[2022年版]東野圭吾 加賀恭一郎シリーズの読む順番とおすすめ5作品の感想

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全作品読破する位大好きな東野圭吾先生の小説の中でも、シリーズ物として大好きな作品が「加賀恭一郎」シリーズ。

今ではドラマ化や映画化され「阿部寛」さん演じるキャラがお茶の間にも浸透しています。

最初は大学生だった加賀が刑事になって事件を解決していく話だったのですが、半分過ぎた頃から段々彼を中心とした家族の物語が見え隠れする人間味溢れる話に変わってきました。

とても頭のキレる刑事で、洞察力も優れ捜査一課からも一目おかれる存在である彼がなぜ現場に拘るのか?

10作品が終わった瞬間だからこそ語られる家族の物語がそこには在るんですね。

そんな「加賀恭一郎」シリーズの中でも個人的BEST5をご紹介します

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東野圭吾 加賀恭一郎シリーズの読む順番とおすすめ5作品の感想

No.5「眠りの森」

あらすじ

青年刑事が追う踊り子の美しくも哀しい秘事華麗な舞を舞うバレエ団のプリマが
正当防衛とはいえ、レッスン場に忍び込んだ男を殺害してしまった。
捜査に当った青年刑事は次第にあるバレリーナに魅かれていく。
加賀恭一郎シリーズ

<感想>

加賀さんの2作品目。

刑事になった加賀さんが、バレエ団で殺人が起こった事件を捜査します。

捜査の過程で出会ったダンサーに恋をする加賀さんの恋と切ない事件の物語。

読み終わった後に読者の思ってる方には進んでくれませんでしたが、なんとも印象に残る作品です。

(macco)
古い作品ですが、過去の加賀さんを知るには読んで欲しい作品

 

No.4「麒麟の翼」

あらすじ

この橋に架けた愛と償い
親子だからこそ起きた悲劇と奇跡。
この謎を解けるのは、加賀恭一郎しかいない。

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

<感想>

加賀恭一郎シリーズ後期の「新参者」に次ぐ人間味あふれる物語。

加賀さんらしく事件の終幕がとても重いのだけども、それでも救いがあり切なさ溢れる作品です。

タイトルの意味する所を知ってしまうと余計に魅力が出てきました

この作品に出てくる舞台を観光して歩いたのも良い思い出です。

(macco)
これは映画もお勧めです。きっと日本橋に行きたくなるでしょう

 

No.3「悪意」

あらすじ

人はなぜ人を殺すのか。
東野文学の最高峰。
人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。

<感想>

これはほんとは1位にしてもいい位の作品なんですが、加賀さんの物語の在り方が前期と後期で大きく変わってるので仕方なくこの位置に居ます。

前期なら圧倒的1位ですし、全作品通してのランキングもTOP10入りの上位です

東野さんの名作「白夜行」を好きな方ならきっと好きになれると思います。

真相を知った瞬間にあっと驚く展開がやってくるあの感じは素晴らしい。

(macco)
異質でありながらも、東野さんの真骨頂ミステリー

No.2「赤い指」

あらすじ

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

<感想>

ある意味「容疑者Xの献身」よりも衝撃的だった1冊。

どこにでも在りそうな現代の家庭に潜むとてもリアルで可愛そうな物語です。

同じ時期に祖母が同じ様な症状が出てたので、ちょっと人事ではなく受け止めるのが大変重かったです。

事件としては比較的平凡なのですが、家庭の在り方をとても考えさせられる作品でした。

何よりラストの衝撃が忘れられません。

(macco)
忘れかけてた家族への愛ってものを思い出させてくれます。

No.1「祈りの幕が下りる時」

あらすじ

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。

捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。

それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。

<感想>

加賀恭一郎シリーズ完結にして、長年の謎が解ける大事なお話。

何よりもこの本が発売された時点で、どこにも「加賀」の文字が無く、読み進めていく段階で加賀が呼ばれ繋がってしまう驚きの展開が待っていました。

事件を通じて初めて出逢ってしまった自分の母親の行方。

何故彼が日本橋に居たのかという謎や長年行方の分からなかった母親の最期も事件と共に解明されていきます

事件の方も凄く悲しいお話なんですが、このシリーズの集大成として受け止めて欲しい作品です。

(macco)
シリーズ集大成にして、親子の物語を堪能してください。

刊行順

・卒業

あらすじ
7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?

・眠りの森

あらすじ
美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。

・どちらかが彼女を殺した

あらすじ
最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

・悪意

あらすじ
人はなぜ人を殺すのか。
東野文学の最高峰。
人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。
超一級のホワイダニット。

・私が彼を殺した

あらすじ
婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

・嘘をもうひとつだけ

あらすじ
バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

・赤い指

あらすじ
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?

・新参者

あらすじ
日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

・麒麟の翼

あらすじ
「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

・祈りの幕が下りる時

あらすじ
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

・希望の糸

あらすじ
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。

加賀恭一郎シリーズはこうやって読もう

 

加賀恭一郎シリーズは1986年から刊行された結構歴史の長い作品。

86年と言えば私の生まれた年。なにかと感慨深いです。

そんな歴史のある物語なので、当然時代背景も物語の姿も古くなってしまいます。

正直今から読む人は、「卒業」から読まない方が良い。

特に最近東野圭吾さんにハマった方なら、尚更昔の作品はあまり読まない事をお勧めします。

 

何故なら作風がやっぱり古い。時代も古い。そして、無駄に長い。

加賀さんの場合は、「悪意」もしくは「赤い指」から入るのがオススメです。

読みやすさからいくと「新参者」は一番おすすめなんですが、人や舞台がややこしいので、「赤い指」位が一番バランスがいいでしょう。

そこから順番に新しくしていくのが絶対読みやすくて良い。

古いのは気にいったら後で読み返すくらいで良いと思いますよ。

でも、「悪意」だけは絶対読んで下さい。面白さが桁違いです。

(macco)
映画も面白いので、それと合わせて楽しむのもありだと思います

まとめ

 

東野作品で一番好きな加賀恭一郎シリーズは全11作品。

これだけ読んでも良い位によく出来たシリーズなので、ぜひドラマのファンの方も原作を読んで欲しいですね。

そこでハマったらまた違う作品読んで見て下さい。

東野さんは本当にハズレが少なく、誰でも読み易い物語が多いです。

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