[2024年版] 東野圭吾 全作品一覧を順番にご紹介 おすすめ・感想・新作

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東野圭吾さんの大ファンの私は全作品を読みました。

今回は備忘録の意味も含めて全作品を刊行順に並べてリストにしましたので、読んでいない本のチェックに参考にしてみて下さい。

並べてみるとなんと100冊オーバー。

使った時間とお金以上の驚きや感動を頂きましたね。

東野圭吾 全作品一覧[おすすめ・感想・新作]

お勧め上位作品を手早く知りたい方には、こちらのランキング記事がおすすめです。

1.放課後(1985年)

あらすじ
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。

評価6/10

本格推理小説にして第31回江戸川乱歩賞受賞受賞作

学園モノのミステリーですが、非常に上手く構成された緻密なトリックでデビュー作とは思えないクオリティです。

2.卒業(1986年)

あらすじ
7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?

評価5/10

大人気加賀恭一郎シリーズ第1弾で、大学生の頃の加賀さんが知れます。

物語としては良いのですが、肝心のトリックの部分が茶道を知ってないと理解できない物で、読んだ後すっきりしません。

この頃から人物描写はお見事ですが、加賀ファン以外が今これを読む必要はないと思う作品です。

3.白馬山荘殺人事件(1986年)

あらすじ
1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?

評価6/10

雪山の山荘での殺人が起こる本格推理小説。

マザーグースの唄にちなんだ暗号が隠されていて、なかなか擽ぐる展開です。

本格好きじゃなければ、そこまでハマれないかもです。

<追記>2020年新装版発売。

4.学生街の殺人(1987年)

あらすじ
学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して……。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実!

評価6/10

こちらも本格ミステリー作品。

トリックがお見事で、30年も前の作品とは思えないワードが出てきて驚きます。

5.11文字の殺人(1987年)

あらすじ
「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。

評価5/10

ちょっとチープなドラマ仕立ての作品。

ミステリーとしては最終的に見事な終幕ですが、それほど残らない作品です。

<追記>2020年新装版発売。

6.魔球(1988年)

あらすじ
9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

評価7/10

初期の頃の作品で一番印象深いのがこちら

今の東野さんに繋がる物語の奥深さが詰まっていて、たまに読んでも面白い。

macco
80年代の作品では一番おすすめ

7.ウインクで乾杯(1988年)

あらすじ
パーティ・コンパニオン小田香子は恐怖のあまり声も出なかった。仕事先のホテルの客室で、同僚牧村絵里が、毒入りビールを飲んで死んでいた。現場は完全な密室、警察は自殺だというが…。やがて絵里の親友由加利が自室で扼殺され、香子にまで見えざる魔の手が迫ってきた…。誰が、なぜ、何のために…。ミステリー界の若き旗手が放つ長編本格推理の傑作。

評価5/10

読ませるテンポが良く、先が気になる作品だが全体的に軽い印象。

読みやすいので、時間あればどうぞ。

8.浪花少年探偵団(1988年)

あらすじ
小学校教師の竹内しのぶ。担当児童の父親が殺された。家庭内暴力に悩んでいた児童と母親に嫌疑がかかるが、鉄壁のアリバイが成立。しかし疑念を覚えたしのぶは調査を開始。子供の作文から事件解決の鍵が、たこ焼きにあることに気づく。教え子たちを引き連れて探偵ごっこを繰り広げる痛快シリーズ、第一弾。

評価7/10

笑いの大阪で育った東野さんの裏の顔が滲み出てる名作物語

しのぶセンセと言うキャラと、出てくる生徒たちがとてもお見事な描写。

キャッチーで読みやすいんだけど、物語性もあり、今に繋がる様な奥深さもあります。

macco
マイナー作品だけど、東野さんらしい一押作品しです

9.十字屋敷のピエロ(1989年)

あらすじ
ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。

評価5/10

ピエロの視点と事件を上手く掛け合わせて展開する珍しいお話

3つの視点を生かしながらじっくり読んでいくと筆者の罠にハマります。

最後まで謎を引きずる感じがお見事で、やられた感が強いです。

10.眠りの森(1989年)

あらすじ
美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語。

評価7/10

加賀恭一郎の第2弾は、得意のバレリーナ物語。

加賀ファンなら飛ばせられない作品であり、悲しい事件です

11.鳥人計画(1989年)

あらすじ
拘留中の犯人が密告者を推理する、緻密極まる本格スポーツ・ミステリー!

日本ジャンプ界期待のホープが殺された。ほどなく犯人は彼のコーチであることが判明。一体、彼がどうして? 一見単純に見えた殺人事件の背後に隠された、驚くべき「計画」 とは!?

評価6/10

タイトルからは何を示すのか分かりにくいけど、スキージャンプのお話。

東野さんを語る上で、スキーは外せられないのですが、初めてのこの作品からクオリティー高いです。

12.殺人現場は雲の上(1989年)

あらすじ
新日本航空の花のスチュワーデス、通称・エー子とビー子。同期入社でルームメイトという誰もが知る仲よしコンビ。容姿と性格にはかなり差がある凸凹コンビではあるけれど…。この二人が奇妙な事件に遭遇する。昼間、乗務中にお世話した男の妻が、自動ロックのホテルの室内で殺害されたのだ。雲をつかむような難事件の謎に挑む二人の推理はいかに?

評価5/10

キャビンアテンダントの2人の周りで起こる事件を描いたライトなサスペンス。

悪くはないけど、特に印象には残らない。

<追記>2020年新装版発売。

13.ブルータスの心臓(1989年)

あらすじ
産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。傑作長編推理。

評価7/10

大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーってだけで読みたくなる作品。

この頃からエンタメ性が結構出ていて、読ませる力が半端なくあります。

14.探偵倶楽部(1990年)

あらすじ
「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。しかしその言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”に調査を依頼する。探偵の捜査の結果、明らかになった意外な真相とは?冷静かつ迅速。会員制調査機関“探偵倶楽部”が難事件を鮮やかに解決。

評価7/10

VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”と言う設定の短編小説。

短編なのに非常に深いミステリーが描かれていて、結構隠れた名作だと思います。

15.宿命(1990年)

あらすじ
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。

評価9/10

魔球と共に初期の頃の名作がこちら

今ではこれを超える作品はたくさんあるけど、この頃これを読んだ衝撃が凄かった。

とにかくラストにやられたね。

macco
後の名作に繋つながる見事なミステリー作品です

16.犯人のいない殺人の夜(1990年)

あらすじ
親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。

評価7/10

7話の短編集。

探偵倶楽部に続いて、良質なミステリーが詰まった作品です。

<追記>2020年新装版発売。

17.仮面山荘の殺人事件(1990年)

あらすじ
八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。

評価7/10

東野圭吾のどんでん返しの傑作ミステリーといえばこれ

巧みなストーリーでコロッと騙される快感があります。

(macco)
今読んでも面白い展開が待ってる傑作ミステリー

18.変身(1991年)

あらすじ
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。

評価7/10

脳移植を描いた儚くも怖い話。

医療系の作品は後に沢山出ますが、これが最初になると思います。

19.回廊亭殺人事件(1991年)

あらすじ
一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。妻子を持たない高顕の莫大な財産の相続にあたり、彼の遺言状が一族の前で公開されることになった。公開場所は旅館“回廊亭”。一族の他には、菊代という老婆が招待されていた。だが、菊代の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた心中事件の真相を探ることだった…。その夜、第一の殺人が。斬新な趣向を凝らした傑作長編推理

評価5/10

こちらも本格推理小説ですね。

物語はあまり好きじゃないですが、トリックは見事でした。

20.天使の耳(1992年)

あらすじ
深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。

評価6/10

交通事故を題材にした社会者ミステリー。

気軽に読める手軽さはあるんだけど、中身は教訓になるほど深くて面白い。

21.ある閉ざされた雪の山荘で(1992年)

あらすじ
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

評価5/10

舞台設定は定番なんですが、本当に隠された真実を知る展開がお見事でドキドキする話。

読んで損はないと思います。

22.美しき凶器(1992年)

あらすじ
安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。

評価3/10

うーん。エンタメ性と発想は面白くて、あっという間に読めるんですが、かなり好き嫌い分かれると思います。

ちょっとやり過ぎな印象です。

23.同級生(1993年)

あらすじ
同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。俺にできる償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや、一転俺は容疑者にされてしまう。

評価6/10

久しぶりの学園ものは、かなり引き込まれる作品。

謎が謎を呼ぶ展開は見事で、一気読みしてしまいますね。

24.分身(1993年)

あらすじ
函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。

評価7/10

こちらも物語性が凄く面白くて、引き込まれる展開がお見事でした。

2人の視点で謎が深まり、読み進めていくうちにどんどん先が気になるけどラストだけはね…。

25.しのぶセンセにサヨナラ(1993年)

あらすじ
休職中の教師、竹内しのぶ。秘書としてスカウトされた会社で社員の死亡事故が発生。自殺にしては不自然だが、他殺としたら密室殺人。かつての教え子たちと再び探偵ごっこを繰り広げるしのぶは、社員たちの不審な行動に目をつける。この会社には重大な秘密が隠されている。浪花少年探偵団シリーズ第二弾。

評価7/10

なぜしのぶセンセ終わらせたんだろと思う悲しさ。

時代の古さはあっても、大阪ならではのこの面白さはほんと他にはない個性だと思います。

26.怪しい人びと(1993年)

あらすじ
俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集。

評価7/10

7話の短編集。

短編だけに深さはないものの、斬新な手法が沢山あってかなり面白いです。

短編は短編の魅力があるので、時間の無い方にはおすすめですよ。

27.むかし僕が死んだ家(1994年)

あらすじ
「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。

評価8/10

隠されたものを見つけるための伏線が沢山あり、ラストに持っていく手法がとてもお見事で、やられた感の強い作品

あー。またやられたと思う傑作ミステリーです。

(macco)
仮面山荘に次ぐ本格作品です。

28.虹を操る少年(1994年)

あらすじ
「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。

評価5/10

SFというかファンタジーというか、全体的に中途半端で好きになれませんでした。

29.パラレルワールド・ラブストーリー(1995年)

あらすじ
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。

評価7/10

ラブストーリーなタイトルですが、こちらもSFモノのミステリーです。

分厚さはありますが、読み始めたらいつも通り止まらない展開が待ってます。

30.あの頃ぼくらはアホでした(1995年)

あらすじ
命がけの学生時代!抱腹絶倒の青春記。小学校から大学まで、疾風怒濤の学生時代をパワフル&赤裸々に語る爆笑エッセイ。

評価8/10

おバカな東野さんの一面を見れる傑作エッセイ。

暇な時に読むだけで元気をもらえる大阪の力。ほんま笑えます。

31.怪笑小説(1995年)

あらすじ
年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。

評価7/10

真剣な作品の多い東野さんにも笑い溢れる小説があります。

息抜きにピッタリなブラックな笑いここにあり。

32.天空の蜂(1995年)

あらすじ
超大型ヘリ「BIG-B」が乗っ取られた。無人操縦で飛行するヘリに搭乗しているのは一人の少年。ホバリング位置は原子炉の真上。国内すべての原発を使用不可にしなければ、エンジンは停止し落下する――日本国民全員を人質にしたテロが始まった。

評価7/10

少し前に映画化した作品ですね。

90年代から原発を題材にした作品を描くとは…。

macco
これは今こそ観るべき作品だと思います。早すぎる天才とはこんな作品ですね。

33.名探偵の掟(1996年)

あらすじ
完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。

評価8/10

本格ミステリー好き必見の自虐的な小説

ミステリー作家がこれを書けるのが凄いと思う位の笑える内容です。

34.どちらかが彼女を殺した(1996年)

あらすじ
最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

評価7/10

加賀業一郎第3弾は、犯人が最後まで語られないミステリー

二人の供述を参考にして、自分で犯人を当てる面白いタイプの話。

ちなみに当たりましたけどね。

35.毒笑小説(1996年)

あらすじ
塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。

評価6/10

笑いシリーズの2弾は毒の詰まった笑い。

テンポが良くて、手軽に読めるのでこのシリーズは手元に置いておくといいですよ。

36.悪意(1996年)

あらすじ
人はなぜ人を殺すのか。
東野文学の最高峰。
人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。
超一級のホワイダニット。

評価9/10

加賀恭一郎シリーズ第4弾にして、この頃の最高傑作じゃないでしょうか?

犯人はすぐに捕まるのですが、動機を知る為に探り続ける加賀さん。

macco
ラストに待つ衝撃の展開が凄かった。タイトルの意味も納得です。

37.名探偵の呪縛(1996年)

あらすじ
図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街にかけられた呪いとは何なのか。『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。

評価5/10

名探偵天下一シリーズの続編ですが、長編になるとダメでした。

38.探偵ガリレオ(1998年)

あらすじ
突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

評価6/10

ガリレオシリーズの第1弾は短編集。

科学が起こすミステリーを解決する大学教授のガリレオ先生の湯川のキャラがお見事で、ドラマに映画にと人気物語になりました。

科学好きじゃなくても、楽しく読めるのがいいです。

39.秘密(1998年)

あらすじ
運命は、愛する人を二度奪っていく。
自動車部品メーカーで働く39歳の杉田平介は妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美と暮らしていた。長野の実家に行く妻と娘を乗せたスキーバスが崖から転落してしまう。 妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。 その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。 外見は小学生ながら今までどおり家事をこなす妻は、やがて藻奈美の代わりに 新しい人生を送りたいと決意し、私立中学を受験、その後は医学部を目指して共学の高校を受験する。年頃になった彼女の周囲には男性の影がちらつき、 平介は妻であって娘でもある彼女への関係に苦しむようになる。

評価7/10

東野さんの作品でも常にBest5位に出てくる有名作品

特に子供を持つ世代にはとても考えさせられる作品じゃないでしょうか。

泣ける切ない話です。

40.私が彼を殺した(1999年)

あらすじ
婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。

評価6/10

加賀恭一郎シリーズ第5弾は容疑者が3人。

最後まで自分で推理していく展開がお見事で、気持ちいいかモヤモヤかどちらで終わるか楽しい作品。

41.白夜行(1999年)

あらすじ
愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作

評価10/10

東野圭吾不動の最高傑作

あの分厚さでありながら、不気味すぎて次が気になって仕方がない展開はお見事。

まずはコレって言えないけど、いつか読んでほしい作品です。

(macco)
東野作品No.1のおすすめ超大作ミステリー。

42.嘘をもうひとつだけ(2000年)

あらすじ
バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

評価6/10

加賀恭一郎シリーズ第6弾は短編小説。

5話のどれもがしっかりとした物語に出来てるので、テンポも良くて面白いです。

43.予知夢(2000年)

あらすじ
深夜、十六歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた。男は十七年前に少女と結ばれる夢を見たという。天才科学者湯川の推理

評価6/10

ガリレオシリーズ第2弾も短編集。

こんな事が起こるんだと思う衝撃や人って怖いなと思う事ばかりです。

44.片想い(2001年)

あらすじ
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。

評価7/10

タイトルからは甘い話も想像できるが、かなり深刻な社会派ミステリーというかサスペンス。

ストーリーも見事だけど、考える事が深いです。

45.超・殺人事件―推理作家の苦悩(2001年)

あらすじ
新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる―。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事件」をはじめ、推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。意表を衝くトリック、冴え渡るギャグ、そして怖すぎる結末。激辛クール作品集。

評価6/10

たまにある東野さんのブラックな部分の出てる短編小説。

ホントかウソか知らないけど、こんな世界もあるんだね。

46.サンタのおばさん(2001年)

あらすじ
今年もイヴが近づき、恒例のサンタクロースの集会が開かれる。新しく加わった女性サンタを認めるかどうかで会は大騒ぎになるが…。おかしくて、ちょっぴり切ないクリスマス・ストーリー。

評価6/10

子供から大人まで楽しめる絵本エッセイ。

こうやってまた問題定義するのも斬新です。

47.レイクサイド(2002年)

あらすじ
妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。

評価7/10

まさにドラマにうってつけの内容のサスペンスミステリー。

こんな世の中悲しいよねと思うけど、ミステリーとしては面白い。

48.時生(2002年)

あらすじ
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

評価8/10

あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?

とにかく泣ける感動の名作です

表紙見るだけで泣けます。

49.ゲームの名は誘拐(2002年)

あらすじ
敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。

評価5/10

テンポよく手軽に読める割には物語もしっかりしていて面白い。

ラストがイマイチかな。

50.手紙(2003年)

あらすじ
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

評価9/10

こちらも東野さんのBest5常連作品

社会派の作品の中でも特に考えさせられる話であり、最後まで救われない気分になるのだけど、これが現実なんだろうなと思う。

多くの人に読んでほしい作品です。

macco
個人的に突き刺さったイチオシ作品

51.おれは非情勤(2003年)

あらすじ
ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。傍らには謎のダイイングメッセージが!一方、受け持ちのクラスにはいじめの気配がある…。盗難、自殺、脅迫、はては毒殺未遂(!?)まで、行く先々の学校で起こる怪事件。見事な推理を展開するクールな非常勤講師の活躍を描く異色ミステリ。

評価7/10

タイトルも表紙もB級以下の作品にしか思えないけど、かなりの良作短編集。

クールで緩くて、子供でも楽しめる作品で、短編の中でもおすすめです。

52.殺人の門(2003年)

あらすじ
「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。

評価4/10

これは厚さの割に内容がイマイチかな。

ちょっとネチっこい話が暗くて、他の長編と比べると好きになれなかった。

53.幻夜(2004年)

あらすじ
おまえは俺を殺した。俺の魂を殺した――
1995年、阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組み、東京に出ていく。女は、野心を実現するためには手段を選ばない。男は、女を深く愛するがゆえに、彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく。やがて成功を極めた女の、思いもかけない真の姿が浮かびあがってくる。彼女はいったい何者なのか――謎が謎を呼び、伏線に伏線が絡む。驚愕のラストシーンまで一気呵成の読みごたえ。ミステリーの醍醐味にあふれた傑作大長編。あの名作『白夜行』の興奮がよみがえるミリオンセラー。

評価8/10

名作白夜行の続編的な位置づけにある長編小説

時折出てくるキャラの名前にハラハラさせながら読めるのですが、これ単独で読んで面白いです。

出来ればまだ続きが読みたいですよね。

54.ちゃれんじ(2004年)

あらすじ
ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。原稿を切り上げ雪山に通う日々。徐徐に上達していくのが楽しくてしようがない。自称「おっさんスノーボーダー」として、奮闘、転倒、歓喜など、その珍道中を自虐的に綴った爆笑エッセイ集。その他、カーリング、ワールドカップ観戦など、初モノに次々と「ちゃれんじ」しちゃいました。短編小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」も収録。

評価6/10

東野さんのスノボーにハマる様子が面白く描かれたエッセイ集。

普通に息抜きで書かれてるんでしょうが、めちゃくちゃ笑えるのでオススメ。

55.さまよう刃(2004年)

あらすじ
長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

評価7/10

娘を未成年に殺された父が、復讐を実行する社会派サスペンス。

映画にもなった作品だけど、話は悲しくて重いです。

スリルもあって、とても考えさせられる作品です。

56.黒笑小説(2005年)

あらすじ
作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。

評価6/10

ブラックな笑いの詰まった短編集。

文学賞をここまで笑いに変えて書く人も居ないでしょうねw

57.容疑者Xの献身(2005年)

あらすじ
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。

評価10/10

ガリレオシリーズ第3弾は超名作にして直木賞受賞作

とにかく読んで欲しい。

トリックも驚くのだけど、その奥に隠された献身的な愛が詰まった感動の名作。

macco
白夜行で獲れなかった直木賞を見事に獲った作品。

58.さいえんす(2005年)

あらすじ
「こいつ、俺に気があるんじゃないか」―女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。

評価4/10

理系の作者の科学エッセイ。

ちょっと難しい話もあるけども、「へぇー」が連発で面白かった。

59.夢はトリノをかけめぐる(2006年)

あらすじ
直木賞授賞パーティの翌日、受賞作家は成田にいた。隣には何故か、人間に化けた作家の愛猫・夢吉が…。彼らが向かったのはイタリア・トリノ。まさに冬季オリンピックが開かれているその地だ。指さし会話で国際交流をしながら、驚きと感動に満ちた観戦旅行が始まった!冬季スポーツとオリンピックをこよなく愛する著者が描く、全く新しいオリンピック観戦記。

評価6/10

トリノオリンピックの観戦記。趣味を超えた作品です。

60.赤い指(2006年)

あらすじ
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?

評価9/10

加賀恭一郎シリーズ第7弾は、どこにでもありそうな家族が抱える問題が引き起こした悲しい事件。

考えるだけで泣けてくるのだけど、凄く悲しいストーリーです。

これも多くの人に読んで欲しい名作。

macco
加賀さんの中でも思い出深い作品。

61.使命と魂のリミット(2006年)

あらすじ
「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。

評価6/10

病院、刑事、その関係性の設定が見事で、伏線が繋がるそのストーリー性がよく出来てます。

さすが東野さんって感じの1冊です。

62.たぶん最後の御挨拶(2007年)

あらすじ
打たれ弱かったら作家になんかなってない。下手なエッセイ書く暇あるなら、もっと小説書かんかい!文学賞落選記録15回!―「押し続けていれば壁はいつか動く」と信じ続けた20年の日々。

評価4/10

意味深なタイトルですが、読めばわかるファンに嬉しい1冊です。

東野さんをよく知りたい方は是非読んで見てね。

63.夜明けの街で(2007年)

あらすじ
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。

評価7/10

これも構成が見事で、あっという間に読めるミステリー。

不倫を題材にして、過去の殺人事件を結びつける辺りが憎いです。

展開的に引き込まれる度合いが凄いです。

64.ダイイング・アイ(2007年)

あらすじ
雨村慎介は仕事帰りに、背後から岸中玲二に襲われ、頭を殴打されて瀕死の重傷を負う。2日後、意識を取り戻すが、その中で重要な記憶の一部が欠落していることに気付く。それは1年半前に、自らが運転していた車で死亡事故を起こしたことだった。慎介は記憶を呼び起こそうとするが、その事故に関することだけがまったく記憶になく、執行猶予中であることさえも忘れていた。

評価3/10

東野さんに珍しい何にも残らない話。

ちょっぴりホラー。

65.流星の絆(2008年)

あらすじ
何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。

評価7/10

ドラマにもなった3兄弟の絆が印象深い傑作ミステリー。

ドラマの印象が深すぎて、キャラと笑いが入ってしまうのが残念だけど、凄くいい作品です。

66.聖女の救済(2008年)

あらすじ
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

評価8/10

ガリレオシリーズ第5弾は長編。

完全犯罪は現実的には無理だけど、最後まで分からないストーリの見事さは最高でした。

67.ガリレオの苦悩(2008年)

あらすじ
“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。

評価7/10

ガリレオシリーズ第4弾の短編集。

「操縦る」がお見事です。

68.パラドックス13(2009年)

あらすじ
13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変れば善悪も変る。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の真理とは。

評価5/10

東野さんらしい話ですが、個人的にはあまり印象に残らなかったなぁ。

映画化してもおかしくない感じの壮大さはあります。

69.新参者(2009年)

あらすじ
日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

評価7/10

加賀恭一郎シリーズ第8弾は人情溢れる日本橋署の下町物語。

短編で繰り広げられる伏線が見事に繋がった瞬間にやられた感がすごい。

加賀さんのシリーズの中でも、一番読みやすいと思います。

70.カッコウの卵は誰のもの(2010年)

あらすじ
往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる―。

評価6/10

お得意のウィンタースポーツに遺伝子を重ねた作品。

読みやすかったけど、あまり印象には残らない。

71.プラチナデータ(2010年)

あらすじ
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

評価6/10

これも科学的な作品なだけに人を選ぶかもしれないが、読みやすさとストーリー性は凄いのであっという間に読める作品。

よくもこんな話が次々に浮かんでくるものです。

72.白銀ジャック(2010年)

あらすじ
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。

評価5/10

映画化されたウィンタースポーツのエンタメ作品。

シリーズ化した作品の中でも、特に好みじゃないやつです。(面白いけど)

73.あの頃の誰か(2011年)

あらすじ
メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。

評価7/10

タイトルの通り昔話の入った短編集。

普通に面白いのだけど、特出してるのは秘密の原型となったさよなら『お父さん』」が入ってる点。

これは必読です。

74.麒麟の翼(2011年)

あらすじ
「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。

評価8/10

加賀恭一郎シリーズ第9弾はこれまた悲しい子供達の物語。

殺された父の謎の行動が解き明かされる展開に涙します。映画も素敵でした。

macco
これ読んで、日本橋に行きました。

75.真夏の方程式(2011年)

あらすじ
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

評価8/10

ガリレオシリーズ第6弾は映画にもなった長編小説。

夏休みの海で起こるちょっと可哀想な話なんだよね。

映画気になった方は、これだけ読んでも全然楽しめます。

76.マスカレードホテル(2011年)

あらすじ
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。

評価7/10

新たなキャラが気になるマスカレードシリーズ第1弾。

ホテルを舞台に仮面を被ったお客に対峙するミステリー。

先の読めない展開と、いい感じのキャラがホテルで翻弄されるシリーズで一番面白い第1弾。

77.歪笑小説(2012年)

あらすじ
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。

評価7/10

歪んだ笑いは真実なのか?

小説家の裏側を笑いにした傑作短編集。このシリーズは笑え過ぎて大好きです。

78.ナミヤ雑貨店の奇蹟(2012年)

あらすじ
幼なじみの三人組、敦也・翔太・幸平は、いまは営業していない「ナミヤ雑貨店」に逃げこんだ。そこで受けとった、見知らぬ人からの一通の手紙。それはなんと、30年以上むかしの人からのお悩み相談だった!わけがわからないけれど、困っている人の力になりたい。そう思って返事を書くと、相談の手紙が次々と届いて―!?いったい何が起きている!?今夜、「ナミヤ雑貨店」で奇蹟が起きる!感動の物語。

評価8/10

これも映画化した作品ですね。

東野さんに珍しいファンタジー路線で描かれる、今と過去を繋ぐ感動の物語は心温まります。

結局は感動の涙を流してしまうくらい素晴らしい作品。

79.虚像の道化師(2012年)

あらすじ
指一本触れずに転落死させる術、他人には聴こえない囁き、女優が仕組んだ罠…刑事はさらに不可解な謎を抱え、あの研究室のドアを叩く。

評価6/10

ガリレオシリーズ第7弾は短編小説。

普通にネタが尽きないのが凄いのですが、飽きずに毎回楽しいです。

80.禁断の魔術(2012年)

あらすじ
姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。!
単行本『禁断の魔術』では中編(250枚)「猛射つ」として発表された作品に、200枚超加筆する文庫オリジナル長編バージョン

評価7/10

ガリレオシリーズ第8弾は長編物語になっていて、教え子が起こす事件の気になる展開。

科学よりもエンタメの方が上回った印象ですが、全体的に面白いです。

 

なお単行本「ガリレオ8」では短編集になっており、最後の一話が「猛射つ」

最後の一話を文庫化の際に長編化して、他の話を文庫版「虚像の道化師」に収録という形になっています。

単行本と文庫の内容が違いますので両方チェクしてみて下さい。

81.夢幻花(2013年)

あらすじ
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。

評価8/10

近年の中で一番ミステリー要素のある傑作小説だと思う作品。

物語の展開が読めない感じが、後に行けば行くほど面白くなり、真実を知る頃にはあっと驚かされます。

macco
2010年代で一押しの作品です。

82.祈りの幕が下りる時(2013年)

あらすじ
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

評価9/10

加賀恭一郎シリーズ第10弾はその名の通り最終幕となる作品。

物語のラストらしい、完璧な作品じゃないでしょうか?

せめて「赤い指」から順番に読むことをお勧めします。

macco
加賀恭一郎は幕を閉じたけど、この傑作が読めて嬉しかった。

83.疾風ロンド(2013年)

あらすじ
強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

評価5/10

白銀ジャック」に次ぐ雪山シリーズ第2弾。

面白いけど、映画向けな印象です。

あっという間に読めるし、ワクワク感はあります。

84.虚ろな十字架(2014年)

あらすじ
中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。数年後、今度は小夜子が刺殺されるが、すぐに犯人・町村が出頭する。中原は、死刑を望む小夜子の両親の相談に乗るうち、彼女が犯罪被害者遺族の立場から死刑廃止反対を訴えていたと知る。一方、町村の娘婿である仁科史也は、離婚して町村たちと縁を切るよう母親から迫られていた―。

評価8/10

死刑制度に向けた作者なりの社会派作品。

物語としても、問題定義としてもとても印象的な作品です。

85.マスカレードイブ(2014年)

あらすじ
ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

評価6/10

マスカレードシリーズ第2弾。

ホテルを舞台にどう繋げてくるかと思ってたけど、こんなやり方でしたか。

キャラは良いので、今後に期待。

86.ラプラスの魔女(2015年)

あらすじ
“円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。

評価5/10

SF系の作品で、内容的にはタイトルの通り科学的な話ですね。

読みやすいけど、あまりに現実離れしすぎててガリレオシリーズよりも遠い世界。

一種の社会風刺的な視点なのかな?と思いながら楽しみましょう。

87.人魚の眠る家(2015年)

あらすじ
娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。

評価7/10

脳死にまつわる問いを掲げた社会派作品。

これも考えさせられる悲しい話で、麒麟の翼が好きな方には読んでほしい。

88.危険なビーナス(2016年)

あらすじ
弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。

評価5/10

近年稀に見る駄作。

物語の展開とバカな主人公に呆れながらラストは見えてしまった。

読みやすさは抜群だけに残念だ。

89.恋のゴンドラ(2016年)

あらすじ
真冬に集う男女8人の運命は? あの東野圭吾が“恋愛”という永遠のミステリーに真っ向から挑む。衝撃の結末から目を逸らすな!

評価6/10

雪山物語の短編集。

繋がり合う話で、オチが見事で長編よりも断然面白かった。

かなり笑えるので、冬になったら読み直したくなります。

macco
恋愛のドラマ仕立ての面白い短編集です

90.雪煙チェイス(2016年)

あらすじ
殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物―正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。

評価4/10

雪山シリーズ中、一番面白くなかったね。

無理やり感もあるんだけど、常にドラマや映画のような話です。

エンタメ要素が好きな方にはまだお勧めです。

91.素敵な日本人(2017年)

あらすじ
たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。

評価6/10

ニヤニヤする笑いに包まれる短編集。

これ位がちょうど良いです。

92.マスカレードナイト(2017年)

あらすじ
若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び。

評価8/10

マスカレードシリーズ第3弾は結構派手な物語になりましたね。

ホテルという空間で続編を出すのは設定的になかなか難しいと思うけど、次はあるのでしょうか。

93.魔力の胎動(2018年)

あらすじ
自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚。

評価6/10

映画化される「ラプラスの魔女」の前を描いた作品。

最近この手の話が多いので全く期待してなかったのですが、割と盛り上がる話が多くて面白かったです。

短編形式なのに物語が上手く繋がり、一筋縄ではいかない運命的な物語が隠れています。

流石に短編でもしっかりと読ませてくれる東野さんでした。

94.沈黙のパレード(2018年)

あらすじ
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

評価9/10

ガリレオ20年のタイミングで出された9作目の作品にして、シリーズ最高傑作を更新してきましたよ。

湯川がアメリカに行ってしまい終わりかと思ってましたが、帰国した今回の事件は今まで以上の驚きの連続でミステリーとしても、人間ドラマとしてもかなり至高の作品となってます。

最後の最後まで真相が分からない、とても面白い物語を楽しんでみてください。

95.希望の糸(2019年)

あらすじ
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。

評価 7/10

帯にあった刑事の文字を見て、ふとあの人の名前を思い浮かべて読み始めた最新刊。

物語の序章としては、とても悲しい事件から。

途中刑事の名前が松宮だったのでわくわくしてましたが、やっぱり加賀さん登場です

前作「祈りの幕が…」で、もうシリーズが終わってしまったかの様にも思いましたが、まだ続編は続いてくれました。

東野さんらしいジワジワと伏線が明かされる展開で、読んでてまさかの連発ですね。

巧みな会話と洞察力での事件の真相に迫る推理力が凄かったね。

そして、予想もつかない方向に事件の真相は有りました。

かなりあり得ない事の連発過ぎて、なんか物語を作り過ぎてるんだけど、その根底にある人物達には救いがあったのかなと思いましたね。

加賀さんの物語と言うよりは、松宮の事件と秘密を明かす様なサイドストーリー的な部分が強く、加賀恭一郎シリーズは前作で一区切りですね。

でも、前作の沈黙のパレードからまた結構作り込んでるなぁと思いますね。

東野圭吾「希望の糸」感想・ネタバレ 加賀恭一郎のサイドストーリー

96.クスノキの番人(2020年)

あらすじ
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。

その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。

同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。
依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。

依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと||それはクスノキの番人です」と。

『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。長編書き下ろし。

評価 6/10

不思議な力を持ったクスノキに祈念すると・・・なお話。

久しぶりファンタジーでしたが、過去の超名作の名前を出されても残念ながらそこまでの作品を超える事もなく、普通に面白い作品でした。

入ってるテーマが多すぎて、もう少し絞った方が感動出来た気がしますね。

97.ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人(2020年)

あらすじ
名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。

けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。

多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。

そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。

当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。

いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。

颯爽とあらわれた〝黒い魔術師〟が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!最新で普遍的。この男の小説は、ここまで凄くなる。

評価 6/10

コロナ真っ只中の世の中に合わせて書き下ろされた新作は、なんとコロナ下で起こった名もなき町での殺人事件の物語。

叔父と犯人探しをしていく話なんだけど、読み始めたらいつも通り一気読み必須なので寝不足になること間違いなし。

コロナ下の状況が今の自分たちの生活とリンクした情景や登場人物達の様子は共感できる部分もあって、より鮮明に物語が動いてる実感がしました。

肝心のミステリーの部分は、東野さんなら並みって感じかな。

正直事件の真相よりも、マジシャンのキャラ立ちの良さ、会話の楽しさに惹かれてしまいました。

 

98.東野圭吾 白鳥とコウモリ(2021年)

あらすじ
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の”告白”、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。

評価  9/10

久しぶりに寝不足になるタイプの没頭できるミステリーで、先が読めない物語の行方は想像を遥かに超えた辛い展開が待ってました。

途中で何度も頭の中を整理して、先を予想してたのですが、まさかの事実に驚愕しましたね。

殺人事件の被疑者の家族と、被害者の家族という正反対の立場ながら、事件の真相を知りたいという想いは同じ。

裁判で勝ちたい気持ちの強い検察や弁護士には分かって貰えない、ただ真相を知りたいだけの遺族の想いがよく伝わります。

実際にこの立場の2人が共有する想いがあるのかどうか分からないですが、タイトルの意味を知るラストの展開は見事すぎました。

 

99.透明な螺旋(2021年)

あらすじ
シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

評価  6/10

房総沖で発見された男の死の捜査の中で、浮かび上がる事件関係者たち。

その中に湯川先生に繋がる糸があり、湯川先生も捜査に協力するのですが、その先に待っ

る悲しい事実と衝撃の事件の内容がまさかまさかの展開でした。

遂に明かされる湯川の過去と今回の事件の全貌は、まさに螺旋のようでした。

湯川先生の思いがけない一面と、衝撃の過去が明かされるファンには嬉しい1冊でもありました。

 

100.マスカレードゲーム(2022年)

あらすじ
解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。捜査によって判明した共通点は、その殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた人間であることだった。
刑事・新田、再びホテル・コルテシアへ――。
累計470万部突破シリーズ最新作、発売決定!

評価 7/10

今作は、殺人事件の被害者の遺族が複雑に絡んだ事件が起こり、その重要人物たちがクリスマスイブに泊まるホテル・コルテシア東京にまた潜入するという不思議な展開になります。

ホテルの潜入捜査って…突っ込みたくなりますが、2度あることは3度ある。

そんな物語に過去の相棒である山岸尚美も加わり、新たな刺客?として捜査一課から女性刑事が入るんですね。(なんかこの展開は、某警察映画で見たことある記憶がw)

かなり強引すぎる展開と、捜査方法などは突っ込みどころ満載なんだけど、このシリーズはエンタメ作品としか見てないのでその辺りも楽しめます。

最後の展開は一番まさかでしたが、このシリーズはさてどうなるのかな?

一番そこが気になります。

101.魔女と過ごした七日間(2023年)

あらすじ
その夏、信じられないことばかり起きた。「ラプラスの魔女」シリーズ!

AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」不思議な女性に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる

評価6/10

第3弾は、円華が元警察官の父親を殺された中学生とタッグを組んで事件の捜査をしていく、スピード感のあるエンタメミステリー作品になってました。

AIを活用した監視システムやDNAデーターベースの捜査など、興味深いネタがテーマだし、国民のデータが色んな所で採取されてると思うと世の中怖いと思わせる事柄が沢山出てきます。

物語の展開は、面白いけども東野さんらしい心情が薄くてそんなに残らない作品です。

 

102.あなたが誰かを殺した(2023年)

あらすじ
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。

評価 7/10

東野さんの新刊は「希望の糸」以来の加賀恭一郎シリーズ12作目です。

今回は加賀さんの休暇中に父の面倒を観てくれていた看護師の金森さんの紹介で参加したある殺人事件の被害者たちの集会で事件と向き合うミステリー。

タイトル的に読み手に推理させるシリーズだと思って読んでいたけど、普通に明かされますのでご安心を…。(昔の作品は最後まで明かされずに真相が袋綴じになってます)

 

流石の今の東野さんの描き方は最初から最後までずっと面白い。

まるでドラマを観てる感覚で読めるから、これだけの家族が登場しても「誰だっけ?」が少なく混乱せずに読みやすいです。

本格ミステリー寄りだからか、休暇中の刑事だからなのか、いつもの加賀さんよりは存在感がおとなしめなんだけど、最後の真相はやってくれたね。

全体的に人間不信になりそうなくらいに出てくる人達に共感できない感じ。

別荘地での大人の嫌な面を沢山見えるのがちょっとリアルかな。

犯罪も犯行理由も、まさに現代っぽい形で描かれているし、流石の東野さんの作品だって感じでしたね。

103.ブラック・ショーマンと覚醒する女たち(2024/1/24発売)

あらすじ
この人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。その”マジック”は謎解きのための華麗な武器。全貌を知る時、彼女たちは何を思うか。そして、どう生きていくのか。

評価 6/10

マジシャン×ミステリーの相性は抜群なものがあるのですが、東野さんの描くキャラってシリーズ化を望む物になると一気にぶっ飛んでいて面白くなるんですよね。

今回は短編ってことを知らずに買ったので若干残念な気持ちになりましたが、連作短編的な要素があって、最後に腑に落ちるトリックが仕掛けられてます。

相変わらずただのマジシャンだとは思えないほど鋭すぎる叔父さん。
姪との会話も面白いし、事件の内容も東野さんらしい展開ではないようなものもあって、意外性がありました。

104.クスノキの女神(2024/5/23発売)

あらすじ
神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。

評価 6/10

東野さんらしい、哀しくて切なくて温かいストーリーはじわじわきましたね。

ハンデを持った若い力が頑張って生きようとする姿は、明日への力になります。

中盤までそんなにピンと来なかったけど、ラストは切ない気持ちが染み渡る作品。

105.東野圭吾「架空犯」(2024/11/1発売)

あらすじ
「まるで幽霊を追いかけているようだ」​

焼け落ちた屋敷から見つかったのは、​
都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。​
華やかな人生を送ってきた二人に​
何が起きたのか。​

評価 7/10

なんとあの「白鳥とコウモリ」の続編です。

「白鳥とコウモリ」は、東野さんの新たな代表作だと勝手に思っているので、期待させて貰うでしょう。

動機も真犯人も学生時代の過去にある…

一気読みの必須の気になる展開は、期待を裏切らずに最後まで面白かった。

今回は、読み終わったあとのタイトルの意味とか、カバーの写真とかなかなかいい感じでした。

<2024/11更新>

遂に東野さんの作品が電子書籍化しましたので、紹介しています。

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30 件のコメント

  • 私も大ファンです。お陰様で参考にさせて頂きながらネットで9冊即買いしてしまいました。喜びのあまりコメントもさせて頂きます。私はまだ50冊程ですが読み集めたいと思います。夜分にコメント申し訳ありませんでした。
    ありがとうございました。感想が端的で、そうそう!と思いながら読ませて頂きました。

    • こんばんは。コメントありがとうございます。

      9冊ですか!それはこれから読むのが楽しみですね。

      どの作品も本当に読みやすくて、読者を騙すのが得意な東野さんは同じ時代に生きてて良かったと思う位凄い人です。

      また良かったら覗きに来て下さいね。

  • 今年の4月から東野圭吾を読みはじめ8月11日現在56冊目です。一体何冊作品があるのかと思っていたところでした。93冊だったんですね❗いいサイトを見つけて良かったです。今までのもやもやが一掃されました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

    • こんにちは。ブログをご覧いただきありがとうございます。

      参考になって良かったです。

      ぜひ東野さんを全巻読破して見て下さいね。

  • 初めまして
    入院をきっかけに本を読もうと思い、たまたま選択したのが東野圭吾でした

    読書の習慣はなかったので、たまたま手にしたのが短編集だったのも幸いし、その後はシリーズものや白夜行のような長編ものも読むようになり、すっかり東野圭吾のトリコになりました

    次にどの作品を読もうかいつも悩むので、とても参考になり今後もこちらを参照させて頂きたいと思います

    PS:どの作品にもほぼ出てくる「かぶりを振る」「踵を返す」この言い回しがとても好きです

    • はじめまして。当ブログをご覧頂きありがとうございます。

      私も元々本なんてそんなに読まなかったのですが、東野さんの作品に出会ってから本がとても好きになりました。

      どの作品も本当に冒頭から入り込めて、あっと驚く展開や泣ける展開など読者を飽きさせないテクニックが満載で面白いです。

      「かぶりを振る」等は多分世代的な言い回しの表現で、昔の作家さんに多いと思います。

      お身体に気をつけて、どんどん素敵な作品に出会って下さいね。

  • わー感動しました。
    同じお仲間がいて、私も全部、いえ最後の一冊はまだです。
    ガリレオがまたかえってきてるのですね。
    現在は宮部みゆき読破中でー
    特に加賀恭一郎ファンです。最後は泣けました。
    完璧なあなた様の紹介でしたね。
    ありがとうございます。

    • 日野様。コメントありがとうございます。

      最新作は、早く読まれる事をお勧めしたいくらい良い作品です。

      宮部さんは昔の作品を10数冊読みましたが、全部読もうと言う所まではいってないですね。

      私も加賀さんが一番好きなので、帰ってきて欲しいですね。

      こちらこそ、ありがとうございます。

  • いつもこのブログみて、次に何を読もうか悩んでいます。
    まだまだ東野さんの作品は26冊ですが徐々に増やしていきたいです。
    ところで、この全作品に短編集の単行本「禁断の魔術カリレオ8」が
    見当たらないようですが・・・

    • すいません、虚像の道化師の文庫本に入っているのですね。失礼しました。

  • 何故か哀しく、何故か暖かい気持ちで読み終わる東野圭吾さんの本が大好きです。
    中でも加賀恭一郎シリーズが好きだったので、新刊の「希望の糸」が楽しみになりました。
    明日早速買いに行きます。

    • みるく 様

      はじめまして。
      東野さんの作品を読んだ時のそのお気持ちよく分かりますね。
      「希望の糸」も早く読んでみて下さい。

  • 東野作、次にどれを読むかの参考にさせていただきました。私は他の方の書いた、過去未来を行ったり来たりや、パラレルワールド系のSFがもともと好きでしたが、友人に紹介されて読んでから東野さんにはまりました。そこから派生して他作品もいろいろ読んでいます。また来ます。ありがとうございました。

  • 全て読破し、要約されたのですね。素晴らしいですね。
    私も全部読んでいますが、本の内容をまとめることはできていません。脱帽いたします。
    ただ、私は上記95冊のほかに
    依頼人の娘(1990年)
    も読んでおります。参考にして下さい。

    • みかん様

      コメントありがとうございます。
      一時期東野さんが好きすぎたので、全部まとめました。
      依頼人の娘は確か「探偵倶楽部」に改題されて文庫化されていますね。

  • 加賀恭一郎シリーズ大好きです。特にやはり祈りの幕が下りる時と麒麟の翼が好きです。あと一冊で加賀さんシリーズ読み終わってしまうのでとても悲しかったのですが、希望の糸でも少し出てくるのですね。読んでみたいと思います!!わかりやすいサイトをありがとうございます。♪

    • 桜様

      コメントありがとうございます。
      加賀さんの物語は本当に心温まるミステリーですよね。
      麒麟の翼もいいですが、やっぱり祈りの幕は特別感がありました。
      希望の糸は是非読んで下さい。

  • 私が、高校生の時に読み始めたことがきっかけで東野圭吾さんのファンになりました。
    特に加賀さんシリーズが大好きで、加賀さん一筋です。祈りの幕で完結してしまいましたが、希望の糸で松宮さんが!そして加賀さんも出てきて嬉しくなりました。
    まだ、読めていない作品をこのサイトで知ることができましたので、全て制覇したいと思います。

    • 愛様

      コメントありがとうございます。
      加賀さんシリーズのファンとしては、完結と言わずにもう少し続きの物語を描いて欲しいもんです。
      ぜひ東野さんを全部読破して下さい。

  • はじめまして。
    都内で電車通勤していた頃はよく東野圭吾作品読んでいました。
    結婚し車必須の田舎で子育てに追われ本から離れていましたが、ここ数か月再び東野作品を読み始めて最近の作品を調べていたところこのサイトに辿り着きました。
    私が持っている作品は45冊、半分にも満たないのに驚くやらこれから読める本がたくさんあるのが嬉しいやら。
    私の知識は2006年くらいで止まっていますので大変参考になります。
    とりあえず加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズから読んでいきたいと思います。
    マスカレードホテルと祈りの幕が下りるときはテレビの録画もしてあるので、読み次第見ようと思います。

    • どる様

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      半分も読まれてるんでしたら、相当東野さんがお好きだと思うので残りの作品も楽しんで下さい。
      加賀さんもガリレオ先生も最新作は特に面白いです。

  • 初めまして。東野圭吾作品を読みはじめたら、もう面白くて次もどんどん読みたくなり、夢は全巻読破へ!と思った時に年代別やおすすめが気になり、こちら様のサイトを見つけ自分で表をつくり、大変ありがたく重宝させていただいております。
    まだまだ20巻しかいってませんが、おすすめに従い、少しずつ楽しませていただきます。
    私も加賀刑事のファンですが、眠りの森で出会い加賀刑事が愛したプリマとは後日談はないのでしょうか?結ばれてほしいと思っていました。また、今後も新刊が出るたびにこちらのサイトは更新されるのですか? 楽しみにしています。

    • 姫夢様

      初めまして。コメントありがとうございます。
      東野さんにハマると次々読みたくなりますよね。

      残念ながら「眠りの森」の話はあそこで完結しています。
      初期の頃の作品は、そんなに続編を意識されてない様に感じますね。
      新刊の度に更新しますし、また他のお勧め記事もたまに更新してますのでよろしくお願いします。

  • 東野圭吾さんの本が読みたくなってきたのでいろいろ検索してるうちにこちらにたどり着きました。
    読んだ本の感想が私の思ってたのと似てたのでとても参考になりました!
    読む本が片寄ってて、よく同じ本を買ってしまうので指針にさせていただきます。
    インスタもフォローさせていただきました

    • アンナ様
      コメントありがとうございます。
      東野さん読んでると、次々読みたくなりますよね。
      インスタのフォローまでありがとうございます。

  • 私も「真夏の方程式」まで制覇していたのですが、「マスカレードホテル」以降未読なので全冊制覇に向けて再スタート切りたいと思います。
    あと、紹介タイトルの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の“店”が抜けてますので一応ご報告という事で。

    • akafuji様

      ご指摘ありがとうございます。
      訂正いたしました。
      ぜひ最後まで全作楽しんで下さい。

  • はじめまして、明美です。東野さんの本を読むきっかけは娘がファンで凄く進めるので電車通勤で読み始めました。最初は麒麟の翼でした。読み終えた時は日本橋麒麟を見に行きました。その後、東野さんの作品は次々と買い すでに93冊読み終えました。本棚を眺めては 再度読み ちょっと違う作家さんの本も読みますが やっぱり東野さんの作風が好きです。次の作品早く書いて 出版お願いします。
    追伸 電車の中で読むのに やっぱり文庫がいいです。白鳥とコウモリ 透明な螺旋早く文庫化してほしいです。

    • 小笠原明美 様

      コメントありがとうございます。
      わたしも日本橋の麒麟は何度か見に行きました。
      全作品制覇目前ですね。
      ぜひ最後まで楽しんでくださいね。

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