や伝えたい事が似てるので、あまり新鮮じゃなかったのがマイナスです。
16.ほたるいしマジカルランド(2021年2月発売)
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