
静岡にやって来たタイミングで本屋さんで出逢った「静岡書店大賞」と言う地域の祭典。
その1位に選ばれていた芦沢央「火のない所に煙は」を購入しました。
あまりにも怖すぎる話が描かれてたので、あまり書きたくないけど、読んで貰いたい作品なので感想を紹介します。
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芦沢央「火のない所に煙は」感想
あらすじ
感想 評価 7/10
「静岡書店大賞」って響きが気に入って読んで見たくなったこちら。
しかも、ホラーだよ。怖そうだよ。不気味だよ。って感じの気になる1冊。
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」と言う以来で始まる話なのだけど、なんか書き出し方も、描かれている世界も普通にルポ形式で、筆者がそのままノンフィクションを描いてるかの様な感じに思えるストーリー展開。
前に読んだ「出版禁止」で感じたこの雰囲気って、読んでいて怖いんですよね。
全6編の短編小説からなる1冊は、全部が最後の章で繋がり過ぎて嫌な汗が出て来ます…。
- 第一話 染み
- 第二話 お祓いを頼む女
- 第三話 妄言
- 第四話 助けてって言ったのに
- 第五話 誰かの怪異
- 最終話 禁忌
個人的に第一話の時点で、めっちゃ買った事を後悔する位に震えたわ。
マジでなんやねん。夜読み始めたのを後悔したわ。
このジワジワくる恐怖感とリアリティーが怖さを爆増させてくれるんですよ。
日常感が溢れる話の中で、このゾクゾク感を味あわせてくれる恐ろしさ。
身近なワードと本当にありそうなロケーションの中で襲ってくる出来事がいちいち怖い。
読み進めていく中で気づかされる、この物語でのキーとなるある人物の存在。
物語自体は繋がってる筈は無かったのに、気づいてしまったパーマのおばさん占い師の存在…。
これは、フィクション?ノンフィクション??
「もう怪談を止めてくれ」って言いたくなるけども、読み進めたくなる圧巻のサスペンスホラー小説でした。
最後だけちょっとモヤモヤに終わってしまうが、もう読みたくなくなったのでちょうどいいw
この話読んでたら、これ書いてるだけで怖くなってくるわ。
気になったら絶対読むべし。
この話を知ってる、共犯者を増やしたい。ただそれだけです。
ちなみに恐怖感は、小野不由美さんの「残穢」に似た感じがありました。
レビューもチェック
こちらもゾクゾク感となんとも言えないリアリティーが怖過ぎます。